Linkclumpは気に入っているChrome拡張機能だ。Chromeでなくても、BraveなどChromium系列のやつなら使える。
これは何かと言うと、ブラウザで複数のリンクを選択し、選択範囲内のリンクを一括で新規タブで開く、というものだ。
機能の動画
まぁ百聞に一見にしかずなので、次の短い動画を見れば、どんな機能かはほぼわかるだろう。
初期設定では、「zキーを押しながらドラッグして範囲を選択する」という設定になっているかと思われるが、ここは設定でShiftキーにしたりできる。
ユースケース
検索結果をすべて見たい時
Googleを始めとする検索エンジンのクソ化が叫ばれて久しいものの、情報収集では今なお頼らざるを得ない。いやむしろ、クソ化が進み、一番上どころか1ページ目にもろくな情報が出てこない昨今、検索結果のすべてを開いてやるくらいのことが必要だ。
この時、検索結果を一つずつ開いていくのは億劫である。しかしLinkclumpがあれば、この手間を大いに省略することができる。
ちなみに僕は里の掟のためにGoogle検索を使っていないが、どこの検索エンジンを使っていても事情は大して変わらないので、有用である。

オンラインショッピング
ネットショッピングでは、一つのお目当ての商品リンクが予めわかっていることは滅多にない。ほとんどの場合、語句で検索し、さらにショッピングモールサイトなどでは、同じ商品を扱う複数の店舗から選ぶなどしなくてはならない。
この時、一つ一つ開いて確認するのはいかにも億劫である。ここでもLinkclumpは非常に有用だ。
ページネーションが大量にある記事の読み込み
ページネーションは悪い文明!粉砕する!
ユーザにとって記事分割が最悪のUXであることは今さら言うまでもないが、現実的には2025年も1ページあたり原稿用紙1枚か2枚分程度の長さで分割する悪いサイトはたくさんある。ページ遷移するたびに全画面広告を見せられ、さらに移動した先でまた脱毛とか美容を謳った怪しげな広告が画面の上半分を占有する。星新一のショートショートで描かれたディストピアが実現した笑えない2025年な今日この頃であるが、現実そうなっているので仕方が無い。
これの対策の一つはオートページャーだ。勝手に次のページを読み込んで繋げてくれる。これはうまく機能するとたいへんよいものだが、意図しないところで機能したり、適切に読めないことも多々ある。便利なものではあるが、個人的には常用するには副作用が大きいかなと思う。かつてEvernoteで全文をWebクリップするには必須の機能だったが、Evernoteは……もう……(ちなみにNotionのWebクリップだと、ページネーションの記事は後続まで読み込んで繋げてくれるのに対応しているサイトがけっこうある。有能)。
もう一つの対策がLinkclumpのように、リンクを一括で開くツールだ。これを使うことで、後続のページをまとめて開くことができる。ただし、「次へ」しかないものや、「1,2,3,...,10」などと途中省略されているパターンには対応できない。対応できないが、1つの記事を10ページに分割するような記事を載せるサイトは読んじゃいけない。金儲けだけの記事だ。どうせ記事も他からの無断転載だ。読まなくていいとかじゃない、読むべきじゃない。
リンク集、巡回
リンク集を同時に開くのに便利だ。当サイトは古の流儀を継承しているため「リンク集」がある。是非試されたい。
その他、Wikiなどで取得すべき情報のリンクが並んでいる時
普通に利用していても、「開きたいリンクが並んでいる」ケースは多くあるものだ。社内Wikiなんかでも、リンクページが箇条書きになっていて、全部を見ないといけない、なんてシチュエーションはありがちじゃないだろうか。
タブいっぱい開いてこうな
スマホ全盛の昨今だが、スマホでまともな情報収集なんて出来ない。使い方の問題ではなく、もっと根本的に、大きさとインタフェースの問題だ。タブレットでもできない。大量の情報を効率よく取得し整理するには、絶対にPCが必要だ。
僕は別にスマホ嫌いでもタブ嫌いでもない、むしろiPod touchや初代iPadを使っていたくらいで、スマホ・タブレットの可能性については10年以上追求し色々試している。「俺のガジェット - 或る阿呆の記」を見ればわかるはずだ。
色々試してきた結果、腰を据えて大量に情報をアクティブに集め摂取するという観点では、結局PCとフルのWebブラウザが最強、00年代に完成していたという結論である。
Linkclumpのような拡張機能は、アクティブな情報収集には欠かせない有用なツールである。なんだかんだでもうずっと使っている。
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