よく寝て美味しいものを食べて幸せになれるくらいの不幸

SNSを見ていたところ、「SNSを見ていると憂鬱になることもあるが、そんなときはよく寝て美味しいものを食べれば驚くほど幸せになれる」というようなツイートが回ってきた。

言わんとすることはわかる。所詮電脳空間の話は自分の生活と直接関係があるわけではなく、そんなことに頓着して不幸せな気分になっていては仕方がないよと。

それはそうだと思うんだが、僕の率直な気持ちとしては、しんどいときは寝られないし食べても味がしないだろう、だった。よく寝られて、美味しい食べ物を食べて美味しいと思えるなら、既に一定程度幸せなのだと思う。まぁ、既に自分が幸せであることに気づこう、という意味ならそれはそう

性格もあるかもしれない。僕の場合は、部屋を片付けて洗濯をして、食器を洗って、落ち着いて外を眺めていれば、多少気が休まる、というほうが共感する。

あるいはより過激に、戦争など極限的な状況にある人や、また病気の人、非常に重大な決断ないしその結果を引き受けることになった人などと比べれば大したことではないし、また歳をとって死ぬ直前の自分などを想像すれば、結局死ぬ以上すべてはよしなしごとで、大した意味はないのだ、と想いを馳せることも、多少なりとも気休めになる。

このような感じだから、僕が生来のネガティブ気質なのはそうだと思うんだが、しかし実生活に苦しさを感じている人は、やはりよく寝て美味しいものを食べてそれで幸せ、にはならないのではなかろうか。なんなら物理的に無理な状況ですらあるかもしれない。そしてSNSで見かける嫌な気分になるツイート、というのはたいがいそういう人によるものではなかろうか。

まぁだからといって、自分を嫌な気分にする奴に想いを馳せて同情しろ、という気はないしそんなことは無理だと思う。ただそれにしても、不幸せな人と幸せな人がいて、SNSで出会い、その不幸にあてられて嫌な気分になったが、よく寝て美味しいものを食べてやっぱり自分は幸せだと実感する、という構図は、これはこれでグロテスクであり、想像して僕はまた沈鬱な気分になったのだが、こんなことだから僕は驚くほど幸せになれないのだろう。

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