この前、中古の食洗機はやっぱり微妙かな、やめとくかな、という記事を書いた。

この記事を書いた5分後くらいに、中古の食洗機を買った。なんなら記事書いている間に買った。なぜなのか。
個人的相場と市場相場の乖離
言い訳すると、記事に書いた「中古の小型卓上食洗機は微妙」という結論自体は本当なんよ。中古市場見るとわかるんだけれど、安いのってだいたい4,5年前くらい、なんなら7-8年前とかいう歴戦の古豪もいる。でも小型卓上食洗機の寿命は決して長くない。実際僕のも結局6年半でもうそろそろかな……ということになったのだし。
もちろん個体差や手入れ、使用頻度によって話が変わってくるから、一概には言えないけれど、でもその状態が客観的にはわからない。特にネット通販なんて、写真しかないわけでしょ。このギャンブル性を考えると、正直、4年以上前の中古の小型食洗機は送料以外払えない、というのが個人的な実感だ。だが、これは市場の相場(オークションだと送料込み5000円超えザラ、フリマだと8000円とかふざけだ価格もザラ)とかけ離れている。
逆に言うと、1円ならば……あるいは、比較的新しくてかつ安ければ、まぁ買ってもいいかなとも思った。具体的には2023年で送込み5000円以内ならまぁいいかなー、という感覚があった。しかし先に述べたとおり、これは市場価格とかけ離れている。パーツ欠品などでワンチャンあるかもしれない、といった感じだ。
うわっ、私の食洗機、臭すぎ……?
なのでまぁ、「まぁ今のやつが本当にもうダメになるまで使うかなー」とか思っていたの。だからあんな記事を書いていたのだけれど、そうしていると、2023年製の食洗機が低額で出品されている。で、あまり期待せず予算内で入札した。正直落札できなくてもいい気持ちだった。結果、見事落札……マジか……。
これは掘り出し物とっちゃいましたかね?これによって、2018年製のNP-TCB4が2023年製のNP-TCR4(NP-TCB4の上位機種。というかNP-TCB4がその後消えた廉価版で、乾燥機能がなかったりカゴが不便だったりする)に、クーポン利用とはいえ5000円以下で置き換えられたなら大勝利確定では?
……しかしやはり安いには理由があったということなのか、届いた食洗機からは生乾きの服、下水のような強烈な悪臭が漂っていた。よくこれを美品と言い張れたな。やはり商売に必要なのは度胸なのか。ホースも恐らくつけっぱなしであり、水が漏れていたのか梱包されたダンボールに浸水があったようで、宅配の兄ちゃんからは「なんか液漏れがあって……中身の確認願えますか?問題があれば持って帰るので……」と言われるイベントが発生。中身が食洗機なので、液漏れはまぁ多分水が残っていたのだろうと思います、ということで無事お引き取り。
部屋に置いた食洗機から漂う悪臭を嗅ぎながら、それにしてもくせぇな、どこに置いてたんだこれ、とか思っていたら、ダンボールから小虫が何匹が這い出てきた。マジでどこに置いてたんだよこれ。
食洗機を洗え
まぁとはいえ落札してしまったものは仕方が無い。というか相場より安く落札できたのもかなり納得感がある。もしこの悪臭兵器が店に並んでいても絶対に買わない、っていうか臭すぎて店場から撤去されるだろう。
とりあえず中性洗剤で外観を拭く。中身も軽く拭く。うおおぉ、残滓あるやんけワレェ……お前ほんとよくこれ美品って言えたな!などと思いつつ掃除。外観は拭くと随分綺麗になった。一応2023年製ということか。しかし相変わらず臭い。下駄箱のような臭いがする。考えてほしい、下駄箱に食器を入れたいと思うだろうか。
ということで、これでは食器をあらうどころではない。食洗機を洗えミッションスタート。
クエン酸洗浄3回
とりあえずクエン酸洗浄3回。クエン酸を大さじ3杯いれて食洗機を回す。頼む臭い消えてくれた頼む、と念じながらボタンを押す。うおおおおおクエン酸うおおおおお。
結果、特に効果はない。臭い。激臭。野原ひろしの靴下でも入れたのか?
重曹洗浄2回
しかしクエン酸は汚れを浮かす程度の前戯に過ぎない。真打ちは酸性を溶かす我らがアルカリ性の重曹。重曹を大さじ3杯ぶちこんで空運転。これで頼む臭い消えてくれ頼むと世界平和を祈りながら空運転する。うおおおおお重曹うおおおお。
結果、臭い。ただ気持ち臭いが落ちたような気がする。少なくともウェポン級のひろしの靴下というほどではないように思える。落ちていてくれ。
塩素系漂白剤洗浄
最終手段、キッチンブリーチを投入。界面活性剤が入っているので泡が発生したものの、多分大丈夫だろう、っていうか壊れたところで知るかこんな異物。という気持ちで空運転。
結果、なんとなくよくなったような……いやクセぇ。まだ臭いわ。
ただ、若干やわらいでいるような感じはした。
放置
その後、庫内を開けっぱなしにして一晩放置。明日になったらすべての臭い分子がお空に消えているといいなと思いつつ寝る。
翌朝、臭いかいだ。臭かった。
臭かったが……しかし、なんとなくやわらいでる感じは確かにある。
恐る恐る試運転
これは、あとはもう実践あるのみではないか?しかし家中の食器からこの異臭が漂ったらさすがの僕もしぬ。しかしやらねば進まぬ。臭い移ったら捨てる覚悟で試運転開始。うおおおおお食洗機うおおおおお。
結果、まず運転中、やや臭い。機体にぴたりと鼻をくっつけると、臭いのする部分がある。特に、上部に空気の逃げ道があるのだが、そこは特に臭い。うーん。そして終了後、庫内を開けるとやはり確かに臭い。むわっとした臭い漂う。これはやっちまったか?……と思ったが、食器に臭いが移る、というほどではなかった。ふーむ。
経過観察中
さてその後の経過観察だが、数日はやはり臭いままで「このまま永遠に臭かったらどうしよう」と思わされたが、なんとなく使う度に改善されていくような感じがあった。
そして1週間もたつと、明確に改善したと思わされる程度に臭いはやわらいだ。特に庫内の悪臭はだいぶ改善。しかし、なお臭いが残る部分があり、特に蓋の上部の臭いは依然として残っている。なぜこんなところが……。
その後、現在、つまり2週間ほど利用した状態だが、臭いはさらに改善されている。確かに残っているのだが、一週間前よりも明確にやわらいでいるし、正直「これならまぁ……?」という許容範囲になりつつある。なにより改善が続いているため、未来に対する希望がある。
これならば、5000円以内で2018年製から2023年製の上位機種に置き換えられたことになるため、このままいけば勝利宣言の日は近いかもしれない。

なお、古い食洗機は粗大ゴミに出した。粗大ゴミに出したところ、粗大ゴミを盗まれるというイベントが発生。この町我が町。

とりあえず、次の節目として1か月後どうなるかを見たい。希望としては、1か月でほぼ臭い消失、2か月でもはやかつてひろしだったことなど誰にもわからないレベルになることを期待している。
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