昨今話題のレアアースについて、その影響力をよく理解していないのでちょっと調べようと思いました。特にインフレに繋がるのであれば、どれくらいのインフレになるのか気になりますしねぇ。っていうかもうあらゆることについてインフレに繋がるのかという観点でしか見てないまであります。
レアアース確保へトランプ氏が友好国と交渉を指示 対中国依存の軽減狙い、最低価格導入も - 産経ニュー
レアアースとは
まずレアアースとは何かを知る必要があります。これは明確で、周期表のSc(21, スカンジウム), Y(39, イットリウム)とランタノイドと呼ばれる57-71番の元素(周期表の外側にあるやつ)です。用途は磁石や発光材料、触媒とか、そういうもので、工業用に必須とされます。
紛らわしいものとしてレアメタルがあるのですが、レアアースはその一部で、レアアースに分類されるものは実はレアでもなんでもないらしい。
英語だとRare Earthで、REE(Rare Earth Elements)と書かれることが多いそうな。
レアアース生産の難しさ
レアアースはレアでもなんでもないけれど、抽出するのが難しいとのことです。つまり、コストの問題になります。
現状は、採掘から特に精錬・精製はほぼほぼ中国になっているようです。なんでかというと、廃棄物問題が大きくて、規制が先進諸国では規制が厳しいのだといいます。具体的には抽出の過程で放射性物質が出るとのこと。これは確かに、日本ではセンシティブな話になります。
ははん、ESGというなら、レアアースいっぱい使った中国のEVを買うのではなく、環境を無視する中国のレアアースを使わない運動をすべきでしたね。ESG投資がいかに虚構であったか証明することの一つになります。
とはいえ、結局のところコストに尽きる、とはやはり言えそうです。中国は環境配慮しないことで、そのコストを下げたんですかね。
しかし単なる経済活動であればともかく、安全保障の問題として俎上に上がった以上、状況は変わっていきそうです。それが冒頭に引用した記事の内容になるでしょう。2010年の尖閣諸島問題で中国が日本に実際に行った輸出制限などが具体的な事例として各国の対応を急がせている面もあるはずです。中国が日本にしてきた嫌がらせが、こうした形で今に繋がっていると思うと、日本人としては「因果応報」という気分になりますね。
インフレ圧力
そうは言っても、全体としては、環境に配慮しないわけにはいかないでしょうから、全体のコストが上がる方向なのは違いないでしょうね。つまりインフレ圧力になりますね。まぁなんか、そういう文脈なのかなぁ、と思って調べ始めたのですけれど。大局的には、安全保障上のリスクを軽視していたツケを払う、ということかもしれません。
具体的にどれくらいの圧力になるのか。こういうことを考えるうえではAIが強いので、Gemini Proの言うことには、「The US makes a big move to test China’s rare earth dominance | Article | Hinrich Foundation」の米国防無償とMPマテリアルズ社の合意内容によると、磁石の主原料であるNdPr酸化物の最低保証価格を1kgあたり110ドルに設定したとのことで、これは中国市場価格の倍に相当するらしい。
なのでまぁ、様々な原材料が2倍以上になりそうだ、とは言えそうです。10倍とかではなさそうですね。であれば最終製品価格への転嫁は数%程度かもしれません。米財務省の予測では、最低価格制度によるNdPr価格の$110$ /kg維持は、中国産依存時と比較して最終製品コストを平均2.4%上昇させると試算だそうです。最終的にどうなるかは神のみぞ知るですが…。
こういうの調べさせるとAI強いですよ。前にジンバブエ・ドルについて調べたときはジンバブエの税務署のサイトから根拠を見つけてきましたし、こういうところに素直に感心します。

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