前に、インターネットを作りたいという怪文書を書いた。

これは、ISPもとおさず、電波レベルで直接P2P通信をして、メッシュネットワークを構築することにより、なんかテキストくらいの通信をできるようにしたい、というものだ。
これは僕の頭の中にあることを書いて、形にしようとしたものではなる。ただ頭んそのまま書いたゆえに、誤解招きそう&突然のニッチ技術ソリューションで、ほとんどの人が???になるなと思ったので、ちょっと補足したい。LPWAとかまず知っている人がほとんどいないので……。
作り替えたいではなく、もう一つ作りたい
読み直して誤解を招きそうなので補足したいと思ったことは、インターネットを作りたいというのは、作り替えたいではなくて、もう一つ作りたい、という意図だ。最初のほうでスクラップ&ビルドが必要なのではないかというお気持ち表明しているんだけれど、この試み自体は別にスクラップ&ビルドじゃないんだな。というか現実的にそれは無理だし。ねぇ。いやまぁ、もう一つ作ろうっていうのもたいがい無理なんだけどさ。
今のインターネットには当然いいところがある。っていうか僕だって毎日使っているし、このブログだってインターネットが実現したものの一つだ。大量の情報を瞬時に世界中に送信する、この素晴らしい価値は、僕の考えているもう一つのインターネットではできない。インターネットは素晴らしい。
まぁ素晴らしきインターネットも、今となってはGとかMとかによる悪しき帝国が築かれてしまった。しかしインターネット上の帝国は求められた結果だ、という歴史的経緯は直視しなければならない。インターネットは最初から中央集権的だったわけではなく、コミュニティベースからだんだんと誰の目にも明らかな中央集権へと移行していったわけだが、これは秩序と利便性が求められた結果だ。
詐欺野郎や荒らし野郎を誰かどうにかしてくれ、という切実な要望があった。プロトコルは人を裁かない。インターネットに既存の秩序はなかった。だからプラットフォーマーが大きな力を持ったのは、そうであることを求められた、という側面がある。秩序を保つほどの、まるで国家のような力。
人の悪意と戦うのは結局のところ人である。技術はただそこにあるものだ。技術によって我々は統制されているのではなく、統制する人、また統制を求める人の意思が統制している。
そして統制の力の源は権威と権力に対する恐怖である。警察と税務署が怖いから脱税しないのだし、プラットフォーマーからのペナルティが怖いから規約に従う、少なくとも従っているように振る舞う。権威が十分に恐ろしい時、悪意は防がれる。そのプラットフォームでは。
しかし力は単に力だし、善も悪も最終的には主観に過ぎない。したがって、プラットフォームの権力の行使は誰にも及ぶ。そして、常に暴走する可能性がある。というかまぁ、もう既に暴走しているんでないの、という解釈になるんだね。
インターネットに近所がない
必要のためにこうなった、というのはわかる。だからまぁ、別に使い続ければいいと思うんだよ。今のところ使えるんだし。僕もブログできるし。ってか僕も使える限りはつかうしねぇ。
なんだけれど、それにしてもちょっと過ぎるよな、という気持ちもある。整備された交通機関しかなくなって、東京から大阪にいけるのに、隣の家にいけないし、辺鄙な無名の山にもいけないような感じだ。
この考えているネットワークは、そういう隣の家とか、辺鄙な山での通信、みたいなことを考えている。っていうか、物理的に通信到達可能性のある範囲でっていう時点で、世界と繋がる、みたいな話ではないからねぇ。今のインターネットとはまったくもう何もかも違うわけだね。
まぁでも、実際知りたいのは知らない会社のPRじゃなくて、今そこにあるラーメン屋でラーメン食べている人、満足してんのかなぁ、してるんだったら俺も入ろうかなぁ、ってことだと思うんだよね。でもなんか、そういう本当の情報だけすっぱり抜けた感じがする。
なんかいっときビーコンとか微妙にあったけど、あれもなんかこう、店の宣伝が受け取れますよ!みたいなユースケースばっかで、なんでわざわざ手間暇かけて店の宣伝受け取らないといけないんだよ、と思った記憶がある。まぁそれがビジネス的には正しいからなんだけれど、もうPRはいらねぇんだよ、というお気持ち。
落ち葉拾い
なんかまぁまたとりとめのないことをグダグダと書いてしまった。まぁ要は、インターネットがその発展の過程で捨て去ったものを、拾いに行きたい、って感じなんだね。
慌てなくても、こんな阿呆みたいなこと考えている人はそんなにいないだろうから、マイペースでやっていこうと思う。とりあえず秋葉原にいってMeshtasticできるモジュールでも物色するかね。

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