雑記– category –
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雑記
ソフトウェアと価値と価格:力に縛られ、人は剥奪される
価値と価格はしばしば同義のように用いられるが、現実にはまったく異なるものだ。 たとえば、思い出プライスレスという表現は端的にそれを表している。思い出は本質的に価格がつかない。思い出の場所の入場料を払ったとしても、その価格が思い出の価格だ、とはならない。価値はその人の感性から生じる主観である。 一方、価格は観測可能な客... -
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棋力の担保の件
もうだいぶ前の話になるんだけれど、藤井聡太の女流棋士新制度に異を唱えた記事を見た時に思ったことは、あー、言わせてしまった、ということだった。 藤井七冠が羽生前会長の面前で「女流棋士新制度」に苦言 「棋力の担保は取れているのでしょうか」(全文) | デイリー新潮 まぁ言わせてしまったもなにも、当人からすれば思ったことを言っ... -
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RSSフィードの音声を垂れ流したいが、良いものが見つからないので
あらゆることが出来るのに、やりたいことだけピンポイントが出来ない気がして仕方が無い昨今、関心のある、あるいはあるべきニュースを流し聞き、流し見したいという基本的なニーズは案外満たされない。これに近いのはテレビのニュースかもしれないが、テレビで報道される内容は偏っている……あるいは、偏ってなさすぎており、遠くの強盗事件... -
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マネーフォワードMEの有料会員をやめた理由
先日、長いこと続けていたマネーフォワードMEの有料会員をやめた。スタンダードプランから無料プランに変更、という形になる。契約した時にスタンダードプランという名前だったかは覚えていない。いずれにせよ。500円/月からいつのまにか540円/月にあがっていたようだ。 動機の一つは、AIのサブスク代が高くて、他のサブスクを見直す必要があ... -
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5万円のクソ講座が教えてくれた世界の真理、情報商材を笑うものは情報商材を買う
世間では情報商材に引っかかるのは底なしの間抜け、という扱いだと思うのだが、僕はけっこう同情的である。というのも二十代半ば、大学院を中退し、何をしていいかもわからず暗中模索していた頃、藁にも縋る思いで5万円という高額なサーバエンジニア通信講座を受けたことがあるからだ。 その内容は、せいぜい3000円で買える技術書を劣化させ... -
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高市早苗を支える左派
金融所得課税増税が急に出てきたのを受けて、僕は高市早苗不支持と決めた。たとえ撤回しても、一度話に出した以上は、僕の不支持は揺らがない。このへんの姿勢は人それぞれだろうが。 とはいえ、当面高市早苗の支持率は高いまま推移するだろうなぁ、とは思う。恐らくある程度の投資をしている層は相当反発していると思うけれど、日本全体の中... -
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自由ソフトウェアと互換性の戦争と実質貴族
TLで「自由ソフトウェア」なるものが流れてきた。 「『自由ソフトウェア』の開発にDiscordを使わないで」という主張 - GIGAZINE 自由ソフトウェア?と思ったけれど、つまりフリーソフトウェアだね。いつの間にか日本語の訳語として自由ソフトウェアという使われ方がされるようになっていたのだねぇ。 これは確かにそのほうが良いかもしれない... -
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金融所得課税増税に言及したので高市早苗は不支持
以前、高市早苗については以下のような記事を書いた。 基本的には、逆風の中で逆転した彼女について応援するものであった。しかし、同時に以下のような一文も書いた。 なので、総合的に考えると、今ひとまずは、応援、という態度になるかと思う。ま、なんだかんだで地元だしね。でも金融所得課税増税一言でも口走ったら鬼となる😡 さて、その... -
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高齢者の独居問題は法整備の不足ではなく、法整備のしすぎによるのでは
高齢者の独居問題について、記事が流れてきた。 単身高齢者の契約 大家7割拒否感 - Yahoo!ニュース 記事の中で提起されている問題は、超高齢化と未婚化で単身高齢者が増えているが、民間賃貸市場では大家の約7割が高齢者への賃貸に拒否感を持っている、というもの。拒否感の理由として以下があげられている。 居室内での死亡事故等への不安(... -
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他人はナラティブ、自分は?
いつ頃からか、ナラティブという言葉をよく見るようになった。これの意味するところは明確に言うのは難しいのだけれど、自分の言葉で述べるなら、政治的価値観の反映された、特定の筋に沿った共感的で受け手の解釈・行動に影響を及ぼす枠組み、くらいだろうか。ITエンジニア用語で言うならば世界の見方のフレームワーク、といえばいいかもし...