俺たちのAnthoropicがイノベーティブなA/Bテストをしていたということで、SNSで話題になっていた。
$20プランからClaude Codeが消えた!ということで大騒ぎになっていたのだが、そこへ「新規ユーザ向けのA/Bテストだから既存ユーザに影響はないよ!」という水なのか油なのかよくわからないものが投下されていた模様。
明確化のため、新規プロシューマー登録の約2%で小規模なテストを実施しています。既存のProおよびMaxサブスクライバーは影響を受けません。
https://x.com/TheAmolAvasare/status/2046724659039932830?s=20
第一印象として「そもそも違法じゃないのか?」と思ったが、Geminiに聞いてみると新規登録ユーザだし法的には問題ない契約条項にしてるんやと思うわ、でも倫理的にはアウトやね、とのことであった。Anthoropicはその倫理的であるらしいところのClaudeに、倫理的に問題がないか聞けばよかったのに。
まぁ法的にはどうあれこのA/Bテストは信じがたいのだけれど、現実に起きたことなので、多くのユーザがビビっている。特に「値上げの兆候」と捉える向きは多くあるし、これは僕もそう思う。
コーディング自体は動画などと比べればそれ自体の負荷は軽いだろうけれど、昨今のコーディングエージェントは思考の連鎖を続けるため、消費トークン量は雪だるま式に増える。また自動化などとも相性が良いので、今日も誰も読まない要約が大量に生み出されているだろう。
こうなれば、サブスクプランは相当使い倒されているのは想像に易い。$20プランは正直企業からすれば客寄せパンダで、みんなにそればかり使われては困る、というのが本音なのはそうなのだろう。
しかしそうすると、僕は今誰も話題にしなくなったGoogleのAntigravityでシコシコと独りAIコーディングをしているが、これもできるのは今だけで、そのうちに価格は大きく引き上げられることになるのだろうか。それは大いにありえる。
僕はAntigravityにはけっこう感心していて、これならば普通の人もちょっと頑張れば自分がほしいツールを作りそれを運用する、くらいのことはできるのではないかと思っていた。まぁ作るだけなら今でもそれなりに見栄えのするものができるかもしれないが、それを自分が思う形で運用する、というのは非常に難しい。だからやはり勉強は必要なのだが、しかしかつて職業プログラマになるための勉強量に比べれば、リターンの大きさを考えると十分にペイすると思われる。
なので勧めていけないかなぁ、などと考えていた矢先にこのA/B事件なので、コーディング特化でもやっぱり重たいのか…と少し残念に思った。
しかし、個人的にはまだ道筋はあるように思える。今は未だみんな富豪プログラミングで、使い放題をいいことにどうでもいいことにトークンを費やしている可能性はかなり高い。自分にとって必要なツールを作る、ということにかけては、やはりそのトークン量はしれたもののはずだ。これは原理的にそのはずだ。
そのうえで、ローカルLLMとエージェントを利用するツールがもう少し伸びれば、設計次第で十分に実用に足るものを作れるのではないか、とも思う。個人的にはそちらの方向に望みを賭けたい。
そもそも、AIにできることは所詮計算である。みんなその計算にずいぶんと大きな期待を寄せているようだが、今世界に足りないのは本当に計算であったか。今できないことがAIでできるようになるとすれば、それはとりもなおさず今までできなかったのは計算が不足していたからだ、となるわけだが、本当にそんなことはたくさんあるだろうか。
計算は確かに強力だが、計算をどこでどう使うと効果的なのかは、計算でわかることではないと思う。また、結局その入出力はどこまでも物質であるところの我々にある。計算が生み出せるものは計算だ。今我々が苦しんでいるのは計算が不足しているからとは思えない。
だからどこかでバブルは弾け夢は終わるのだと思う。その終わり方がどのようなものかはわからない。資源が不足するという現実かもしれないし、人生は計算ではなかったとわかるからかもしれないし、単に借金が返せないからかもしれない。
そうして何もかも滅茶苦茶になってあの時見た夢はなんだったのだろうと、夢の残骸の中打ちひしがれることになっても、残されたもので役立つことができるような礎は、今のうちになんとか構築したい。
<関連記事>


コメント