AIは何に使えるか、ということについて僕はずっと考えています。ただなかなか良いことが思い浮かばず、以前はやや皮肉的な記事を書きました。

この記事では以下の5つをAIの用途として列挙しています。
- アシスタント
- フィルタ
- フィジカルAI
- ブルシット・ジョブ
- エンターテイメント
このうち実務的に有用と考えたのはアシスタントとフィルタです。それぞれかなり広義で、特にフィルタはAIプログラミングも含める、概念としてのものです。ただまぁ、それぞれ結局胴元が好き勝手やってるだけだしなぁ…ということで、正直テンションは上がりませんでした。
ですが最近、ここにもう一つ付け加えるべき、最高の用途があるように思われました。
サイバー攻撃です。
嘘です。いや嘘ではないかもしれないですが、それを入れるならまず「犯罪」をいれないといけません。そうではなく、もっといいものがあります。
DIYです。
AIを使って、いままで欲しかったけれど時間や能力の問題で出来なかったものをつくり、成果物にする。たとえばですが、先日こういう記事がありました。
この記事は、あるエンジニアが、Windows用のドライバしかないプリンタを、Apple SiliconのmacOSで動かせるようにした、というものです。この話を聞いた時、素晴らしい使い方だなぁと思いました。
そして考えてみると、そういえば私がAIでアプリケーションを作り、最近はまがりなりにも公開まで出来たのも、これも完全にAIのおかげですが、同じことだと思えました。
これは「アシスタント」や「フィルタ」と異なります。何が異なるか。まず「成果物」の存在です。この違いはたいへん大きい。アシスタントにせよフィルタにせよ、あくまでAIの利用になりますが、「成果物」はAIとは独立して、それ自体を何度も使えるし、共有することも可能です。
しかしこれだけならば、仕事でAI使ってシステム作るのと何が違う、となります。ここでもう一つの違いは、極めてプライベートな目的であることです。だからDIYです。
プライベートなものだから、ペイしません。それでも、休日に多少なりとも時間をかけてやることは、本当にやりたかったことと言っていいでしょう。
こんなにいいこと他にあるだろうか。いまの世の中、誰も本当はやりたくないし必要としていないが金になることばかり溢れてウンザリしますし、AIを使ってブルシット・ジョブを自動化し7割効率化しましたと聞けばゲロが出ますが、休日の時間を利用してアプリケーション開発や3Dプリンタによる工作でいままでやりたかったけれども出来なかったことが出来るようになりました、これはにっこり。今後AIの活用を進めていくうえで、大きなヒントだと思いました。
ただこれだけだと、生活には繋がらないのですけれど、これは悪いことばかりではありません。儲からない、は極めて重要です。金銭には色々な問題がありますが、逆に言うと、金銭が絡まないあるいは少額で少ない関係者ならば、それだけで多くの火の粉を振り払えます。スポンサー不在、利益と税金がゼロまたは少額である相手は、個人も組織もそして国家すらも、束縛しづらいのです。
当面は、暮らしていける人がそれぞれできる範囲で自分が必要と思うものを作ることで、今のビジネスが作った囲い込みを少しでも打破できれば、極端な資本の集中が、マシになるのではないか、ととりあえず思います。まだまだその先が必要ですが…。
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