検索エンジンが個人ブログをあからさまに冷遇するようになってだいぶ経つが、もとより商業的な目的のない当サイトは、PV激減したりなんだりしつつもなんとかかんとか続いている。今や検索エンジンで検索しても出てくるのはAI記事ばかりだし、なんならNoteにあるのもAI記事ばかりだどうなってんだ。
自ブログの記事をNoteに転載する
さすがに露出しないと、せっかく書いた記事もAI記事に埋もれてほとんど一目につかないという実情の中、渋々Noteに転載をしている。
この転載作業は非常に面倒くさい。WordPressとNoteの仕様の合わせ込みが複雑だからだ。テキストだけの記事ならコピペでぺっとやれば済むが、まぁ昨今WordPressを使うと色々と余計なタグがついてまわるし(特にテーマ独自やプラグインの機能使ったやつとか)、また画像のコピペ、めんどくさいアイキャッチ画像の設定などもあるし、またテーブルのような当たり前の機能をなぜかNoteは実装していなかったりするので(これほんとなんでなのか)、その変換を考えないといけなかったりする。
せめてNote側が投稿用のAPIでも用意してくれていればいいんだが、予約投稿すらせこく金をとろうとするNoteがそんな殊勝なことをするはずもない。他プラットフォームもAPIについては締め出したり厳しくしたりする一方で、いっときAPIエコノミーとか言われていたけれども、結局ソフトウェア的な理想は資本主義の現実に叩き潰された格好だ。
こうなると手動でしこしこブラウザ操作するしかないわけだが、こんなことをさせておいていったい何がAI革命だはっ倒すぞ、などと怨嗟の念を込めても仕方がないので、AIに転載コードを書かせることにした。
AntiravityでAIプログラミング
前述した通り、WordPressの記事をNoteの仕様に変換してコピペするのは、実はけっこうたるい。技術的に難しいというより、めんどくさいといったほうが正しい。なのでAIプログラミングが当たり前になってからすらも、固有の仕様の合わせ込みをAIに指示することそのものが非常にめんどくさかったので、やる気にならなかった。
それを、まぁやってみてもいいかなと思ったのは、GoogleのAntigravityが使ってみると思いの外楽だったからだ。なんか自然言語で「あれやって」「これやって」「あー違う違う」って言ってるだけでそれなりに見栄えがするクソアプリできる。
これはけっこう普通の人でもプログラマになれる道があるかも?🤔とか思ったりなんだりして、ちょっと使い込んでみるかと、習作と実用を兼ねて作ったアプリの一つが、このWordPress to Noteアプリである。現状はこんな感じ。

フロントの側はWebアプリだが、バックエンドでは普通にPlaywrightが動いて実際にNoteにアクセスし、シコシコと記事の内容を少しずつ貼っていくというシンプルなものだ。記事一覧を表示して転載したい記事をAddしてキューにため、実行したらキューにあるやつを転載していく。
合わせ込みが必要な内容はだいぶ多いので、実は開発にはそこそこ時間がかかっている。なんだかんだで作り始めて2週間くらいたったかな。だいたい40コミットくらいしている。
といっても、テキストしかないシンプルな記事とかはかなり早い段階で使える状態になったので、実用開始は作り始めてすぐくらいからやっている。アイキャッチ画像の自動アップロードだけでもかなり良かった。
今はサイトで使っている機能の8割くらいは変換できていると思うが、Mermaid記法やLaTeX対応、アコーディオン、音声や動画のアップロード、埋め込みYouTube、目次生成など、やるべきことはまだ残っている。特にMermaid記法はそこそこ使用頻度も高いのでなんとかしたいところだが、これの対応はなかなか難しいなぁ。裏側で別にMermaidをpngにして、そのうえでアップロードとかそういうことになってしまいそう。
市民プログラマへの道?
もしかするとWordPressからNoteに転載できるWebアプリというのは需要があるかもしれない。別にコードをあげてもいいんだが、ただWordPressで何の機能を使っているかは人によるので、本当にほしいところはなかなか難しいのではないか。
この手のアプリは結局のところ、俺というたった一つのユースケースにぴたりとハマるから価値があるものだ。しかし当たり前だが俺のためにアプリを作る人はただ俺だけである。それは現実的ではないので、今はどこを見てもなんかサービスがあるわけだが、それらはすべて空想上の平均値というペルソナに向けて作られたものなので、商用サービスはわざとかというほどにやりたいことだけ絶妙にできないもんだ。
だからこそ、一人一人が自分のためにアプリを作れるかもしれない、という希望をAIプログラミングは持たせてくれるので、その可能性を探っている。
ただやってみたところ、僕が今回作った程度のアプリでも、けっこうしんどさはあるように思った。ピンポイントで技術的な詳細について指示することもあるし、なにより機能の組み立てが無理にならないよう、粒度を考えつつやっているのだが、これは結局設計なんだよなぁ、と思う。
たとえば、まずNoteにログインするところで引っかかっており、そこでデバッグコンソール起動してElement渡してまず入力できるところまでやろう、となる時点でハードルがある。また繰り返しテストするために、「クレデンシャルの保存は先にやろう」とかの判断もあり、地味ながら手作業E2Eを繰り返すなら足場づくりは重要だったりする。
このアプリは自分のアカウント情報というクレデンシャルだけ最低限持ちながら、事故る要素は少ないし、ブラウザ操作という需要の高そうなことをやっているので、習作としてはよいのではないかなぁとは思う。しかしこれを判断してできるように人に伝えるには、一度チャットの履歴を見て、自分がどういう指示をしたか、ということを分析する必要があるだろうか。
しかしそれにしても、AIによってAI記事で埋もれ、その対応をAIにコードを書かせたわけだが、いったい何をしているんだという感じがすごい。ちなみにアイキャッチ画像も、そもそもこんなもんいらねぇだろと思っているが、あること前提でビジュアルを組まれているために、仕方なくAI使って自動生成している。やらなくていいことがどんどん増えていく中で、AIを使えばやらなくていいことが楽にできるよ!やったね!という現代がどこに向かっているのかは、よくわからない。
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