脱Dropbox再考: そもそも同期は必要か

この前Dropboxのプレミアム会員の権利が終わった。2020年から6年続けていたらしい。2020年に31,680円で3年分まとめ買いしたのと、2023年にAmazonで29,800円で購入していた。今はもうこの価格で出ることはないだろう。なので6万円ほど(月額約860円)だが、最後の1年はほとんど使っていなかったので、あながち得したともいえない。長期割引の罠にはまってしまった感じはする。正直なきゃないでよかった

ただ、Dropbox自体は嫌いなサービスではない。むしろ個人的には好きですらあった。最近アカウントBANの騒ぎがあったのを見た時はちょっと悲しかったけど、全体的には良いサービスだと思う。

Linuxでも使えるし、Macでは文字コード正規化問題のようなニッチだがクリティカルなところも対応していたし、スクリーンショット横取りなんかは気が利いていたし、カメラアップロードも便利だし、アプリの使い勝手もまぁ悪くないし、復元機能などはかなり強力で何度か助けられたし、なにより同期という単純ながら難しい課題の精度を着実に上げていた

Dropboxほどの機能はOSSやNASでは恐らくだいぶ厳しくて、僕はQNAPのNASについてきたQSyncという同期アプリを今は使っているが、正直安定性はDropboxに及ぶべくもない。大量のファイルについて読み書きすると平然と取りこぼすので、あまり信用できない感じだ。OSSではNextcloudやSeafileもあるが、あまりマジメに試していないものの、運用者の記事を調べるとやはり苦労していそうな感じがある。

そこへいくと、業務として同期が必要なのであれば、Dropboxは安心して高いなりの仕事は任せられるのはそうだと思う。本当に必要ならね。

個人や中小規模において、同期に毎月1,500円払えるかと言われると、それはちょっとどうかな。正直900円くらいでも、よく払っていたなぁと思う。結局どこまでも経費だからねぇ。正直ほとんどオーバースペックと思われる。たいてい、少しの工夫でどうにかなりそうなんだよなぁ。

そして厳しくなるばかりのアカウントBANリスク。バックアップがわりになるというが、自宅が火災にあってデータ消失するリスクより、謎のアカウントBANでデータ消失するリスクのほうが現実的に高いだろうさ。ちょっと厳しいよなこれは。

考えてみると、本当に同期が必要なシチュエーションってもはやあまりないんだよなぁ。結局やりたいことは、コンピュータAでやった操作を、コンピュータBで続きができる、ファイルが分裂しないっていうことだと思う。これについて、アプローチとしてはクライアントサーバ型と、すべてのPCにばら撒く分散型があるわけだが、分散が適切な状況ってのはあまりない感じだ。ただDropboxが手軽だったら使っていた。

その手軽さは、ファイルという実体を直接操作できるところが大きい。しかし最近は、ファイルを直接操作することはあまりなくて、アプリケーション経由であることが多くなったセルフホストが手軽になったことや、AIによってちょっとした自分用ツールをサクッと作れるようになったことが大きい

そうすると、僕が「そもそも同期する必要あるか?」と疑問に思うようになったのは、ここ数年のAIの隆盛と、セルフホスト・自宅サーバに再び傾倒し始めたことが影響しているかもしれない。

Dropboxをはじめとしたクラウドサービスは、アカウントBANに象徴されるように、なんつーか健全な商売にしか使えないというか、自分のプライバシーを預けるにはあまりにも危なっかしい相手になってしまったし、ここらへんが転換期なのかもしれない。

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