NASを買った
購入したNASはQNAPのTS-233だ。だいぶ前に、「NASは1ベイで十分」みたいな記事を書いたのに、結局2ベイNASを買った。

なんでかというと、1ベイNASはスペックが低いからだ。NASは気をつけないと、未だにメモリ512MBとか1GBのモデルが平然と売られているのだが、1ベイNASはまさにそんな感じ。しかも別に安くない。まぁ考えてみると、メーカー的には1ベイだろうが2ベイだろうが構成は大して変わらず、別に1ベイだから安くできるということもないのかもしれない。
大きさ的にも2ベイのサイズのほうが何かと余裕があるだろうし、コスト的にも2ベイNASがちょうどよかろうという感じだった。それにまぁ、また趣味的にRAID組みたいと思うことがあるかもしれないし。
で、このTS-233は値段がそれなりに熟れていてかつ、メモリも2GBだったので、Amazonのセールに合わせてポチった。
QSyncの実力
QNAPが出しているソフトウェアの中に、QSyncというものがある。これはNASとPCの間に同期フォルダを作るもので、まぁいってしまえば自前でDropboxを作るようなものである。こういったソフトウェアを使うためにも、メモリは2GBほしかった。
これを使うと、下記のような構成が実現できる。
考え方としては、NASは端末間のデータをやりとりするための中継地点であり、バックアップでもある。
情報がそんなにたくさんあるわけではないので、パフォーマンスや安定性は未知数。これはもう使ってみるしかないかな。僕はけっこう激しくファイルの追加・削除を繰り返す作業をすることもあるし、複数のPCで同じファイルを扱うこともあるし、特にMacはファイルシステムのせいで濁音問題がややこしいとかもあるが、大丈夫だろうかと心配がある。
ざっと使ってみた感じだと、ファイルの増減が緩やかならまず問題はなさそう。パフォーマンスも思ったより速い。Dropboxと遜色ないか、ちょっと上かも。また、ドライブをまたいで同期フォルダを設定できるなど、Dropboxにはない柔軟性は嬉しい。
一方で、同期中に大量のファイルの削除や更新をすると(数万ファイル、数十GBくらい)、ちょっと挙動が怪しい感じがする。同期が詰まる感じというか。削除したファイルが復活したり。また、TBクラスのフォルダを同期したときにちゃんと動くかちょっと不安。まーでも、同期の初動はちょっと注視しないといけなかったとしても、運用までいったら基本的には問題ないんじゃないかな?と思っている。
MacからのSMB接続はやっぱり遅い
MacからのSMBによる接続はやっぱり遅い。まぁこれはもう諦めている。一応対応はあるんだけれど、これをしてもやっぱり遅いんだ。

だからこそ、基本はローカルで操作する必要がある。そもそも外付けSSDにDropboxのファイルを退避していたのも、データでさえもSMB接続のパフォーマンスが普段使いだとちょっと使い物にならなかったからだし。
なので、QSyncのようなソフトが重要だ。これがちゃんと機能するならNASに移行できる。逆に使えないとけっこう困るんだが。まぁでも、前述したように、今のところは大丈夫そうだ。
Dropboxは良いサービスです
他にも音楽ファイルをDropboxにあげているものからストリーミングしているとか、スマホで撮影した写真の共有手段に使っているとか、色々とやっていることもあるんだが、恐らくこれらもまぁ、問題ない程度に順次移行できるのではないかと思っている。一番の難所はやっぱりLANを超えた共有だろうなぁ。ここの解法は色々考えられるものの、なるべく手間がかからず便利なものを使いたい。自宅VPNはいやだVPNはいやだVPNはいやだ……。
とまぁ、諸般の事情で僕は脱Dropboxっぽい流れになってしまっているのだけれど、Dropbox自体は良いサービスだと思います。Macの濁点問題を地味に解消していることを知った時は軽く感動したよ。あと、Google DriveやOneDriveみたいにアレげなファイルあげたらBANされたみたいな話も聞こえてこないし、本業オンラインストレージサービスとしての本気を感じる。っていうか画像スキャンしたあげくアカウントBANするとかどこのビッグブラザーだよって感じだけど、Big Techはやっちゃうんだよなぁ。
なので、脱Dropbox的な記事で言うのもなんだけれど、Dropbox自体は本当にオススメ。自宅が火事になっても安心(安心か?)。macOSがわけわからんことになってなければ、NASに移行しようなんて思わなかった。2年以上余っているライセンスももったいないし、これはこれで何か活用方法を考えたいところだ。
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