トランプ関税を気にしつつ今持ってるS&P500とか今後の株とか考える会

トランプ関税が上がったり下がったりすることによって、世間もまた上がったり下がったりしている今日この頃、あの爺さん今めっちゃ気持ちええやろなと思うと、世の中というのは実にくだらないものだなぁと思う。

まぁくだらなくても腹は減るわけで、とりあえず僕は自分のポートフォリオを見直している。三十代後半独身男性にとってそれは命の灯火でもあるので、死活問題だ。あの爺さんは好き放題してグッバイすることも可能かもしれないが、僕はそうもいかないんだから。

だからまぁ、面倒くさかろうがしんどかろうが、少なくとも、間違っていても仕方ないと思える程度には、懸命に何が起きているのか考えないといけない。で、トランプは何故関税を上げたのか、あるいは上げられたのか、について考えている。

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トランプは株価より金利?

そもそも、トランプはなぜ関税をあげたのだろう。あるいは、あげられたのだろう。そんなことすれば経済は厳しくなる一方だし、関税とは結局民間の取引の一部がその国の政府のものになることなわけだから、トータルでみれば取引は萎縮するだろう。インフレ圧力にもなり、困るのはアメリカ国民じゃなかろうか。そんなことはわかっていると思うが、なぜ実行したのだろう。

巷では、彼がキチガイだからといわれる。まぁそれはそうかもしれないんだが、それで彼、あるいは彼らに考えがないということにはならない。

一つ言われるのは、トランプは株価より金利を重視している、という話だ。つまりコロナのときにバイデンが死ぬほど金をばらまいたわけだが、それが短期国債依存だったために、その償還をするのに結局借り換えをすることになる、そのときできるだけ金利を下げないとアメリカ自体が借金で死ぬので、トランプをそれを避けようとしている、そのためには株価が死ぬのもやむなし、というような理屈だ。

素人ながら、これはけっこう納得感があるなぁと思った。まぁつまり、不景気になってもいいってことだろう。不景気なら、確かに需要が死んでるから、利下げしても必ずしもインフレにならない。利上げするのは結局インフレ退治なので、利下げしてもインフレにならないなら、アメリカ政府としてはたいへんよい。

ただその理屈が成り立つには、利下げしたにもかかわらず需要が伸びないということだから、まぁつまり不景気、市場は死んでる、株価は爆死、ってことになっていると思われる。これはまぁまぁギャンブルだなと思う。どこぞの国のようにそのまま30年失う可能性だってあるんだし。

そんでまぁ次に思ったのが、実需を呼び戻そうってことなのかなぁ、とか。

本当に必要なことをしているか?

実需ってなんやねんという話ではあるんだけれど、まぁつまり、本当に必要なこと、といえばいいか。たとえば僕はコロナの時に、行政系のプロジェクトでハンコ押すためだけにリモートワーク中に出社したことがあるんだが、ハンコを押すために出社するのは、会社から給与はもらえるしGDPにも貢献するものの、それで別に何かが生み出されたわけではない。つまりお金が発生している=必要なことでもないし、その逆もまた然り。極端な話をすると、全国民がピラミッド建設をしたら、GDPとしては問題なくても何も生み出さないので全員飢える

結局、GDPや株価は実態ではない、というよく言われる話で、これは別におかしなことでもなく、実際バブルは弾ける。弾けた。そして30年失いまだ失っているのが我が国ジャパンだ。30年失い実質賃金の連続マイナス記録を更新していく中で、株価が最高値更新したと喜んでいた我が祖国。今はトランプ爺さんの一言二言でジェットコースターしている。

そんな感じだから、僕が自分の国を信じられないことを誰も責められまいし、なんだったらみんなもそうだろう。だから新NISAでオルカンだのS&P500最強伝説だのと言っていたわけだ。

だがしかし、確かに日本はまずいかもしれないが、ではアメリカは大丈夫なのかといえば、結局隣の芝生が青く見えていただけかもしれない。アメリカはアメリカで、日本と同じように無駄な仕事で泡を大きくしているだけなんじゃなかろうか。

そう思う理由の一つが検索だ。20年来のネットユーザーとして端的に思う。検索、20年前のほうがよかった。証明できることじゃないし懐古と思ってくれても別にいいが、あの時代を駆け抜けた人なら皆頷くか、頷かないとて首も振らないだろう。

まぁもちろんGoogleは個別の実績を上げれば枚挙に暇がないのだが、しかしGoogle検索は彼らのコアプロダクトである。そのコアサービスが、20年前より劣化してるって、どういうことだ?特にここ10年、彼らはピラミッドならぬ情報のラビリンスを作っていただけではないのか?

Googleを取り上げたのは、Googleは劣化したと言いたいのではなくて、あくまで身近な範囲で象徴的に思われたからだ。つまり、S&P500の上位陣に、少なからずこういうピラミッド建設なまやかしの側面があるとすれば、そんなものはなくてよいものかもしれない。民間ではないが、USAIDの解体にしても、トランプにすれば無駄で見栄えもしないピラミッド建設をやめさせたくらいの認識ではなかろうか。

とどのつまり、本当に必要なことをしているのか、それともどうでもいい行政手続きや、規制に保護された業界への配慮や、偏った当世の理念的な社会活動ばかりしているのか、というなんだか刺されそうな話である。

バブってるんです?

まぁだからといって何も関税上げることもあるまいに、とは思うし、実際トランプも関税については本当はけっこうどうでもいいんじゃなかろうか。だから上げたり下げたりできる。どうでもいいから。

ただまぁ、国内アピールになるし、関税についていえば元々アメリカの税率は平均して低いようなので、ゼロ関税などにディールとやらができるならばええかもしらんな、ということでいったんぶち上げたという感じかもしれない。そこのところの機微はようわからんね。

ただまぁ確かに、S&P500はバブルだとずっと言われてきたことで、それについて否定する人はあまりいないだろう。バブルってなんだろうと思えば、結局のところ実態が伴っていないということなんだが、彼らの仕事そのものが、かつてのような名実共に栄光あるものではもう既になくなっているのだとすれば、トランプ関税がどうなろうと、株価は中長期では下落することになるのかもな、という風に思う。最後に花火をぶち上げて盛大に散るのか、それともうまいことソフトランディングするのか。トランプは後者にチャレンジしているのだろうか、という見方をしているが、うまくいくのかは知らん。

まぁどうなるかはわからないけれど、もしぶち上がるようなら、その時には最後の祭りに僕も参加したいと思う。

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