PC内にある画像を閲覧しながら、スクリプト処理や削除処理を実行できるセルフホストのWebアプリケーション『LoPiQ』を公開しました

セルフホストの画像閲覧・管理用Webアプリケーション『LoPiQ(ローピック)』を公開しました。

LoPiQ

LoPiQはLocal, Picture, Quickを謳った、PC内にある大量の画像を、いつでもどこでも、PCのみならずスマホやタブレットからでも、閲覧・整理することを目的にしたセルフホストのWebアプリケーションです。写真を多く撮影する人、画像や素材集めをしている人、またAIイラストを利用している人など、大量の画像を見ながら定型的な処理をする人に向いています。

Linux(Debian/Ubuntu/Mint系)およびMac用のみを公開していますが、Windows版についても公開を検討しています。

目次

LoPiQの特徴

LoPiQの大きな特徴は2つあります。

1つは、サーバを必要とするWebアプリケーションであることです。これは、PC内にある画像ファイルについて、PCのみならず、ネットワーク内のスマートフォンやタブレット端末から操作することを目的としています。また、PC自体が処理を実行することで、PCの持つスペックを最大限発揮できます。

もう1つは、スクリプトによるカスタムアクションを自分で定義できることです。これによって、たとえば画像をWebPにコンバートする、白色化・グレースケールにする、任意のフォルダに移動する、オンライン・ストレージにアップロードするといったことを、画像を見ながらテンポよく実行することができます。コマンドは任意のキーボードショットに割り当てられ、全画面でプレビューしながら、画像ごとにアクションを振り分けられます。

なおカスタムアクションでは定義しづらいコマンドとして、ダウンロードボタンと、クリップボードに画像をコピーするボタンはビルトインで備わっています。それ以外のコマンドはすべてカスタムすることになります。

このように、ユーザが責任を持ってコマンドを作成・管理することで、マシンの力をフルに発揮して、最大の効率を達成することを目的としています。

これらの特徴から、むしろコマンド実行のできるファイラのような印象を抱かれた方もいらっしゃるかもしれません。まさに、ビューアというより、本質的にはファイラに近い性質を持っています。エンジニア向けに言うと、本アプリは「Linux/Macのコマンドライン環境をWeb UIでラップしてスマホからも叩けるようにした作業自動化・効率化のためのスクリプト実行基盤」と言えます。

AIと相談しながら自分専用のコマンドを生成

コマンドについては、Linux/Macについてはシェルスクリプトを利用します。したがって、シェルスクリプトについて一定の知識と調べられることが前提となり、敷居が高く感じられるかもしれません。

以前までならそうだったでしょうが、現在はAIを利用することで、非常に簡単にコマンドをつくることができるようになりました。シェルスクリプトは長年使われてきた汎用的な知識であり、仕様についても固まっているため、商用AIの無料枠でも非常に高い精度での返答が期待できます。

本アプリケーションはOpenAIのAPIに対応しており、API Keyを持っていれば、アプリケーション内で、マニュアルに即した形でのAI相談が可能です。たとえば、「画像を90度回転するボタンを作りたい」とアプリケーション内でAIに相談するだけで、設定すべき内容が即座にかえってきます。そのまま登録まで可能です。

ただし、新しいコマンドの実行については、まず検証し、意図しない破壊的な処理が行われないことを、丁寧に確認してください。その危険性についてもAIは教えてくれますが、大切なデータにかかることですので、バックアップのうえでの検証が非常に重要です。

AI対応については、今後の更新でより拡張していく予定です。

インストールと実行

配布サイトより、インストーラを実行します。

LoPiQ

実行すると、ブラウザの http://localhost:13180 よりアクセスできるようになります。localhostではなくIPアドレスを指定することで、LAN内の他PCやスマホ・タブレットからもアクセス可能です(環境によっては別途ポート開放が必要です)。望まないアクセスについては、パスワードを設定して保護することができます。

Linux版はsystemdの管理で常駐し次回から自動で起動します。また、今後のアップデートはWeb UI上から可能です。一方でMac版は自動起動の設定はありません。また、アップデートについては通知のみとなり、手動で実行する必要があります。詳細は配布サイトのガイドをご参照ください。

Windows版は現在準備中です。Windows版については、私が普段このアプリケーションをMac/Linux上で使っているため、検証しきれておらず、今回の公開は見送りとなりました。

開発のAI利用について

本アプリケーションはほとんどAIを利用して開発しました。元々の開発は2年以上前まで遡り、当時はツールも熟れておらず、コードも見ていましたが、現在はツールが発達し、コーディングエージェントの性能が飛躍的に変わったことを受けて、私の開発スタイルも大きく変わりました。現在は専ら設計とテストのみ自分でやり、コーディングは全部AIです。

現在メインのツールはGoogleのAntigravityで、モデルはGemini 3.x FlashおよびClaude Opus 4.6です。Googleが良いというわけではありませんが、セールで安かったので利用しています。個人開発としては十分だと思います。

今後の更新について

LoPiQは私が日常的に利用しているアプリケーションを、多くの人が使えるように公開向けに手直ししたものです。既存のビューアやファイラでは、機能やパフォーマンス、安定性で満足がいかず、自分で作り始めました。なんだかんだで2年以上使っています。したがって、自分自身がまず最大の顧客ですから、今後も継続的に開発を続けていきます。

コマンドについては、AIに相談できるとはいえ中々難しい面があるように思われますので、今後プラグイン化し、公開サイトからよくあるコマンドをダウンロードして適用できるような形を考えています。

そもそも対象ファイルを画像に限定する意味ももはや薄れている気もするのですが、対象を広げてしまうと考えることも増えるため、元々のユースケースから、画像ファイルのみ対象としているものの、今後全ファイルを対象とする可能性はあります。

もしバグなどありましたら、サイトのどこかにコメントするか、管理人の連絡先メールアドレスまでご連絡ください。

この記事をいいなと思っていただけた方、よければ高評価・チャンネル登録……はないので、コメント・SNSでシェア・ブックマーク、RSSフィード登録を、よろしくお願い致します。

コメント

コメントする

目次