デバイスを10台ほど調達した。色々なPCを触っているうちに、やはりスペックによって使い途は異なると思われた。
以下の層にわかれると思う。
- サーバ用途
- 限られたオフィス用途(用途が決まっており、皆で必要なときにだけ使うようなの)
- 普段使い
- 開発・クリエイティブ
それぞれに必要なスペックがわかれる
サーバ用途
サーバ用途はもっとも幅広く対応する。最小スペックとしては以下でもOK。
- CPU 2コア
- TN液晶
- 4GB RAM
- 128GB SSD
- バッテリーはUPS程度あればよし
- 筐体がボロボロでも問題なし
これでも相当のことができる。メモリは8GBあることが望ましいが、4GBでも多くのアプリケーションをセルフホストできるぞ。
逆に、以下は不要で、場合によっては邪魔にすらなる。
- IPS, FHD
- 薄型
これは安定性と電力と冷却、拡張性の問題になる。何をどうしたところで、物理法則には勝てない。
具体的には、ThinkPad X270とX280を比べた時、X280は薄型でメモリもオンボードであるため、X270より必ずしも良いとは言えない。特にX270は地味にUSB給電もできるし、筐体がでかい分、熱的にもよいだろう。一方、X280のCore i5の第8世代以降は4コアあり、これはメリットである。
自分としては、まずここをターゲットにしたい。一番Linuxの楽しさ、強力さを体験できるところでもある。1万円台でLinux遊び放題の環境を提供したい。
限られたオフィス用途
そんなに使うわけではないのだが、ないと困るみたいなPCも世の中には存在する。ホームユースでも「YouTube専用機」とか「ビデオチャットするだけ」みたいな使い方がある。そこで無駄にスペックを盛るのはもったいない。
なので、これは基本的に前述のサーバ用途と同じようなスペックでよい……のだが、以下の点は盛りたくなる。
- 液晶はIPS、できればFHD
- キーボードはそこそこきれい
ただIPS液晶のFHDだけの時点で、多分他のスペックも割と高いと思う。で、そうなると中古市場でも2万くらいからあるので、なんだか僕が頑張るところでもないなぁ感が出てくるのだね。正直IPS液晶のやつはまだジャンクになっていないし。
とはいえ、Windowsだと快適には使えないレベルなので、Linuxチューニングしたものに価値を感じてくれる人はいるかもしれないなぁとは思うので、一応ターゲットには入っている。
普段使い
普段使いとなると、それなりのスペックがほしいと思う。ここでいう普段使いとは、Web、メール、オフィス、事務、メディアの閲覧、ビデオチャットといった用途だ。
前述のスペック、2コアCPUの4GB RAMでも軽量Linuxなら割と戦えるのだが、正直以下のスペックはほしくなる。
- IPS, FHD
- 4コア以上のCPU
- 8GBのRAM
- SSD 256GBあると嬉しい
- 軽いと嬉しい
軽さはサーバ用途では不要だったが、普段使いでは輝きを増す。
このスペックはWindows 11だとちょっと厳しいくらいの感じで、使えなくはない。ただLinuxのほうが圧倒的に快適。僕が用意するとすればここらへんまでだと思う。
まぁ全部自分でやるよって人は、これくらいのスペックはBeStockあたりで探せば状態のいいやつが2万円台で手に入る。苦労するとは思うけどね。そういう人向けにインストールマニュアルを作って販売とかもあるだろうか。
開発・クリエイティブ
開発となると以下はほしくなる。
- SSD 512GB以上
- 16GB以上のRAM
SSDの256GBはけっこう中途半端なので、個人的にはここは512GBにしたい。ってか開発用途だと多分256GBは足りない。512GBになると、速度・耐久性ともに跳ね上がるし、またほとんどの人にとって十分な容量だ。これに加えて16GB RAMあったら無敵だ。
ただここまでやるとWindows 11も普通に使えてしまうので、Linuxで再生するぞ!というよりは、おらもうWindows嫌だ!という思想的な理由になるだろう。
当然ながら盛るほどに予算は上がってしまうし、メモリ16GBは今だとちょっとお高い。そのまま使いたい人なら、オンボードで16GBのやつが狙い目かもしれない。探せば3万台であるだろう。普通は4万いきそうだけどね。安く仕上げるなら、ThinkPad L390でSSDとメモリを換装・増設するようなパターンが一番やりやすいだろうね。
まぁ開発マシンは青天井なので、ここまでくるとこだわりもった人が好きにしてくれーではある。自分だったら32GB RAMは用意するしね。CPUだってもうすこし……とか言い始めると、普通に6桁になるよね。自分的にはあまり積極的に用意するつもりは今のところない。
所感
なんだかジャンクPCが積まれてきたわけだが、実際のところこいつを本当に捌けるのか?と考えるとなんだか微妙な気がしてきたので、ユースケースを整理する必要があると思われた。
Linux PCをホームユースに持っていくこと自体は、本来的な価値がものすごくある、という気持ちは変わらないし、可能性を考えている人はけっこういると思う。ただ誰もがエンジニアのようにその作業を楽しいと思えるわけではない。しかしやる気がないわけでもないだろう。ここらへんは、僕のコンピュータ以外におけるDIY的な関心の感じに近いのではないか。僕も本当は日曜大工とか家庭菜園とかやってみたいけれど、没頭できるほどではない。だから信用できる詳しい人によるサポートは、僕ならばほしいと思う。
ユーザはIT業界で信じられているような愚かな存在ではない、ユーザは代行ではなく支援を求めている、少なくともそういうユーザは相当数いるはずだ、という気持ちが、僕のモチベーションとなっている。
コメント