高市早苗を支える左派

金融所得課税増税が急に出てきたのを受けて、僕は高市早苗不支持と決めた。たとえ撤回しても、一度話に出した以上は、僕の不支持は揺らがない。このへんの姿勢は人それぞれだろうが。

とはいえ、当面高市早苗の支持率は高いまま推移するだろうなぁ、とは思う。恐らくある程度の投資をしている層は相当反発していると思うけれど、日本全体の中では少数派だ。NISAしかやってないから関係ないと思っている人もいるだろう。普通に考えて影響ないわけないが……。

そもそも論として、積極財政で成長を促しながら株式市場から金を吸い上げようというのは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなもので意味不明だ。また外国人の株式投資を有利にする。しかし、こういったところはなかなか市井に響かないだろう。

実際、Xで取り上げられているのは夫婦別姓だったり国旗損壊の話だったりする。

2025-10-23 2:30頃

そして左派がこれに噛み付いていたりする。それを見ると、まだまだ高市早苗フィーバーは続きそうだと思うし、今後も彼らが下支えする、まであるだろう。左派が高市叩きをするほど、高市早苗の支持率は上がる仕組みだ。これは石破茂時代、左派が石破茂を支持するほどに、彼や自民党の支持率は下がっていったことの逆回転である。

左派の批判しがちな政治思想的なところこそ、高市早苗がもっとも国民の心を捉えているところ、とみている。

たとえば夫婦別姓について。確かに統計的には賛成が多いのだが、しかし実際に結婚する男女はほぼ同姓を選ぶだろう。つまり、時代の流れで賛成しないといけないような気がしているだけで、実際として本当に別姓賛成が世論といえるかは、甚だ怪しいのではないか。少なくとも僕は口より行動のほうが真だと思う。

また、国旗損壊についてはほぼみんな不快に思っている。国旗に限らずなんらかのシンボルを破壊する行為は一般的に受け入れられないし、ましてそれが自国のシンボルであれば安全の脅威を覚える。しかも日の丸は燃やしていいが外国の国旗は大事にしないといけない、まで言われると端的に意味不明である。左派の中では整合するのかもしれないが、一般に受け入れられるものではない。

高市早苗を極右だというのは左派メディアだけで、靖国にすら来ない現実の彼女を極右だと思っている一般市民はいない。解釈は自由なので好きに言えばいいのだが、極右じゃないのに極右といっても、極右という言葉の意味を失わせるだけだろう。

ついでにいえば、左派がそのように批判するので、高市早苗は保守として認められている、という側面があると思う。これは安倍晋三もまさにそうで、彼の政策は実際にはリベラル的なものが多かったけれど(だからこそ亡くなられた時には世界中から惜しまれた)、極右扱いされることで、皮肉なことに保守のエースとなった。彼らは「支持率下げてやる」、という気持ちで批判しているのだろうが、実際としては支持率上げてやっているんだね。まいるなぁ。

そのように見ると、安倍晋三も高市早苗も、彼らを支えているのは保守ではなく、左派という皮肉な構造が見えてくる。保守派は保守たる政策でもって保守というより、左派に批判されることで相対的に保守として認められている、のが現状ではないかな。

まぁなんでもいいんだけれど、現実というのはどこかで誤魔化せなくなるもので、経済はその最たるものだから、そのうちにツケを払うことになる。その段になれば、皆自分が生きる現実に必死にならざるを得ない。自分としてはもはやその時に備えるしかないが、気重である。ただまぁせめて、そうなれば今の空中戦のようなものはなくなるだろう、と思いたいところだ。

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