長らくプリンタ不要派だったのだが、電子帳簿保存法における優良な電子帳簿の要件としてプリンタの設置があったため、渋々購入することにした。まぁネットプリントは手間といえば手間ではあるし、今後印刷が必要になる機会はちょびちょびあるだろうとは思うものの、DX化を強く意識しているはずの電子帳簿保存法に対応するために、プリンタを持たなかった自分がプリンタを持つ羽目になるのは大いなる矛盾だと思う。
ユースケースから要件を考える
とまぁいきなり愚痴から入ってしまったが、愚痴ったところでどうにかなるわけではないので、ひとまずプリンタを購入することにした。まず自分のユースケースを整理する。
- 基本的に電子帳簿保存法に対応するためで、普段使いはあまりない
- 行政絡みの文書で必要になることがたまにあるかも
- まぁせっかくあるんだったら業務上使うことはあるかも
- Mac使い
法令対応として割り切るなら「一番安いやつをくれ」で置物にするでもいいかもしれないんだが、まぁせっかくあるのだから多少は使うことも考えたい。この手のやつは使わないと壊れやすいってのもあるし。とはいえ、頻度としては月に1回使う機会があるかないかくらいだろう。
そうしたことを考えると、以下の要件が適当だろうか。
- インク交換にかかるランニングコストよりも初期費用の安さのほうが有り難い
- メンテナンスは楽なほうがよい
- 給紙方法とか両面とかADF(自動紙送り)コピーとかはどうでもいい
- あまり使わないのでどうでもいい置き場におきたい(無線LAN対応)
- Macでも不自由なく使えると望ましい(Windowsマシンもあるので必須ではない)
以上を念頭にものを選んでいった。
選ぶまでのあれこれ
結論を先に書くとHP Envy 7221にしたんだが、その過程をつらつらと書いていく。
レーザープリンタよりインクジェットプリンタ
まずランニングコストよりも初期費用を重視するところから、レーザープリンタよりもインクジェットプリンタが優先される。レーザープリンタもモノクロはけっこう安いんだが、残念ながら電帳法ではカラーの書類はカラーで印刷できることが要件になっていたので、今回は対象外。
ちなみに元印刷屋で現役の同人屋でもある姉は、印刷にはお拘りがあるのだが、ブラザーのレーザプリンタを使っていた。姉曰くブラザー信者であるらしい。
既に後継機が出ているようだ。思ったよりも安い。実用性を考えるならモノクロのレーザープリンタはかなり良い仕事をしてくれそうである。
1万円前後で利便性の高いヤツ
まぁ今回インクジェットプリンタで、1万円前後の安くて使い勝手が良さそうなやつを探すことにする。印刷できればいい程度なので、機能が豊富な高いヤツを選ぶ必要はない。ブランドは手堅くCanon、HP、Brother、EPSONあたりから選べばいいだろう。正直この価格帯だと、エントリーモデルだしどれも性能的にはどれも大差なさそうだ。
で、色々見て回って、数時間ほど無駄に悩んでしまったのだが、HPが良さそうだった。
理由としては、HPはヘッドがインク側についているため、プリンタにおいて壊れやすい部位の一つを頻繁に交換できるところは、たまにしか使わない自分にとってはメリットが大きいように思えた。ただし、ヘッドがついている分インクはちょっと高めのようだ。
まぁでも前述のとおり頻繁に印刷しない想定なので、メンテナンスが楽そうなことを評価した。
あとドライバが気になるところだが、最近のプリンタはMacにも対応しているものの、それ以前に、PCなし、スマホのみでWi-fi経由でセットアップできるようだった。これは非常に素晴らしい。Wi-fi対応なのでどこでも置けるし、スマホ経由なのでPCを選ばない。なんならLinuxでも使える。Dropboxなどのクラウドサービスとの連携もできるようだ。いいね。まぁこのへんはHPに限らず多分どこのメーカも対応してるんじゃないかな。多分。いい時代だ。
決め手はセール価格
ということでHPの1万くらいの安いやつでということだが、結局Envy Inspire 7221(2022年モデル)にした。
HPのブランドにはPhotosmartもあり、そちらのほうがメジャーなのか互換インクも広く流通している(Envy Inspire 7221は純正かリサイクル品しかなさそうだった)。実際Photosmartでも別に良かった。別に良かったが何故Envyにしたかと言えば、単純にセール価格で直近最安値だったからだ。PhotosmartがセールしてたらPhotosmart買ったと思う。正直どうでもいいなんでもいい。
ポチりました
ということで、HP Envy Inspire 7221をポチったのだった。本来であれば不要なものなので、購入したのは渋々だったものの、なんだかんだでデジタル機器が届くこと自体は楽しみでもある。使い始めたらまた記事を書く。
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