今はなき、日立のプリウスブランド。なぜこのブランド名にしたんだろう。OSは懐かしのWindows XP。大学に入った時だから…2006年くらいかしら。初めての自分のノートパソコン。自分だけのコンピュータ……すごくすごく、嬉しかったことを覚えています。
当時身の回りに詳しい人もおらず、ネットランナー(おおぅ)のような雑誌に載っていたことをそのまんま実行しては喜んでいました。私にとってPCを使いこなすとは、便利なフリーソフトを探してそれを使うことでした。
そのうちに少しはまともなこともするようになり、メモリを512MBから1GBに増設しました。そんなことでも、何かやってはいけないことをしているように思え、ドキドキしたものです。メモリを1GB認識していることを確認した時は嬉しかったなぁ。
大学がMicrosoftと確かボリュームライセンスみたいなものを取り、学生は全員WindowsとMS Officeを無料で利用できるようになったので、Windows 7を入れてみました。見事に無線LANが死に、頑張って使えるドライバを探して当てる苦労を経て、ノートパソコンにOSを入れる難しさを痛感した次第。
歳月の経過と共に、筐体は変色し、キーボードはガタガタで打てなくなり、液晶には輝線が入り、発熱もひどく、とてもまともに使える状態ではなくなりました。その頃には私にも多少の知識がついていて、Linuxをインストールし、サーバーとしてリモートログインでコマンド操作するなどと小賢しい芸当もできるようになっていたので、サーバーの練習機として、最後の最後、ウントもすんとも言わなくなくなるまで頑張ってもらいました。
一つのコンピュータをここまで酷使することは、もう二度とないでしょう。学生はお金がないけれど、金がないからこそ一つのものをしゃぶり尽くし遊び倒します。名機でもなんでもなく、何の変哲もないコンピュータでしたが、私にとっては唯一無二の思い出です。たくさんのことを学ばせてもらいました。そしてなによりも楽しかった。ありがとう。