またデロンギの全自動コーヒーメーカー、ECAM22112の石灰除去の季節がやってきた。これは使い方によるのだろうが、毎日使っている僕はだいたい7〜8か月に一回の定例行事となっている。
手順
真ん中のボタンが赤く点滅するので、なんかこうしないといけないんだろうなというのはわかるが、初めて見ると何をしてよいやらよくわからない。公式サイトに書いてあるのだが場所が地味にわかりづらいので、メモしておく。
【全自動コーヒーマシン】(ECAM22112)除石灰の方法 よくあるご質問 | デロンギ
基本的にこのとおりの手順を実行することになる。除石灰材が必要なので通販でGetする。
手順書の中で「1-1.5リットルの容器を準備」とあるがそんなデカいもん入らないだろおい、と思いつつデカめのタッパーでいつも受けている。いっぱいになるので途中で差し替えする。すすぎの時にめっちゃ水たまるので、溢れそうならタッパーもう一つ用意してすたんばっておき、瞬時に差し替えるなどする。

こうして画像を見ると薄汚れていることに気づいたのであとで拭きました。画像は取り直さないなぜなら面倒臭いから。
除石灰剤なるもの:クエン酸じゃダメなんですか
ところでコイツは何をやっているんだろうとずっと思っていたが、調べるのが面倒だったのだけれど、最近はAIさんがいたので軽く聞いた。
曰く、水道水に含まれるカルシウムとかマグネシウムといったミネラルの類が少しずつ内部のあちこちに付着するので、それをざっと洗い流すための手順だということだ。
もう少し言うと、コーヒーメーカー内部に付着する石灰(水垢)の主成分は炭酸カルシウム、つまりCaCO3だが、これはアルカリ性で水に溶けにくい。
ここに、乳酸(C3H6O3)をぶっかけると、乳酸カルシウムCa(C3H5O3)2になり、これは水に溶けやすい。水に溶けやすいのでそのまま洗い流せる、というわけだ。化学式はGemini曰く以下らしい。

だったらクエン酸でええやないかと思ったが、先回りしてGeminiに「なぜクエン酸ではないのか?」についても応えられた。曰く、クエン酸でも確かに溶かせるが、クエン酸カルシウムに変化して、これはこれでお湯に対する溶解度が低いのであかん、という話だった。また、クエン酸はアルミニウムを腐食させやいが、コーヒーメーカー内部では熱伝導の良いアルミニウムがよく使われているので、劣化を早めるかもしれない。乳酸のほうが金属へのダメージは少ないと考えられる。
ということで、高温のお湯が循環し、繊細な金属使いまくりのコーヒーメーカーだったら、クエン酸より乳酸のほうがよい、そしてこれを調整したものが、デロンギの除石灰剤の正体なんやで、ということだった。
なるほどなー。
定期行事
それにしてもめんどくさい行事ではある。Twitterでfrom:tamasan774 石灰で検索したら騒いでる僕を観察することができる。

ちなみにECAM22112買ったのは2021年6月なので、もうかれこれ4年使っていることになる。当時5万弱だったが今は7万する……何もかも高くなった……。
毎日使っており、メンテナンスも毎日の豆のがら捨てとこの除石灰の儀式くらいで非常に楽で、満足度の高い製品であることには違いないが、しかしそれにしてもこのエントリーモデルで7万かー……。円がどんどん安くなっていく……。



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