最近あった良いこととして、会社でNotionを使えるようになったことがある。プライベートでも使っているツールを、チームとして使える経験をもらえたのは良いことだ。また幸いなことに、一定程度の影響力を行使できる立場にあるので、限定的ではあるけれど、Notionをフルに使って開発作業にあたることができている。
デスクトップアプリの出来はあまりよくない
Notionにはデスクトップアプリがある。昔からのPCユーザの感覚だと、専用アプリがあるならそちらのほうがいいに決まっているだろう、と思ってしまうのだが、Notionについては残念な結果だった。
UIなど、何から何までWebアプリ版と同じで、違うところと言えば複数タブが開けるところくらいだと思う。でもタブの入れ替えという基本的なことも出来ず、ブラウザのタブ機能よりハッキリ言って貧弱であるため、これが機能アップとは言いがたい。
あとはまぁスタンドアロンのアプリなので、Dockから多少呼び出すやすくなった。
以上がデスクトップアプリを使って良かったことのすべて。ネイティブのアプリならパフォーマンスなどに期待したいところだが、残念ながら別にはやくなる感じはない。
Webアプリには拡張機能がある
まぁそれでも多少なりともいいところがあるなら使えばいいんじゃないの?という考えもあるかもしれないが、残念ながら(?)Webアプリ版のほうにこそデスクトップ版にはない大きなメリットがある。それは拡張機能だ。
特にsvgを直接編集できるようになるDraw.ioのNotion向けChomeエクステンションはめちゃくちゃ強力だ。
これだけのためにWebブラウザ版使う価値がある。Notionの絵を描くにはMermaid記法しか使えないという大きな弱点を克服するものだ。プログラマはともかく、ビジネス層にMermaid記法で書いてくれとは言えないからねぇ。まぁそうでなくても、それなりに大きなアーキテクチャ図なんか、Mermaidで描いたらカオスだしね。カオスだった。
あと、個人的に最近使っているタイマーアプリTogglのエクステンションがNotionにも対応しているのがよかった。まだあんまり使いこなせてないけど。
ということで、拡張機能がある分Webアプリ版のほうがNotionについては明確に良い。
Webアプリにネイティブの皮を被せても……
まぁNotionに限らず、一時期からよく見かけるようになったWebアプリをそのまんまネイティブアプリにしたようなやつは、だいたいどれも拡張機能的な理由でWebアプリ版より劣る。アカウントの切り替えとかで多少の優位性があったりするが、それは拡張機能の不足を補えるものではない。開発費の関係でそうなってしまうんだろうなと思いつつ、だったらなくてええわ、というのがイチユーザとしての感触である。
むしろ、なまじっかWebアプリの出来がよいからこそ起きた悲劇なのかもしれない。EvernoteとかWebアプリ酷かったのに無理矢理UI統合して阿鼻叫喚だったからなぁ……今はもうよくなったのだろうか。
そんなこんなで、結局ブラウザ版のNotionを使っている。
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