FreeFileSync + FTP on Mac -> QNAP NASで文字コードも問題なくバックアップできている

FreeFileSyncは僕がバックアップで使っているGUIツールだ。無料でも使えるが、幾ばくを寄付することで寄付版になり、長いことお世話になっているから寄付版を手に入れた。

今はMac上のファイルを、FreeFileSyncで、プロトコルはFTPを使い、QNAPのNASに問題なくバックアップできている。これをわざわざ書いたのは、文字コードの正規化問題にずっと悩まされてきたからだ。

目次

環境

  • M2 Pro Mac mini
    • macOS 14.7.7
    • FreeFileSync 14.4 寄付版
  • QNAP NAS TS-233
    • QuFTP Service

NFCとNFD

Mac使いならば悩まされてきたであろう、Unicode正規化方式の違い。Windows/LinuxではNFC(Normalization Form Composed)が使われているが、Macでは何故かNFD(Normalization Form Decomposed)という方式が使われる。これによって何が起きるかというと、Macで作成した「がきぐげご.txt」をNAS(Linux)に転送して保存すると「か゛き゛く゛け゛こ゛.txt」になってしまい、アクセスできなくなったりなんだりするという、割と深刻な問題だ。

これに対応するため、昔rysncとか使っていた時には特殊なオプションが必要だったりなんだりして、色々と苦労している。

オンラインストレージのDropboxはなんとこれについて補修をしてくれているようで、あれは一時期Dropboxをバックアップ先に使っていた理由の一つであった。

この問題は普通の人にはかなりしんどい問題だと思うんだが、みんなどうしていたんだろうと思うものの、まぁ考えて見ると一般的な人は家庭に複数のOSでバックアップなどということにはならないのかもしれない。

MacはSMBつらいつらい

これは一時期、僕がNASをあまり使わなくなった理由の一つとも思えるが、その後なんやかんやあって、2023年7月よりまたNASを使うようになっている。数ヶ月後に控えている次のDropbox有料会員は契約更新しないつもりだ。

いつの間にやら、SMBでNASとやりとりする限りは特に困らなくなっていた。Unicode文字列の扱いが良くなっているとかなんとか聞くが、詳細は知らない。ただ、とりあえず濁点問題は起きなかった。

なのでしばらくずっとSMBを使っていたのだけれど、これとは別個、MacのSMBクライアントはめちゃくちゃ遅いという問題があり、これはなんかもうずっと未だにどうにもならない。

この頃から悩んでいるんだけれど、多少マシにする方法はあれど、未だにどうにかなっていない。しかも不安定でしょっちゅう接続が切れる。

そうだ、FTP、しよう

ということで、非常にNASがバックアップ先として非常に使いづらい状況で、最近は外付けHDを引っ張り出してきてそこにバックアップなどもしていた。まぁこれ自体はNASを使っていようがいまいがやったほうがいいことではある。

ただまぁやっぱり面倒くさくて、NASへのもうちょっとどうにかならんかなぁと思っていたところ、ふと「ファイル転送ならFile Transfer Protocolでは???」と急に思い出した。

で、前述の文字コード問題などあるので、やや不安がありつつ、もう2025年なんだ頼む、という気持ちで、QNAPのNASでFTPサービスを立ち上げ(QuFTP Serviceというのがある)、FreeFileySyncからFTP経由で転送。とりあえず、データ転送速度は爆速。めっちゃFileをTransferしてくれてる……。

3分30秒足らずで8GBを転送してくれている。これなら十分に実用的。

問題は濁点問題だが……起きていない。普通に問題がない。これがFreeFileSyncとQuFTPあるいはQNAPのなんかのソフトウェア、どちらかあるいはどちらも頑張ってくれているのか、ちょっと調べた感じだとわからなかったのだけれど、とりあえずうまくいく。おー。

所感

ということで、なんかしらんがうまくいってますという身も蓋もない記事になり申した。どっかのタイミングで一度ちゃんと調べたい気はしつつ、とりあえずよかったよかった。

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