「携帯ブラックが問題」みたいなトレンドが流れてきて、「また新手のハラスメントつくったんか」と思ったら、通信費滞納してスマホの電波停められて詰んだ人の話だった。
仕事や家を探せない…スマホ契約できない「携帯ブラック」の困難 #マイノーマル(時事通信) - Yahoo!ニュース
割とカジュアルに人生詰めるやり方の一つかもね、通信費滞納。
連絡先は最重要インフラ
まぁ連絡先を失うと詰むのは、人間は社会的な動物であることだなぁとつくづく感じるところ。一昔前は固定電話の番号の有無が大事だっただろう。最近は家キャンセル界隈の方々も通信費用は払っていたりするらしいので、現代社会で生きるうえではもしかすると一番重いインフラかもしれない。それにも関わらず、人々の意識がそこまでたどり着いてない、という面はあるかもしれんね。
実際、僕も昔は音声付きSIMの番号持っていなかった時期があるしね。過去記事みると2019年まで持ってなかったようだ。

この後音声付きSIMに乗り換えてる。
粘ったな。それまではSMSと050電話だけでやっていた。
それで困らなかったか?といえば、上記記事によれば以下の難点があった模様。
しかし、困ることもある。確かに電話しなくてはいけない機会はそうそうないのだが、まったくないわけではないからだ。で、IP電話を使えばよいといっても、たとえば0120から始まるフリーダイヤルなどでは多くの場合使えず、しかも番号がフリーダイヤルしか用意されていないことも多々ある。
だいたいこういう時は引っ越しや役所絡み、契約絡みなどのっぴきならない時であるので、けっこう困るのである。どうしても知人や職場の世話にならざるを得ず、あまり良いものではない。
また、110番や119番が使えないのも痛い。近くの警察署の番号を調べるアプリなどもあるにはあるのだが、緊急時に使い慣れないアプリで番号を調べるなどと悠長なことをしている余裕はないだろうと思う。
まぁまぁ致命的で草。普段はほぼ使わない音声通話に金を払うのが嫌だったのはあるにせよ、一番重要なことができないの終わってる。
少し言い訳すると、あの頃は今振り返ると僕自身の価値観がイケイケどんどんで、電話なんてオワコンこんなものはFAXと共に滅びるべしくらいのノリだった。つまり電話はそもそも滅びるべきで、誰かが率先して使うのをやめないといけないのだから、それはまさに自分のような人間がやるべきだろうくらいのドン・キホーテ的な最前線感はあったように思う。まぁこのへんの性根は今も昔も変わらないな。
なので、音声付きSIMを買ったほうがいいのではないかとした理由も、別に経済的な理由ではなかった。当時の葛藤(というほどのもんでもないが)は記事の中にあるが
20代の頃ならともかく、30を過ぎた今でも、そんなことをしていて良いのだろうか、というようなことを、最近は思うのである。
これに尽きると思う。僕も僕なりに社会の中でようやく何かに気づき始めていたらしい。
信用という非機能
結局のところ、電話の本質は通話という機能よりむしろ、第三者との繋がりをいかに保っているかという社会的な信用にあるわけだ。それは家が雨風を防ぐ機能だけではないのと同様に。ITの社会ではこの20年数多のコミュニケーションツールが生まれたものの、社会的な信用構築までたどり着いたものは皆無だ。まぁ一番頑張ったのがLINEだろうな。ITエンジニア限定なら、一時期Slackアカウントは当然持ってるよね的な空気もあったかもしれない。その程度のもんよ。
もちろんこの信用という非機能があることは当時も理解していたんだが、その意味を腹からわかっていなかったというのは、まぁ二十代の若造だったわけで、勘弁してやってほしいね。あの頃は本当にテクノロジーの未来をピュアに信じていたんだなぁ。
信用を失うということ
まぁそんなわけだから、連絡先を失うことの意味がわからないままに、滞納をやらかして信用ゼロになってしまった人のことを、あまり責められないのだね、僕は。
滞納というのは、単に金を払わなかったということ以上に、コイツは一番大事な契約を守らなかったという実績を誰の目にもわかる形で残してしまうことだ。そんなことしたら、民間で取引できなくなるのはむべなるかな。
信用は結局たとえどうなってもコイツから最終的に債務を取り立てられるだろうという見立てで、それはどこまでも不確定な未来だから、確定した過去にやらかしたものがあれば、そりゃ未来の見通しは常に暗い。人は見えない信用をなんとか見ようと必死になっていて、その中で滞納実績はあまりにも燦然と輝き過ぎている。
電話番号を持つということも、滞納しないということも、社会的には同根なのだと思う。それは機能じゃない。むしろ機能が立つための素地となる非機能だ。エンジニアなら誰でも、非機能設計をするには経験が必要だとわかる。だいたい痛い目を見て学ぶ。
その痛い目が、取り返しのつかないことだということが、現代社会では増えているかもしれない。誰も傷つかないように整備された結果、それを超えて傷つくときは致命傷になりがち。だが人間にはもっと小傷程度で済む経験が必要なんだろうね。
まぁ電話番号に関していえば、あくまで信用の問題なので、探せばプリペイド型音声付きSIMもあります。でもちょっと高いね。仕方ないね、信用ってそういうこと。失ってから気づくのでは遅い…。
まぁでもこういう信用ゼロ者が生まれる理由は、この社会の基盤が国家のため民間の取り立て手段が制限されているからなので、行政は責任持って信用ゼロの面倒を見るべき。まぁこれは話が大きくなってくるのでここまで。
そんな電話番号で大丈夫か?
ところで、かつていまだに電話ベースの社会でいいのか!と吠えていた青年の現在だが、電話番号3つ持ってる。DoCoMo/au/楽天で揃えてる。本体もサブスマホにSIMセットしてる。僕の通信が遮断された時は、少なくとも僕の周辺地域はとんでもないことになっていると思われる。
もはや電話番号一つしかないとか意識低いくらいになってる。電話番号一つで許されるのは未成年者までだよねー。ああ…次はアマチュア無線だ……。
<関連記事>


コメント