<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?><rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"><channel><title>キャリア on 或る阿呆の記</title><link>https://hack-le.com/tags/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2/</link><description>Recent content in キャリア on 或る阿呆の記</description><generator>Hugo -- gohugo.io</generator><language>ja</language><lastBuildDate>Sun, 11 Oct 2026 18:53:46 +0900</lastBuildDate><atom:link href="https://hack-le.com/tags/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>お一人様のゆくえ</title><link>https://hack-le.com/ohitorisama/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/ohitorisama/</guid><description>&lt;p&gt;こういうお腹がムズムズしてくる記事がありました。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;a class="link" href="https://diamond.jp/articles/-/389874" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;欧米で広がる「ソロ・ムーヴメント」。なぜ今、「結婚しない生き方」が流行るのか？ | 日々刻々 橘玲 | ダイヤモンド・オンライン&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;結婚したいけど出来てないシングルと、ワイは結婚しないだけのソロを分けて、また単に友達いないさんの孤独と選び取った孤立は違う的なムーブメントの話です。作家の橘玲氏の言説は面白いのでよく見ていますが、これについては全体的に10年前の議論という印象を受けました。実際橘玲氏は10年前既に同じ事言っていた気がします…。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;こういう議論自体は確かに未だ続いているのでしょうけれど、個人的には次のステージに入ったのではないかと思われます。全体としては独身研究家とかいう謎の専門家として名を馳せている荒川氏による、中間層の不本意未婚が2015年以降増えたという指摘のほうがより重たいのではないでしょうか。日経新聞でも取り上げられていたようです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;img loading="lazy" sizes="(max-width: 767px) calc(100vw - 30px), (max-width: 1023px) 700px, (max-width: 1279px) 950px, 1232px" src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/10/72fa6c7bec416f5ca5c5d448583aeac2-699x630.webp"&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;em&gt;&lt;a class="link" href="https://x.com/wildriverpeace/status/2097527899180163411?s=20" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;https://x.com/wildriverpeace/status/2097527899180163411?s=20&lt;/a&gt;&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;より生々しいのは、このツイートの数日後に同氏が投稿した、まず2005年に男の結婚しない率が上昇した後、2015年に女の結婚しない率が10年遅れて上昇したという指摘でしょうか。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;img loading="lazy" sizes="(max-width: 767px) calc(100vw - 30px), (max-width: 1023px) 700px, (max-width: 1279px) 950px, 1232px" src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/10/6ed61e2d1584faf582be9827ff9ba540-700x923.webp"&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;em&gt;&lt;a class="link" href="https://x.com/wildriverpeace/status/2099540800061481455?s=20" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;https://x.com/wildriverpeace/status/2099540800061481455?s=20&lt;/a&gt;&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;この10年の遅れを見ると、氷河期世代の男がまず結婚を早々と諦め、女はむしろまだ結婚に希望を見ていた中、市場から良い男がいなくなっていることに10年かけて気づく様が、ありありと目に浮かぶようです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ここにおいて、ソロかシングルかという主観的な問題よりも、その手前にあるそもそもカップルになれないという物理的な現実のほうが、切迫した問題であるように思います。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="経済問題としての少子高齢化"&gt;経済問題としての少子高齢化&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;荒川氏の議論においては、&lt;strong&gt;基本的にこの問題は経済問題であるという指摘&lt;/strong&gt;です。このスタンスは客観的かつ思想的に中立なので、多くのメディアで取り上げやすいでしょうし、人々にとっても比較的受け入れやすいはずです。私も氏の指摘はそのとおりであると思います。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし &lt;strong&gt;、単に経済問題だというのであれば、しばしばよく言われることですが、だったらなぜ貧困国の出生率は高いのか？という疑問&lt;/strong&gt;が生じます。これには様々な回答が出ますが、基本的には貧困国で子供は労働力であり経済的に便益がある一方、先進諸国においては子供は投資費用が大きいから、というような感じになるかと思います。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁこれは実際そうで、児童労働は固く禁じられていますし、家業ならといっても家業なんかある人はもはや少数派ですし、また&lt;strong&gt;教育期間がひたすら長期化&lt;/strong&gt;していきました。理系では修士が当たり前にまでなったのはここ15年くらいの話です。ちょうど僕が大学院を中退したのが15年前なのですが、あのへんでその流れは確立したように記憶しています。当時はまだ学士もそれなりにいましたが。学士にしたって、相当の期間ですけどね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ま、とにかく&lt;strong&gt;教育コストが馬鹿高くなっている&lt;/strong&gt;わけですが、このように子供を持つことのコストが嵩む（それを身を持って知っている）ようになったので、これは結婚に対するハードルを著しく上げます。さらに子供自身も、一人前になる頃には30近いことがザラです。自分が子供に毛が生えた程度なのに、子供どころではありせん。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="教育の長期化というバグ"&gt;教育の長期化というバグ&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;このバグのような仕様の根幹は、恐らく教育の長期化&lt;/strong&gt;にあります。修士までいくと24-25歳から社会人スタートになってしまうのですが、それで人間の生物としての成長や、また肉体的な限界が変わるわけではありません。また社会的な空気感も追いついておらず、27-28にはキャリア10年目くらいの安定した生活基盤と熟練した仕事ぶりを求めますが、現実にはせいぜい3年目の仕事に慣れてきたペーペーです。人によっては奨学金の返済もアリ！&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかもこのような教育の長期化が激化したのは、奇しくも女性の社会進出と時を同じくしています。これによって、女性は出産の限界年齢という物理的・生物的な制約はそのままに、社会人スタート開始時期のみ遅くされ、しかも自己実現なくして人生なし、なお自己実現とはキャリアそれ以外認めない、とでも言わんばかりの社会的なトレンドの中で、現実的に出産とキャリアを天秤にかけることになります。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;これでは、&lt;strong&gt;時を経て中間層の再生産が完全に止まったというのは、これは論理的にも当たり前のことが当たり前に起きた&lt;/strong&gt;、という風に思います。もしも中卒が普通、高卒は学問の才覚アリ、大卒は学術のプロ、という世界線であったならば、先の問題はかなり無効化、少なくとも小さくなったはずです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="根底にあるリベラリズム"&gt;根底にあるリベラリズム&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;ここにおいて、&lt;strong&gt;そもそも一体何故教育は長期化したのだろうか？&lt;/strong&gt; という疑問が生じます。企業の青田刈りの実態を見ていると、大学の教育内容を企業が重視しているとは少なくとも言えなさそうです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;これについて確たる答えがあるわけではないのですけれど、&lt;strong&gt;国家にとって体の良い先送りであった&lt;/strong&gt;ことは一因かと思います。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;日本の場合はバブル崩壊後に就職氷河期がありましたが、これはつまり人余りを意味します。その中で&lt;strong&gt;若者を社会に滞留させる器として大学は機能した&lt;/strong&gt;ものと思います。後に高学歴ワーキングを爆誕させる礎となったポスドク量産化計画も、この流れにおいて通しやすかったでしょう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかしこれは日本特有の事情です。教育の長期化はグローバルな傾向ですので、グローバルな下地があるはずです。日本はむしろ後追いでしょう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;考えていくと、&lt;strong&gt;1980年代、欧米はものづくりで徹底的にやられ、ブルーカラー雇用壊滅について言い訳と新たな物語が必要であった&lt;/strong&gt;はずです。そこへ、&lt;strong&gt;IT・金融の知識労働へのシフトと、リベラル左派の教育と自己実現はピタりとハマった&lt;/strong&gt;ことでしょう。イギリスでは労働党のトニー・ブレアが大学進学率50%など掲げていたようです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;結果的に、IT革命・ドットコム・バブルを経て知識労働路線は大当たりとなり、この方向性は正しかったと大いに力づけたことでしょう。日本もまたこの流れに追従し、そんな日本で大学教育を受けて2010年代に遅ればせながらIT系を志した私が、リベラル的な思想をかつて相当内面化していたのはまったく不思議ではないですね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;リベラル左派はフェミニズムも内包してますから、教育の長期化に女性の社会進出もセットで加わり、現在の地獄の礎が出来上がります。彼らの思想だと、そもそも社会の再生産みたいなの興味ないですしね。ま、それは現実的に先送りで、&lt;strong&gt;今まさに先送られた請求書が届き始めている&lt;/strong&gt;、といった感じです。現実を誤魔化した嘘は続きませんや。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="振り返ってみてうんこ"&gt;振り返ってみてうんこ&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;このように、確かに表面的には経済問題として噴出している少子化、未婚の問題なのですけれど、その原因を考えると教育の長期化があり、その教育の長期化の元を辿っていくと、欧米のものづくり敗戦とリベラル左派のナラティブが繋がってきます。&lt;strong&gt;橘氏の記事のような思想信条、リベラル的な価値観の問題は、古い問題ではなく、今なお根底にある&lt;/strong&gt;のだと思います。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁこれはあくまで私が勝手に考えていることではあるんですけれど、似たような言説について最近はよく見るので、私も恐らくそこらへん影響を受けて組み立てているものと思います。ま、なのでこの問題意識もまた、現代的なんじゃないでしょうかね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;最後に、まがりなりにも教育を受けて、2010年代以降の労働市場に出て、30で上京し、10年ITエンジニアとして命をすり減らして思ったことはですね……&lt;strong&gt;ほんと碌でもない思想だから、若い連中はマジで気をつけろ&lt;/strong&gt;、&lt;strong&gt;絶対無自覚に内面化されている&lt;/strong&gt;から、俺がそうであったように、たとえSNSとか見て自分は反発しているという自己認識でも、確実に内面化されている、大きな影響を受けている。そして同年代以降は、時は取り戻せない以上、せめてここから少しでもマシな未来につなげて行くしか無いのでお互いがんばりましょうや、というとりとめのないことを言っておしまいです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&amp;lt;関連記事&amp;gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;僕がいかにリベラリズムを無自覚に内面化していたかわかる記事。&lt;/p&gt;&#10;&lt;div class="blog-card-wrapper"&gt;&#10; &lt;a href="https://hack-le.com/google-gender/" class="blog-card"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-content"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-label"&gt;&#10; &lt;svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="13" height="13" viewBox="0 0 24 24" fill="none" stroke="currentColor" stroke-width="2" stroke-linecap="round" stroke-linejoin="round"&gt;&lt;path d="M10 13a5 5 0 0 0 7.54.54l3-3a5 5 0 0 0-7.07-7.07l-1.72 1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;path d="M14 11a5 5 0 0 0-7.54-.54l-3 3a5 5 0 0 0 7.07 7.07l1.71-1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;/svg&gt;&#10; &lt;span&gt;あわせて読みたい&lt;/span&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-title"&gt;Googleの男女問題の文書公開で社員が解雇された事件についての雑感&lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-url"&gt;/google-gender/&lt;/div&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-thumbnail"&gt;&#10; &lt;img src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/09/eyecatch_5842_1789579939.webp" alt="Googleの男女問題の文書公開で社員が解雇された事件についての雑感" loading="lazy" /&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;/a&gt;&#10;&lt;/div&gt;&#10;&#10;&lt;p&gt;あ、リベラルの自由に僕は入ってないんだなと気づいたときの記事。&lt;/p&gt;&#10;&lt;div class="blog-card-wrapper"&gt;&#10; &lt;a href="https://hack-le.com/tayousei/" class="blog-card"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-content"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-label"&gt;&#10; &lt;svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="13" height="13" viewBox="0 0 24 24" fill="none" stroke="currentColor" stroke-width="2" stroke-linecap="round" stroke-linejoin="round"&gt;&lt;path d="M10 13a5 5 0 0 0 7.54.54l3-3a5 5 0 0 0-7.07-7.07l-1.72 1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;path d="M14 11a5 5 0 0 0-7.54-.54l-3 3a5 5 0 0 0 7.07 7.07l1.71-1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;/svg&gt;&#10; &lt;span&gt;あわせて読みたい&lt;/span&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-title"&gt;僕だけがいない多様性&lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-url"&gt;/tayousei/&lt;/div&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-thumbnail"&gt;&#10; &lt;img src="https://hack-le.com/images/uploads/2024/12/tayousei.webp" alt="僕だけがいない多様性" loading="lazy" /&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;/a&gt;&#10;&lt;/div&gt;&#10;&#10;</description></item><item><title>アナログとデジタルと周波数による社会の見え方</title><link>https://hack-le.com/anadigi/</link><pubDate>Thu, 08 Oct 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/anadigi/</guid><description>&lt;p&gt;人間というのはどうも、自分のやってきたことの範囲でものを考えたがるようで、僕もしばしば、そのようにして世界全体を見る傾向があります。その一つとして、僕にとってアナログとデジタルの違いは、僕の人生観・世界観にも大きな影響を及ぼしている一つの見方となっています。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;たとえば、僕は社会の仕事について、周波数のように捉えることがあります。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;周波数において、1Hzと2Hzはデジタルにおいて独立しますが、現実のアナログな1Hzと2Hzは必ずしもそうではありません。帯域には必ず幅があります。隣接した周波数には影響を及ぼします。スプリアスがあります。ノイズフロアがあります。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;人間の仕事というのも、本来的にはアナログに近いもので、自分の役割というピークを持ちながらも、そこには隣接した仕事ではない何かがあり、ノイズがあります。なんなら実はそちらが本体まである。その連なりが、社会全体の定義されないあらゆる周波数を救ってきたのだとも思います。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;この幅を、明確な境界線を持ってカットし、デジタルに近いふるまいに見せかけるものがあります。それは仕組みとかシステムと呼ばれるものです。境界線は責務などと表現されます。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;元からデジタルのプログラムならばそれもいいかもしれません。ですが、人間社会においてそれは定義できない領域や関係の切り捨てを意味します。制度上はそれで美しく管理できても、世界から1.4142Hzのなにかが消えるわけではありません。1Hzと2Hzは制度上独立していても、現実には影響を及ぼしあいます。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;僕のやってきたことを振り返ると、まぁ広義のシステム屋に入ったかと思いますが、それにも関わらず「仕組みで解決」なんて聞くとお腹がムズムズしてくるのは、頭の中にこういうアナロジーがあり、そして僕自身もまた取りこぼされた社会的無理数という自覚と、それでも社会の中に在るという認識のためでしょう。&lt;/p&gt;&#10;</description></item><item><title>「誰にでも出来る仕事」は生物の叡智</title><link>https://hack-le.com/darenidemodekirushigoto/</link><pubDate>Sat, 12 Sep 2026 00:20:06 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/darenidemodekirushigoto/</guid><description>&lt;p&gt;「誰にでも出来る仕事」という言い回しがあります。これは基本的にはネガティブな意味を伴うものです。実際、そんなことを言う人は、明確に侮蔑の意図をもっていいます。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ですので当然ながら人に向かって言っていいことではありません。しかしそれとは別に、 &lt;strong&gt;「誰にでも出来る仕事」はほとんどの場合非常に高度で難しい仕事だ&lt;/strong&gt;、という認識も必要です。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;別に大した話ではありません。&lt;strong&gt;多くの鳥が空を飛ぶからといって、空を飛ぶのが簡単だとは言えない、という当たり前の話&lt;/strong&gt;です。同様に、多くの人間が歩くからといって、歩くことが簡単とは言えません。本当に当たり前です。実際、このように言われれば誰だってそりゃそうだと言うでしょう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし&lt;strong&gt;現実世界に適用されたとき、その当たり前を面白いほど忘れます&lt;/strong&gt;。もしかすると、あなたも。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="人手不足はaiとロボットによる自動化で解決と思ってませんか"&gt;人手不足はAIとロボットによる自動化で解決と思ってませんか&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;たとえば、人手不足が問題だというとき、皆簡単にロボットによる自動化、機械化、AIによる置き換え、といいます。言ってますよね。出来るんですか、機械に。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;奇妙な話です。空飛ぶクルマは難しいとわかるのに、なかなか配膳ロボットはそのように考えられない。それは結局のところ、誰にでもできる仕事は簡単だと思っているからではないのでしょうか。だって、誰でも出来るから。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ここで、 &lt;strong&gt;「簡単」とは誰にとってなのか&lt;/strong&gt;、が問題になります。鳥にとって簡単なことは人間にとって簡単ではない。同様に、&lt;strong&gt;人間にとって簡単なことは、機械にとって簡単ではない&lt;/strong&gt;。極めて単純な道理です。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="注文の機能はタッチパネルで実現できると思ってませんか"&gt;注文の機能はタッチパネルで実現できると思ってませんか&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;この単純な道理を、社会は忘れても、少なくともエンジニアは忘れません。さすがに。それが仕事なので。しかしそれにも関わらず、&lt;strong&gt;結局エンジニアも同じ間違いをします&lt;/strong&gt;。ここが厄介なところです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;エンジニアは人間の得意分野と機械の得意分野を明確に分けます。たとえば騒音の中で自分の名前を呼ぶ声をきき、人混みをかき分けて障害物を避けながら声の方向に向かう、などは人間にとって簡単ですが機械にとっては地獄です。ついでに行く途中にゴミのポイ捨てを見つけたら、拾ってゴミ箱に捨てるなども人間はしてくれるかもしれません。しないかもしれませんが。ま、とにかくこれは機械には難しい。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ですので、&lt;strong&gt;たとえば店の中で注文をしようとする客の、なにかしらの合図を察知し、そこに向かい、注文をきき、厨房に戻る、というのはこれはロボットには難しい&lt;/strong&gt;わけです。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし、ここでエンジニアは考えます。客がテーブルの上にあるタッチパネルを入力すればどうだろうか？それならば完全にシステム化が可能です。間違いは客の責任だし、精算や経理にも直結して効率的。なんなら客が自分のスマホで注文してくれたらタッチパネルもいらない。ええやん。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ということで、現在に至ります。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;さて、これはどうでしょう、問題がなさそうでしょうか。&lt;strong&gt;もし問題がないと思うならば、誰にでも出来る仕事を簡単だと考えている、少なくともその亜種の考え方をしています&lt;/strong&gt;。どういうことか。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;これの問題は、&lt;strong&gt;注文を受けるという仕事を、単に一つの機能だと解釈している&lt;/strong&gt;ことです。しかし実際はそうではありません。注文を受ける間に、店内の様子を見て、困っている客がいればあとできき、注文の際には客の要望をきいたり、特別メニューの存在を教えたり、注文のついでに食べ終わった皿を片付けたりします。客とコミュニケーションを取ります。存在自体が店の雰囲気になり、また防犯になります。タッチパネルはそれらすべてを削ぎ落とします。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="誰にでも出来る仕事は簡単の言い換えに陥らない"&gt;「誰にでも出来る仕事は簡単」の言い換えに陥らない&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;どうでしょう、&lt;strong&gt;世の中案外、「誰にでも出来る仕事は簡単」の言い換えが多いとわかる&lt;/strong&gt;んじゃないでしょうか。みんなそうではないと知っているはずなのに、実際には適用を間違える。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;無理もない話で、現実はゼロイチではなくグラデーションなので、ケースバイケースなんですよね。実際、機械化・システム化がうまくハマるケースもたくさんあります。&lt;strong&gt;タッチパネル一つとっても、ラーメン屋や定食屋で、特に安さがウリのチェーン店だったら、全然問題ない&lt;/strong&gt;んじゃないでしょうか。何を食べるか最初から決まってますし、だいたい一品物ですし。メリデメでメリットのほうが大きそうです。でも夜の飲みまで考えているなら、それはちょっとどうでしょうね。まして&lt;strong&gt;居酒屋、これはもう全然合わないんじゃないでしょうか&lt;/strong&gt;ね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;それでも世の中導入されています。&lt;strong&gt;店員の仕事を単に一つの機能とみなすのは、エンジニアやシステム化を生業とするものが陥りがちな誤り&lt;/strong&gt;ですが、&lt;strong&gt;この誤りは経営者にとっても非常に魅力的&lt;/strong&gt;にうつるはずです。だってそんなに簡単なら、機械にできる。機械にできるなら、人を使わなくていい。機械はコストカットである以上に、絶対に逆らわず黙々と働き続けるのが最高です。&lt;strong&gt;特に人間不信、あるいは自分が従業員から信用されると信じられない経営者にとって最高&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁそんなわけで、&lt;strong&gt;恐らくこの適用範囲を間違えたDXは今後も続く&lt;/strong&gt;かと思いますが、結局コストをかけて無駄なことをしているだけなので、そのうちに破綻するでしょう。セルフレジはもう既に揺り戻しが始まっているとも聞きますしね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし何も破綻するまで待つ必要はないので、我々としては、&lt;strong&gt;誰もが出来る人類が身につけた叡智を、誇りをもってやっていきましょう&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;&#10;</description></item><item><title>家に帰るだけの27年間の何が悪かったのか</title><link>https://hack-le.com/ie27/</link><pubDate>Sat, 25 Jul 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/ie27/</guid><description>&lt;p&gt;なんだか気になるタイトルの記事があった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;a class="link" href="https://news.yahoo.co.jp/articles/1df214771402603ef299f3a273d33e600ae822e8" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;「ただ寝に帰るだけの27年間だった」年収1,200万円の62歳会社員の哀愁。通勤往復3時間半で守った〈郊外の広いマイホーム〉で、定年直前に直面したまさかの事態【FPが解説】（THE GOLD ONLINE（ゴールドオンライン）） - Yahoo!ニュース&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ネガティブなタイトルなのだが、要は勝ち組リーマンが27年前、通勤往復3時間半かかる郊外に広いマイホームを買って一生ここでやっていくぞと思っていたが、時代の変遷で価値観が変わり資産価値もなくなったので、最終的に更地にして売って今は都心寄りのマンションに住んでます、アクセス性が上がって子どもたちも時々顔を見せるようになりました…という話で、全然悲観的なものではなかった。&lt;strong&gt;時代に翻弄されながらも懸命に生き抜いた市民のいち記録、という感じ&lt;/strong&gt;だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ただ、&lt;strong&gt;現役時代に家庭を顧みない激務が祟って、家族特に妻との関係は冷え込んだこと、また子どもたちの成長を見逃してしまったことが後悔&lt;/strong&gt;となっており、そうなる一因であった郊外のマイホーム解体を象徴的に眺め、 &lt;strong&gt;「なんのために頑張ってきたのかわからなくなった」と黄昏れている&lt;/strong&gt;、というのが相談者の現状だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし客観的に見て、家族関係は破綻しておらず、子ども二人を大学に入れて真っ当に育て、負債がないどころか資産があり、都心寄りのマンションで、子どもも家に顔を見せる関係がある。恐らく一番の後悔に思える妻との関係も、まともな会話がないといっても実際に離婚は避けられているし、少し機嫌がよさそうと窺えるのだから、最悪ではない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;たしかに当事者として、思うところはあるのだろう。しかし&lt;strong&gt;価値のなくなったマイホームを手放して都心マンションに移り住むなどは思い切った決断であり、かつ功を奏している&lt;/strong&gt;し、なにより&lt;strong&gt;成長した子どもたちという何よりの成果は、解体したマイホームよりもはるかに大きなもの&lt;/strong&gt;だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;一方で、記事の末尾は手厳しい。&lt;/p&gt;&#10;&#10; &lt;blockquote&gt;&#10; &lt;p&gt;家を買うときには20年後、30年後の出口を意識しないといけない時代のようです。&lt;/p&gt;&#10;&#10; &lt;/blockquote&gt;&#10;&lt;p&gt;一般論としてそうかもしれないが、たとえば今2050年のことを想像しろと言われても無理な話だし、何を言いたいのかよくわからない。タワマンに気をつけろか？🤔&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁそうだなぁ、ネガティブに捉えられる要因としては、現代的な価値観からすると、家族を顧みなかったというのは非常に大きなマイナス点にうつるかもしれない。また相談者自身にも深い悔恨があることは事実。それは第三者が立ち入れるようなことでもない。だがそういったことを斟酌しても、&lt;strong&gt;やりとげたことと守りきったものを客観的に見れば、時代の流れに翻弄されながらも乗り切った市民&lt;/strong&gt;であるように思う。実際に生活防衛しきっているのだし、FPの観点ではなんら責められるところはなく、まずその事実を伝えるのが本来ではなかろうか。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;FPの観点でこのエピソードからは色々な切り口で分析できると思うが、しかし&lt;strong&gt;総合的には本当に大切なことは成し遂げています、お疲れ様でした、になるのではないかなぁ&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;&#10;</description></item><item><title>リモートワークは生産性の問題ではない</title><link>https://hack-le.com/remotework/</link><pubDate>Thu, 23 Jul 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/remotework/</guid><description>&lt;p&gt;なんかまたリモートワークの問題が荒れていた。&lt;/p&gt;&#10;&lt;ul&gt;&#10;&lt;li&gt;&lt;a class="link" href="https://terukosan.com/gmo-remote-work-abolished-reason-office-return/" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;GMOが在宅勤務を完全廃止した理由は？原則出社の経緯と今後 – キニナル&lt;/a&gt;&lt;/li&gt;&#10;&lt;/ul&gt;&#10;&lt;p&gt;GMOらしいといえばらしい。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="問題の根幹"&gt;問題の根幹&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;例によってSNSは荒れまくっているわけだが、特にタイピング数を根拠に生産性の低下を理由としてあげられていたのは、随分と失笑を買ったようだ。&lt;/p&gt;&#10;&#10; &lt;blockquote&gt;&#10; &lt;p&gt;熊谷氏が挙げた根拠の一つが、&lt;strong&gt;在宅勤務では時間当たりのパソコンのタイピング数がデータ上確実に減っている&lt;/strong&gt;という点です。「在宅で生産性が上がる方もいる。否定しない」と一定の理解を示しつつも、全体で見ればマイナスに働くという判断を示しました。&lt;/p&gt;&#10;&#10; &lt;/blockquote&gt;&#10;&lt;p&gt;僕も少し前まで組織人であったし、コロナ禍を経てリモートワークの扱いには振り回されたクチなので、色々と思うところはある。今は個人事業主になって出社もクソもなくなり、また組織に対しても利害がまったくなくなったので、かつて当事者だったという思いはありつつ比較的フラットに見られるかなと思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;このリモートワーク問題の本質を何か考えたとき、それは出社コストの問題に尽きる&lt;/strong&gt;。生産性や業務効率性の問題はスケープゴートみたいなもんで、関係ないわけではないけれど、本質じゃない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;強いて言えば、&lt;strong&gt;経営者と労働者が生産性を共通コードにして議論している現状が、根底にある労使関係の歪みの現れ&lt;/strong&gt;にも見える。本音の議論じゃないよね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="出社とはコストだ"&gt;出社とはコストだ&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;まず最初に事実を確認しよう。&lt;strong&gt;出社は紛れもないコスト&lt;/strong&gt;だ。これは是非ではなく、単に事実だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;就業開始時刻よりもはるかにはやい時間に家を出て、都内ならば（恐らくは満員の）電車で運ばれ、額に汗を流しながら出社する。電車の中でできることは、せいぜいお気に入りの音楽をノイキャンイヤホンで流すくらいだ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;明らかに体力的・精神的な消耗が凄まじいが、&lt;strong&gt;これに給与は支払われない&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁ現実には給与の中になんらかの形で入っている、とみなすべきだと思うが、少なくとも直接的には通勤そのものは仕事ではないことになっている。交通費手当などは一応非課税という待遇は社会的にも用意されているんだが、せいぜいその程度である。その程度とはいえ、&lt;strong&gt;仕事に不可欠だからそういう扱い&lt;/strong&gt;になっている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;なおその程度であるにも関わらず、社保の計算に入ったり、非課税となる上限額引き下げの議論などあり、市民の沸点に着実に近づきつつある今日この頃なのはまた別のお話。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;この明確な重いコストについて、経営者はせいぜい実費払いのみで負担を免れてきた&lt;/strong&gt;。まぁそれも含めての給与だというのが気持ちではあろう。実際的にも多分それはそうだったのではないかな。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;一方で、長引く社会の停滞の中で、実質賃金は低下し、生活は苦しくなり、会社からはいつ切られるかわからない不安、そして少子化とは裏腹に過密していく都市部…&lt;strong&gt;出社という見えないコストの皺寄せは、ひたすら労働者が被ってきたのが現状&lt;/strong&gt;だろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そうした中で、コロナ禍を経てリモートワークという選択肢が提示されたとき、皮肉にもそれが労働者の救いとなった。そしてそれがまた取り上げられそうになって、悲鳴を上げている。&lt;strong&gt;出社コストを払うのは誰だと思っているのか！&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="業務効率性のため"&gt;業務効率性のため？&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;が、現実には主に生産性や業務効率性の観点で議論されることが多い。恐らくそれが、&lt;strong&gt;もっとも体裁が良いから&lt;/strong&gt;だろう。あるいは、&lt;strong&gt;本気でそういう問題だと信じているのかも&lt;/strong&gt;しれない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;別にそれ自体が間違っているとは言わない。実際プログラマならば作業自体は一人でやるほうが集中できる。またディスプレイやデスク環境もしばしば個人宅のほうが整っている。ついでに言えば僕なんかは体感温度が人とかなり異なるようで、公共の場では多くの場合暑すぎるか寒すぎるため、自分用に調節できるのはありがたかった。ってか&lt;strong&gt;机が足りなくてフリーアドレスとかやってたけど、それは完全に顔を合わせて仕事するのと矛盾してるよね&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;こういう実態があるので、オフィスよりも家のほうが生産性は高い、という議論は可能である。そのほうがより多くの仕事がこなせるものも実際にいる。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし、それらは突き詰めるとオフィス環境の劣悪さの問題で、リモートワークの問題ではない。が、&lt;strong&gt;現実に働く労働者にとって議論の種別は関係なく、出社に伴う苦痛であることには変わりはない&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;だが&lt;strong&gt;この業務効率性については、その評価をする経営者や多くの場合マネージャーが、総合的に低下するという論陣を張って理屈付けしている以上、労働者側に勝ち目はない&lt;/strong&gt;のではないかな。まぁ個人的な意見でも、コミュニケーションの問題が大きすぎるので、実際のところ生産性の観点を出されたら、出社に勝るものだしと思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="働き方の柔軟性のため"&gt;働き方の柔軟性のため？&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;実際のところ本当に有り難いのは自由な時間、また家でしか出来ないことの多さだ&lt;/strong&gt;、という意見もある。こちらはそれなりに言及される印象だ。特に子どものいる家庭で多い。&lt;strong&gt;現代社会において、多様な働き方を認めることが社会全体のためということになっている&lt;/strong&gt;ため、比較的いいやすいのだろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;だが、実は子育て世帯とは真逆の、一人暮らしのほうが嬉しいんじゃないかなぁ、というのが私見だ。というのも、一人暮らしのフルタイム残業当たり前だよねキャリアを掴めビジネスパーソンにとって、家のことをできる時間は最小限であり、当然のごとく荒廃していく。洗濯、ごみ捨て、宅配便一つ受け取るのも苦労する。それができるのは嬉しい。できなくなるのは悲しい。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;これらはわがままと取られかねないためか、あまり声高に言われることはないようだが、&lt;strong&gt;現実的に独身が増えている昨今、滅茶苦茶助かっていた！！と内心思っていた人は多いだろう&lt;/strong&gt;。僕や。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;この働き方の柔軟性が労働者にとって助かる！は事実なのだが、雇用主にとっては関係がない。この柔軟性は魅力なので採用市場においても強い！と言われても、既に会社は社員でパンパンだし、&lt;strong&gt;そもそも働き方の柔軟性に魅力を感じて応募してくるような労働者は正直あんまり雇いたくない、という本音&lt;/strong&gt;があるんじゃないかな。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="出社回帰は進む"&gt;出社回帰は進む&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;この力学を見ていくと、&lt;strong&gt;リモートワークできるような職種は買い手市場になりつつある現在、出社回帰は進んでいく&lt;/strong&gt;と見られる。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;一方で&lt;strong&gt;採用市場において競争力の弱い業者にとっては、賃金を上げずに採用競争力を高められる機会&lt;/strong&gt;とも言える。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;これは&lt;strong&gt;個人的な肌感でしかないんだけれど、フルリモは給与の3割から5割くらいに相当する強さ&lt;/strong&gt;がある。このインパクトは、&lt;strong&gt;どんなに生産性をあげても達成できるものではない&lt;/strong&gt;。また自由に使えるリモート日が1日/週あるだけでも、かなり労働者側にとっては有り難い。2日/週くらいだと給与の2割分くらい相当のパワーがあると思うし、かつ生産性にもそこまで影響を与えないのではないか。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;正直、コミュニーケーションの課題は労働者側も感じていたりするので、フルリモがいい！という人もそれはそれで少数派だと思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;いずれにしても、出社回帰は全体として進むだろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="実質的な賃金の下落"&gt;実質的な賃金の下落&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;この事態を受けて&lt;strong&gt;全員が考えるべきことは、労働者のコストの上昇&lt;/strong&gt;である。出社コストの要素となるものが上がり続けているにも関わらず、その支払いほとんど労働者に偏っている。この事実を認めるところから始まる。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;だが経営者側がわざわざ出社コストの問題ですねなどと言う必要はないため、これは労働者側から声を上げるべきことと言える。本来は、コストの話を本音で労使間でするのが本質だと思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁもしかするとそれは労働者（特にリモートワークできるような層）にとってきまり悪いことかもしれないし、経営者もそんなもの認めないのかもしれない。だがどうあれ、結果として&lt;strong&gt;業務効率性という聞こえの良い言葉に変換して話すことしかできないなら、組織と組織人の間に深刻な不信があることを自覚しなければならない&lt;/strong&gt;。そして&lt;strong&gt;社会全体でそのようになっているならば、とりもなおさず不信感が社会全体を覆っていると考えたほうがよい&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;僕は社会的な処方箋を知らないし、あると思えない。そもそもそういう社会的な解決みたいな考えが現状を作った気もする。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;ただ自分とその周囲だけは、互いに相手を気遣いながら本音をなんとか話せる関係をつくる、あるいはそういう場を探すしか、現実としてないのではないか&lt;/strong&gt;と思う。&lt;/p&gt;&#10;</description></item><item><title>東京大脱出：良き都民であった</title><link>https://hack-le.com/tokyo-tomin/</link><pubDate>Mon, 20 Jul 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/tokyo-tomin/</guid><description>&lt;p&gt;最近、東京を脱出した。なんだかんだで10年ほどいた形だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="東京に行って帰るまで"&gt;東京に行って帰るまで&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;10年前、実家のある奈良で燻っていたのだが、家の近くにある信号機を車窓から見るたびに吐き気がした。僕は多分限界で、ついに上京した。あと2年とは言わずとも、1年早く上京していれば色々違ったきはする。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;あれから10年か。&lt;strong&gt;振り返ってみて、我ながら模範的な都民であった&lt;/strong&gt;と思う。1Kマンションにバカ高い家賃を払い、朝から人の詰められた電車に揺られ、無駄に高いランチを食べ、星の見えない夜に帰り、エアロバイクを漕いでカロリーを消費して寝る。3つの住所を経験したが、いずれも太陽とは無縁の部屋で、何を入れているのか知らないが臭いが出ないという洗剤を使って洗濯した。会社ではSDGsが名目の補助金やプロジェクトの話を聞く。休日は自己研鑽に励み、新しい技術へのキャッチアップを怠らない。待遇に納得がいかなければ転職エージェント経由で転職する。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そうして気がつくと10年が経過した。東京駅で綺羅びやかないつもの土産物ロードを見た時、たまらなく気持ちが悪くなった。吐き気はしなかったが、多分限界だった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そんなわけで、結局奈良に戻ってきたのだった。東京を出るにあたって、何人かの友人と会ったが、それ以外は特にやりたいことも行きたいところも特になかった。強いて言えば、&lt;strong&gt;荷物を出してスッカラカンになった家が一番感慨深かった&lt;/strong&gt;。コロナからのリモートワークが増えて、結果的に一番長い時間を過ごした場所になったか。&lt;strong&gt;けっこう広かったんだなぁ&lt;/strong&gt;と思った。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="東京ラストナイト池袋かるまる"&gt;東京ラストナイト@池袋かるまる&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;最後の夜、荷物を全部出した後だったが、退去の立ち会いが翌日だったので、一日暇を潰す必要があった。家で固い床を背に寝てもよかったのだけれど、せっかくなので、&lt;strong&gt;有名なサウナの池袋かるまるに宿泊してみた&lt;/strong&gt;。サウナは何度か行ったことがあるけれど、都民だと逆に泊まる機会がないので、少し気になっていたし、金はかかるがまぁ最後だしなと思った。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;池袋かるまるはサウナとしてはお高めで、普段は入るだけで3,480円かかるし、ここに休日料金など追加料金が発生する。また館内に飲食店もあるのだが、このメニューもまぁまぁする。なので、サウナとしては高給な部類に入ると思う。ホテルとしては安めかもしれない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;初めてかるまるにいったのはコロナ前後だったと思うが、あのときはよくできたところだなと思った&lt;/strong&gt;。高いけれども設備はしっかりしているし、池袋の立地を考えても、値段なりのものは感じた。システムは効率的で、漫画とリラックスチェアの置いてあるリラックススペース、唐揚げや乾き物など定番の絞り込まれたメニューの飲食店なども、非常によくできていると思った。実際、その後も何度か足を運んだ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁ最後は随分と久しぶりではあったのだけれど、効率化はさらに進んでいるようで、リラックススペースを含むフロアのどこでもご飯を注文できるのは感心した。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ただ&lt;strong&gt;あまりにも効率化されているからなのか、それとも僕自身の心の変化なのか、その感想は前に来たときとはかなり異なるもの&lt;/strong&gt;だった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;一言で言うと、カイジの地下帝国にいる気分になった&lt;/strong&gt;。具体的に言うと、このツイートのコマを思い出した。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;a class="link" href="https://twitter.com/dennou_naochi/status/1089557531624493056?s=20" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;https://twitter.com/dennou_naochi/status/1089557531624493056?s=20&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;地下帝国の給料日（だったはず）、焼き鳥とビールを黙って食べている男の図。本当にこのコマをまさに思い出したわ。完全にこれだった。&lt;strong&gt;今僕は、地下帝国の給料日なんだな&lt;/strong&gt;と思った。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;この感覚は、かるまるに行けばわかるというものではない。別にかるまるが地下帝国なのではない。だから行っても僕が最初に抱いた感想と同じで、効率的な高級感に感心するだけだと思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="まいばすはなぜ都民への罰なのか"&gt;まいばすはなぜ都民への罰なのか&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;訓練された都民ならば、わかる人はいるかもしれない。&lt;strong&gt;多分この感覚は、まいばすに罰を感じる感性と地続き&lt;/strong&gt;だからだ。この誰も傷つかない令和において、なぜかまいばすは悪口言ってもOKという特権的なポジションを認められている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;もし見知らぬ都民を部屋に閉じ込めたら、彼らは互いに警戒し、愛想笑いで距離感を保つだろうが、そこに &lt;strong&gt;「まいばすの惣菜」というテーマを与えたなら、彼らはいかにそれがまずいかということで、その時ばかりは意気投合することうけあい&lt;/strong&gt;だ。そんな&lt;strong&gt;まいばすは別名・都民への罰と呼ばれ表敬されている&lt;/strong&gt;。この感覚は都民にしかわかるまい。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;a class="link" href="https://maidonanews.jp/article/16192311" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;「都民への罰」と呼ばれる理由を知りたくて……東京で初体験したスーパー「まいばすけっと」の感想は？｜まいどなニュース&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;この記事では、噂を聞いて行ってみた人の率直な戸惑いが書かれている。&lt;/p&gt;&#10;&#10; &lt;blockquote&gt;&#10; &lt;p&gt;ひろっち：元々、「都民への罰」というキーワードが頭の中に残っていて、まいばすけっとのことが気になっていました。東海地方にはお店がなく、関東行った時に寄りたいなと思っていました。それで東京行った時についでに寄ってみたら、普通に便利だったのでいいじゃんと思いツイートを投稿しました。&lt;/p&gt;&#10;&#10; &lt;/blockquote&gt;&#10;&lt;p&gt;せやろね。&lt;strong&gt;まいばすに行って思うことは、単に小綺麗な小スーパーというだけだと思う&lt;/strong&gt;。実際、都民でもまいばすを便利な小スーパーとしか思ってない人は多いだろう。なんかもうコンビニより多いんじゃないのってくらいあるし、外形的には本当にただの便利な小スーパーだよ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;本当に便利でね。夜遅くまで空いているし。まぁ欲しいかなっていうやつが、毎日同じ値段で売られている。たまにポイントが大きくついたりもする。便利だから、通勤の行き帰り、なにかと行くでしょう。毎日行きます。いつも同じものが同じ値段で売られている。今日もある。明日もある。ちょっと外出の必要があって別の駅に降りた時にもあったりする。でも大丈夫、まいばすという完璧なシステムは同じ体験を提供してくれます。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そうして&lt;strong&gt;100回目のセルフレジでいつものやつをピッとしたとき、突然気づく。自分という存在が、このシステムに組み込まれていることに&lt;/strong&gt;。まいばすの中に、東京の中に、完全に組み込まれていることに。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;東京というシステムのコンポーネントになった自分に気づかせてくれる場所、それがまいばす&lt;/strong&gt;なのです。かるまるで感じたあの地下帝国感も、完全に同じ類のものだよ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;都民として成功すると、もっと高い店にいけて、そこではより特別な扱いをしてもらえるわけだけれど、でも本質は一緒なんだ。つまり&lt;strong&gt;東京という街自体が帝愛的なシステム&lt;/strong&gt;なのであって、そこで兵藤になるのか利根川になるのか、黒服になるのか地下労働者になるのか、はたまたカイジになるのか…そういう違いなんだね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="さようなら東京"&gt;さようなら東京&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;だいぶ東京を腐してしまったかもしれないが、まぁ勘弁してやってくれよ。だって俺は10年、都民だったんだから。それも間違いなく&lt;strong&gt;模範的都民だった&lt;/strong&gt;。そして何も残らなかった。いや、都民税の残りカスの小銭が、幾ばくかあるか。これもなくなると、本当に、ただ歳を取って、疑り深く、皮肉屋になった自分だけが残る。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;あの燻っていた感覚を解消するには、上京する必要はあったかもしれないんだけれど、少しばかり長くいすぎたかな。2年はやく上京して、2年はやく気づいていれば、僕の人生はきっと随分と違ったのだろうけれど、何を言ってもすべては詮無いことだ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;とりあえず、三十代最後の夜は、高校と同じ奈良で過ごすことになる。あの思い出の信号はまだ見ていない。っていうかまだあんのかな。まぁ見てもどうということはないだろう。今さらなにを思う？&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;さらば東京。また行くことがあれば、あのまずい惣菜を買ってやるよ。&lt;/p&gt;&#10;</description></item><item><title>人は余っている</title><link>https://hack-le.com/edu-hitoamari/</link><pubDate>Tue, 19 May 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/edu-hitoamari/</guid><description>&lt;p&gt;人手不足倒産と叫ばれる昨今、&lt;strong&gt;本当に余っているかは置いといて、少なくとも我々は人余りとみなしている&lt;/strong&gt;。そのように考えると社会のあれこれについて説明がしやすい。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="化石燃料のおかげさまで"&gt;化石燃料のおかげさまで&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;とりあえず、農業、産業と医療の発展によって人が増えている、という前提にたつ。1800年には10億人、1900年には16.5億人、1950年に25億人、から現在は80億人を超えた人口爆発という状況だ。日本の人口は停滞しているものの、戦後7000万人程度だったのがかなり短期間で1億2000万と大きく増えたことはそうだ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;人が余るとまず枯渇するものは、食料をはじめとした衣食住になる。通常はまずここがボトルネックになる。しかし、現代は資源を燃やしまくることで極めて高い資本効率を実現した。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;現在、1kcalの食料を得るのに何倍もの化石燃料エネルギーを使っているとされる。環境問題や最近では食料安全保障の文脈において我々は石油を食べているとも言われるようだ（Eating Oilで検索すればいくらもでてくる）。それによって、現在の人口は大量生産により支えられている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;人間の代わりに資源のエネルギーを使って多くのことを実現できたので、なんとかみんな生きられるだけのリソースは確保できた。衣食住それぞれに課題とラグはあるものの、理論上は全員に行き渡り十分なだけのそれは、少なくとも日本には存在する。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="仕事が不足する"&gt;仕事が不足する&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;が、ここで&lt;strong&gt;深刻に不足するものが生じる。仕事だ&lt;/strong&gt;。現在の極まった大量生産は世界中で資源を燃やしまくり、世界中を繋げることで実現される。繋がる先には安い人材がいる。別に日本人が滅私奉公して維持しているわけではない。やりようもない。どちらかというと我々は上澄みを美味しくいただく側になっている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし、美味しくいただける我々の中にも、チューチューできる側とできない側に分かれる。それは基本的に資本のストック・フローの大小で表現される。元より自分ではないエネルギーをベースに生み出されたものにおいて、その数字の妥当性に誰も芯からの根拠を持たず、ただ数字を求めるしかない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そうして実業は軽んじられ虚業が持て囃される。虚であるにもかかわらず生まれる利益を付加価値と呼ぶ。その椅子を求めて余った人々が殺到する。当然困る。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="教育は長期化する"&gt;教育は長期化する&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;その中で、いくつかの施策がなされる。&lt;strong&gt;特に教育の長期化は有効な手段の一つだった&lt;/strong&gt;と思われる。教育内容は現実社会においてほとんど役に立たないが、重要なことは滞留させることで、その社会的役割は本当のところ95%くらいシグナリングであったから、別によかった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかしそれは&lt;strong&gt;家庭にとって確実なコスト高&lt;/strong&gt;を意味する。戦後、まだ日本が実業によって身を立て直そうとしていた高度経済成長期、子どもたちは金の卵であったが、令和の現在、子供は贅沢品と表現される。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;その子供たちも、少なくなった付加価値の高いとされる椅子を求めて熾烈な椅子取りゲームを強いられることになる。椅子取りゲームのルールは完全に整備されており、多くの攻略本あるいはそれを称するものと広告に囲まれている。そして少年はYouTuberを目指す。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="ジェンガの崩壊はある"&gt;ジェンガの崩壊はある？&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;このように書けば明らかに歪なジェンガに思えてならないが、実際歪なので、この構造はどこかで音を立てて崩壊するものと思うが。その構造的な要因がなにかはいくつか考えられる。&lt;/p&gt;&#10;&lt;ul&gt;&#10;&lt;li&gt;ピークオイル&lt;/li&gt;&#10;&lt;li&gt;信用収縮&lt;/li&gt;&#10;&lt;/ul&gt;&#10;&lt;p&gt;まずピークオイルについては、2026年になって激化する中東情勢を見て、急速に多くの人が実感を持ちはじめたのではないか。これは資源が枯渇するというより、現在のサプライチェーンを維持することが地政学上不可能だ、というところによる。実際、2026年はどう足掻いてももはや資源供給は減る以外ないし、2027年以降の見通しも明るくはない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし資源を燃やしまくってエネルギーを作れるというのは現代社会の前提であるから、ここが崩れると、土台からガラガラと崩れていくような形だ。エネルギーを使えないので、人が不足するとか以前にまず衣食住の供給の維持が怪しい。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;もうひとつは信用収縮で、まぁ端的に言えばバブル崩壊である。今の株価はほとんどAI一辺倒で支えられているが、これがやはりだめなのではないかという期待が弾けたとき、急速に逆回転を始める。実際AIバブルが弾ける、ということ自体はよく言われることだ。なんならサム・アルトマンも言っている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そこでは、ドットコムバブルがよく引き合いにだされる。最後は勝者が残るのだと。しかし、ドットコムバブルの頃と2026年のAIバブルは、その規模も、そしてそれを支える土台も、すべてが異なる。額面だけならば純粋に金融ショックであったリーマン・ショックに並ばないかもしれないが、しかしリーマン・ショックからの量的緩和、コロナショックのロックダウンと現金バラマキは、傷跡として残っているどころかむしろ国家のコアに侵食しつつある。個人的には、ドットコムバブルのように弾けた後に本物が残るのだ、というのはかなり楽観的なシナリオであると思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;まぁこれらは今見えている危機だが、だいたい本当の危機は斜め上からやってくるので、全然違うことがトリガになるのかもしれない。自然災害、疫病、戦争、内乱……他になにがあるかな。ジェンガが崩れる時はあっという間だろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかしそれまでは、今のこのゲームをジリ貧になりながらも続けていくのだろう。これは構造の問題なのであって、どうにかなる感じがない。人手不足倒産が問題だと言いながら、高校を無償化して教育の長期化を正当化しさらに人手を不足させるように、社会のシステムは既にその方向を向いて止まれない。口だけでエッセンシャルワーカーと言いながらも給与は上げないし上げられない。上げたらビジネスモデルが崩壊する。頭のいい連中は次の合法的な詐欺の方法を考えている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;これを持続可能だと思うなら、それこそ狂気的な考え方だろう。我々は後世に狂気の時代を過ごしたとして断罪されるものと考えている。&lt;/p&gt;&#10;</description></item><item><title>AIプログラミング開発日誌7: 外部プラグインの機能でかなり苦戦</title><link>https://hack-le.com/aiplugins/</link><pubDate>Sun, 17 May 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/aiplugins/</guid><description>&lt;p&gt;ずっとAIプログラミングやっている。自分用のものがほとんどだが、いくつかは公開してもいいかもしれない、と思うものも出てきた。これは書籍管理をしているところ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;img loading="lazy" sizes="(max-width: 767px) calc(100vw - 30px), (max-width: 1023px) 700px, (max-width: 1279px) 950px, 1232px" src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/05/image-5-700x405.png"&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;em&gt;人に見せても問題なさそうなラインナップ&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ざっと見てなんとなく見栄えはするかなぁと思うのだけれど、これくらいのものでも、&lt;strong&gt;さすがに非エンジニアにはだいぶ敷居が高いままだ&lt;/strong&gt;…と思う今日この頃。まぁもちろんそれは用途次第であって、コンバータとかちょっとしたものならいいと思うんだけれど。今僕が時間をかけて作っているデジタルコンテンツの管理アプリDigitalShelf（仮）（v0.20.0までいったがv1はとおい）は激しいDB設計の変更などがあり、非エンジニアだと間違いなく破綻するだろうということが何度もあった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="aiにはしんどい機能だった"&gt;AIにはしんどい機能だった&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;特に今回の変更はしんどかった。今後配布することを念頭に、ユーザがアプリケーションの機能を拡張できるようなプラグイン機能を作っていたのだが、今までで一番引っかかったかもしれない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;もともとは、ffmpegなどの外部コマンドに依存する特殊な機能をどうインストールするか、というのが問題だった。特にソースコードを開示する気がなくなったため、GPLの扱いは慎重にならざるを得ない。ソースコードを開示しないのは、なんか最近セキュリティの名目でAIによるOSSアタックという謎のプレイが流行しているからだ。ただでさえOSSなんてボランティア精神が必要なのに、なにをしているのか…。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ということで、配布するならバイナリかなぁと思ったのだが、そうすると&lt;code&gt;pdftoppm&lt;/code&gt;や&lt;code&gt;ffmpeg&lt;/code&gt;といった外部コマンドのインストールをどうするかな、という問題が立ちはだかる。特にGPLは混ぜると開示せざるを得なくなってしまうし。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;それで、外部コマンドについてはプラグイン形式とすることで、ライセンスやインストールの問題をクリアしつつ、拡張性をもたせようと思った。これは実際応用範囲が広いし、ユーザが好き勝手できる良い機能だ。たとえば&lt;code&gt;yt-dlp&lt;/code&gt;を使った機能なんかはさすがに配布しづらいわけだが、個人がプラグインとして導入する分には勝手なので、自由度が大きく広がる。&lt;code&gt;whisper&lt;/code&gt;なんかも混ぜれば、手軽に動画のDLと文字起こしで検索システムも作れそうだ、などと考えていた。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;AIに着想を伝えたところ、AIも「それはたいへん素晴らしいアイディアです」といつものことながら礼賛して、いきなり実装を始めたのだが、まぁこれがカオスであった。データベースからワークフローの設計までかなり手をいれることになってしまった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;AIに任せきりにしても一応機能自体は実現するのだが、無数の変数と設定項目の入り組んだとんでもなく複雑なカオスが出来上がる&lt;/strong&gt;のである。なぜ設定が必要なのか不明な項目、手順を先に指定した後に目的と名前を聞くような不可解な順番、無限に増える変数……明らかに管理不可能である。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;それで結局、不要な項目とデータベース設計の冗長な部分を指摘しつつ、自分で要件を決め直して、かなり根本的なところから実装させなおす必要があった。まぁなんとか形にはなってきたんだが…。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;img loading="lazy" sizes="(max-width: 767px) calc(100vw - 30px), (max-width: 1023px) 700px, (max-width: 1279px) 950px, 1232px" src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/05/image-3-700x711.jpg"&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;その過程で出来ていたものがまた出来なくなることも多々あり、大いに苦労した。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="aiプログラミングの実際的しんどさと恐らくの無理解の乖離"&gt;AIプログラミングの実際的しんどさと、恐らくの無理解の乖離&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;これはAIというやつの性質がよく出ている。&lt;strong&gt;AIは局所的プログラミングの天才なのだが、全体を見通すことに書けては鈍才もいいところ&lt;/strong&gt;なのだ。しかしシステムというやつはどんな小さなものでも全体の整合がすべて。なので、目的を見据えながら全体を見通し帳尻をあわせて整えるという、一番しんどいところが結局人間任せであるから、結局時間はかかるし苦労もする。要件定義に基づいてアーキテクチャ設計とデータベース設計という、抽象と具体の極致でそれぞれAIを制御しないといけない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;こういう感じで普通に人日がかかっているので、完全AIプログラミングで制作しました！として公開し、もしそれを「AIで作ったんだから誰でもすぐできるようなものなんでしょ」と言われるとムカッとするだろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;多分&lt;strong&gt;AIでコーディングしている人たちは大なり小なりその難しさについて実感しているはずで、「確かに開発速度は上がったがエンジニアが不要になるはずがない」というのは完全にそのとおり&lt;/strong&gt;であると思う。一方で、開発速度が上がっていることも事実であり、明らかに1人で数人の業務委託を切れるくらいのスピード感になっているはずだ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;となると、&lt;strong&gt;エンジニアが今までどおり必要とされるには、ソフトウェアの需要もやはり数倍になる必要がある&lt;/strong&gt;。もしかしたら数十倍かもしれない。しかし、「ITエンジニアの不足」が言われていたのは確かだが、さすがに数倍や数十倍必要というわけではなかったはずだし、またそもそも本当にソフトウェアにそこまでの需要が本来あったのかも疑わしい。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;なので、&lt;strong&gt;結局ITエンジニアの需要については強烈な下落圧力がかかるはず&lt;/strong&gt;で、ソフトウェアエンジニアはもうオワコン、とは言わずとも中長期的にはやはり厳しくなるのではなかろうか。&lt;strong&gt;しかも周囲からはどうせAIがやってるんでしょ？という目で見られるのだろう&lt;/strong&gt;し、そういったことは評価や給与に反映されるのだろう。現実に難しいかどうかは問題ではない。世間の人がどう思うかが問題なのだ。現実の難しさと需要で給与が決まるなら人手不足倒産なんか起きていない。&lt;strong&gt;どんなにしんどかったり難しかったりしても、人がそれに対価を払いたくないと思うのであれば、ただ取引不成立になるだけ&lt;/strong&gt;だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="itエンジニア初めての逆風"&gt;ITエンジニア初めての逆風？&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;結局、&lt;strong&gt;ひたすら職業として上り調子であったソフトウェアエンジニアにとって、初めての社会的な逆風ということになる&lt;/strong&gt;かもしれない。個人的には、ソフトウェアエンジニアはむしろ他業界に散らばったほうがいいと思っているし、僕自身はもはや組織から離れたので、別にもういいのだが、しかしまぁ、今後のエンジニア業界がどうなっていくのかは、興味深く見守っていきたいところだ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&amp;lt;関連記事&amp;gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;div class="blog-card-wrapper"&gt;&#10; &lt;a href="https://hack-le.com/ai-selfapps/" class="blog-card"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-content"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-label"&gt;&#10; &lt;svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="13" height="13" viewBox="0 0 24 24" fill="none" stroke="currentColor" stroke-width="2" stroke-linecap="round" stroke-linejoin="round"&gt;&lt;path d="M10 13a5 5 0 0 0 7.54.54l3-3a5 5 0 0 0-7.07-7.07l-1.72 1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;path d="M14 11a5 5 0 0 0-7.54-.54l-3 3a5 5 0 0 0 7.07 7.07l1.71-1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;/svg&gt;&#10; &lt;span&gt;あわせて読みたい&lt;/span&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-title"&gt;AIプログラミング開発日誌：セルフホストしているアプリを管理するアプリをセルフホストしている&lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-url"&gt;/ai-selfapps/&lt;/div&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-thumbnail"&gt;&#10; &lt;img src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/04/eyecatch_49558_1777434933.webp" alt="AIプログラミング開発日誌：セルフホストしているアプリを管理するアプリをセルフホストしている" loading="lazy" /&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;/a&gt;&#10;&lt;/div&gt;&#10;&#10;&lt;div class="blog-card-wrapper"&gt;&#10; &lt;a href="https://hack-le.com/aiprog/" class="blog-card"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-content"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-label"&gt;&#10; &lt;svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="13" height="13" viewBox="0 0 24 24" fill="none" stroke="currentColor" stroke-width="2" stroke-linecap="round" stroke-linejoin="round"&gt;&lt;path d="M10 13a5 5 0 0 0 7.54.54l3-3a5 5 0 0 0-7.07-7.07l-1.72 1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;path d="M14 11a5 5 0 0 0-7.54-.54l-3 3a5 5 0 0 0 7.07 7.07l1.71-1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;/svg&gt;&#10; &lt;span&gt;あわせて読みたい&lt;/span&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-title"&gt;AIプログラミングで作ったもの実例集&lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-url"&gt;/aiprog/&lt;/div&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-thumbnail"&gt;&#10; &lt;img src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/03/eyecatch_48966_1774943837.webp" alt="AIプログラミングで作ったもの実例集" loading="lazy" /&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;/a&gt;&#10;&lt;/div&gt;&#10;&#10;</description></item><item><title>現代社会で金を稼げる4種類</title><link>https://hack-le.com/kasegu/</link><pubDate>Sat, 16 May 2026 00:00:00 +0900</pubDate><guid>https://hack-le.com/kasegu/</guid><description>&lt;p&gt;なんか稼ぐにはどうしたらいいんかなと、今まで何が金になったか、あるいは数少ない金持ってる人らが何してたか、思い出していた。まぁ僕が見たことある範囲は多分金持ちの中では小物という扱いなんだろうなぁと思うが、それでも僕が人生を何度も繰り返して持てないだろう総資産があったとは察せられた。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;別にそうなりたいとは思わないが、しかし金を稼ぐとはきっとそういうことなのだろうし、では何をしたら良いのだろうか、と考えた末、以下の4つに集約された。&lt;/p&gt;&#10;&lt;ol&gt;&#10;&lt;li&gt;金転がし&lt;/li&gt;&#10;&lt;li&gt;レントシーキング&lt;/li&gt;&#10;&lt;li&gt;エンタメ&lt;/li&gt;&#10;&lt;li&gt;詐欺&lt;/li&gt;&#10;&lt;/ol&gt;&#10;&lt;p&gt;これらは配合可能だ。というより、配合されている。100%詐欺はただの詐欺。定義上からも合法では存在しない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そして末端までいくと、多くの人が実はこれらの末端にいる。僕もそうだ。末端過ぎて稼げない☺️&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="金転がし"&gt;金転がし&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;言わずもがなだが、金を動かして金を得ること。金融業はもちろん全部そうだし、庶民にとってはNISAもそう。ポケットを叩いたらビスケットが元の大きさのまま2つ、いつまでたってもなくならない。叩いても叩いてもなくならない魔法の資産、金。何故ならば現代の金たる紙幣は刷れるから。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;真面目な話そうなっていて、教科書でも習った1971年のニクソン・ショック、ブレトンウッズ体制の終焉とはつまりそういうことだ。それまではドルの裏付けとしてゴールドがあり、ドルは保証されたゴールドに交換できるという名目であったが、それがなくなった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;なのでドルを保証するのはトランプであり俺たちなのであって、ポケットを叩けばビスケットの夢無限大、というわけで、無限大の夢を実現する金融業最強伝説になって久しい。そりゃモノつくるより金を刷るほうが楽だろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;だからといって本当に刷りまくったらどうなるかはジンバブエを見よなのであるが、実際のところ限界がどこにあるかはわからないため、現在国家の命運をかけてチキンレースを敢行中だ。その筆頭がアメリカ合衆国であり侍ジャパンである。武士道とは死ぬことと見つけたり。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;とはいえ投資は、現代人にとっても今なお身近な博打であり成り上がれるチャンスであることは事実。&lt;strong&gt;特筆すべきはその参入障壁の小ささ&lt;/strong&gt;だ。株は証券会社の口座を作れば金融商品がいくらでも買える、FXなんか秒単位で24時間取引仕放題、仮想通貨はAPIまで開放されてプログラムも仕放題。庶民の億り人はほとんどの場合金転がしでなされる。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;常に転がっているものの、昔よりも隠れた当たりを引くような芸当はやりづらい。みんな大好きウォーレン・バフェットも今からだったらバリュー投資とは別の投資哲学に至ってそう。博打度上がっているよね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;最初の種銭を用意するところだけはどうにもならない。そこが一番たいへん。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="レントシーキング"&gt;レントシーキング&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;代表的なものは公金チューチュー。ただここではその本質をもう少し深ぼって対象を広げている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;特権的な地位や制度で存続しており、かつそれに体裁ではない社会的な合意や本質的意義があるか？という点で考える&lt;/strong&gt;。こうすると、実はかなり多くの事業が片足（なんなら両足、両肩、頭まで）突っ込んでいることがわかる。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;たとえば医療という枠組みは確かに社会的な生存のインフラであり明らかに重要だ。ではよく言われる「そんなに悪いわけじゃないけど1割負担だから受診しまくる老人に湿布を配りまくる医者」はどうだろうか。これは大きな顰蹙を買っており、反サロンパス運動（通称反サロ）まであるが、なかなか変わる気配がない。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;一応、政治的イシューとして認識はされている。どこぞのみらい志向を謳う2010年代の亡霊みたいな集団が3割負担を掲げて選挙を戦っていたことは記憶に新しい。彼らは見たところ負担をあげることばかり言っていたが、存外健闘した。それは、社会保険の問題を重視する層に刺さった面もあるだろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;また、去年話題になった令和の米騒動。農業は農地法をはじめとした規制が厳しく、新規参入が難しい業界であることは周知の事実だ。その癖予算はしっかり割かれており、多額の補助金が毎年投入されている。農業に限らず膨れ上がった補助金を狙った事業はもはや一大ビジネスになっている。しかし、それは果たして純粋に生産的といえるものかどうか。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;完全に民間に見えるものでも、業界内の特権的地位や、デファクトスタンダードなどを利用して、実際的なみかじめ料が発生しているものも、本質的にレントシーキングの側面がかなり強くなる。これはもうわざわざ例をあげるまでもなく思い浮かぶだろう。とはいえ法的な強制性があるとも言えず、体裁上はそれぞれの選択、ということになっている。たとえ実質的にそれしか選択肢がなかったとしても…。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;このように、&lt;strong&gt;100%レントシーキングといえるものはあまりない。&lt;/strong&gt; もともとは必要を親としていることが多いからだろう。医療自体は重要だが、そこから派生するものがすべて重要とは限らない、そういう構造だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;で、&lt;strong&gt;50%くらいはレントじゃないのとか、いやもうこれ80%くらいそうだろ、みたいなのは世の中よくある&lt;/strong&gt;。ただしこれは&lt;strong&gt;認めるのが苦しい&lt;/strong&gt;。&lt;strong&gt;しばしば自分もその末端にいるから&lt;/strong&gt;だ。自分のやっていることが無自覚なレントシーキングだったと思うことは苦しい。特にそこにキャリアを注ぎ込んできたならば。&lt;strong&gt;レントシーキングのもっとも悪辣な一面は、善意の市民を巻き込むこと&lt;/strong&gt;だろう。僕はこの構造を憎む。この構造を生んだ者たちを憎悪する。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;虚心坦懐に考えて、その事業、なんなら業界、制度が、規制と補助金によって成り立っており、しかもそれが実質的な価値をうんでいないのではないか、と信じられるならば、それはレントシーキングと断じて良い&lt;/strong&gt;。認めるのははやいほうが少しでもマシだ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="エンタメ"&gt;エンタメ&#10;&lt;/h2&gt;&#10; &lt;blockquote&gt;&#10; &lt;p&gt;ガチャは悪い文明！粉砕する！！&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;— &lt;a class="link" href="https://www.fate-go.jp/manga_fgo2/comic23.html" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;https://www.fate-go.jp/manga_fgo2/comic23.html&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#10;&#10; &lt;/blockquote&gt;&#10;&lt;p&gt;「悪い文明」としてネットミームにもなったガチャは、早期から問題視されていたものの、特に粉砕されることも隆盛を極めた。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;別にこれに限らないが、&lt;strong&gt;1人に青天井の負担を期待することは狂気&lt;/strong&gt;である。一人の人生の選択としてならば狂気もたまにはあるかもしれないが、&lt;strong&gt;ビジネスモデルとして狂気を期待するのはそれこそ狂気&lt;/strong&gt;としか言えない。その狂気が現実になった狂気の2010年代であった。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そのままというわけにはいかなかったのか、今は「天井」と呼ばれるものが設けられているゲームが大半だ。一時期話題を呼んだ「コンプガチャ」はいくらなんでもやりすぎだということなのか、規制をくらっていたよね。行政や世間の目とのせめぎ合いの終着点が天井なのかもしれない。ただ&lt;strong&gt;天井もゲームによるが普通に数万円レベルなのでやはり異常は異常&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;社会に出た頃にソシャゲが流行り始めた生き証人として言うことは、これの開発する会社に入るような層の間でソシャゲは公然とバカにされていた&lt;/strong&gt;、ということだ。あれはプレイさせるものであって、プレイするものではない、という感じであった。実際、2010年代半ばくらいまで、僕は周囲でソシャゲをやっている人を見たことがなかった。あれすごい稼いでるらしいけどどこにプレイヤーがいるの？と思っていた。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;それを初めて見たのが、工場だった。一つのコミュニケーションとして、ソシャゲがあった。ただ、あまり課金までしている人は見なかったかな。その後も、初めて課金している人を見たのは別所だが、あまり経済的に余裕がなさそうな人であったことが印象的だった。金の使い道に困っている金持ちの道楽というより、庶民のなけなしの金を搾っている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ここまでボロカスにいったが、&lt;strong&gt;当たり前だがエンタメのすべてが悪い文明ではない&lt;/strong&gt;。任天堂なんかは比較的真っ当に悪くない文明を続けようとしているかと思われるし（ファイアーエムブレムから目を逸らしつつ）、今なお真っ当にゲームやっているゲームもまたたくさんある。ゲームは人間の本能なんじゃないかと思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ゲーム以外にもあらゆる娯楽はエンタメだし、その流行に虚業の助けが必要であったとしても、&lt;strong&gt;今なお、エンタメはその本質を虚としながら実を動かせるパワーがあるジャンルだ&lt;/strong&gt;、とも思う。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;ただ稼いでいて目につくのが不思議と悪い文明ばかりなのはそうだろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="詐欺"&gt;詐欺&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;そうさ100%詐欺、もうやりきるしかないッ……！！ないんだッ……もう……！！ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そんなものは純粋に刑事なので逮捕されてどうぞ。逮捕されないんです？そう、有力者ならね。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;50%詐欺くらいなら普通人でも多少はね？&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そんな感じで、これもレントシーキングと同じで、100%詐欺はあまりない。100%詐欺はただの犯罪なので。しかし、実質的に詐欺でしょこんなの、と言いたくなるものは世の中たくさんある。残クレなんとかワンルーム2年縛り一日コーヒー一杯いい加減にせぇよ。ここまであげてきた例も、だいたい詐欺が配合されている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;このように、詐欺は他の金転がし・レントシーキング・エンタメとの合わせ技として使われる…というより、&lt;strong&gt;事業や仕事が闇落ちするとき、詐欺が配合される&lt;/strong&gt;のだろう。誠実じゃないんだな。たとえ体裁をどう取り繕っても、&lt;strong&gt;人の役に立つことではなく、人から奪うこと、それも社会的に非難されない…なんなら尊敬されるように（それは社会的利益だから）、人から経済資本を奪う方法&lt;/strong&gt;を考えている。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;うまくいったものは、だいたいレントシーキングとの組み合わせになると思う。金も名誉も得られるぜ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;しかし最近は奪えるものが枯渇してきており、ついにアテンションの奪い合いになった末期状態である。&lt;/p&gt;&#10;&lt;h2 id="他にはないのか"&gt;他にはないのか&#10;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;以上4つが現代社会で金を稼ぐ方法だと思った。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;なんだか身も蓋もないのだけれど、実際問題、今から個人が実で身を立てることって可能なんだろうか。正直道筋が見えない。誰も見いだせないから、社会的にも閉塞感が強いのではないか。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;もちろんまったくないはずはなくて、こういうツイートを見るとすごいと思うし本質だとも思った。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;a class="link" href="https://twitter.com/gdvonly/status/2052331794595471800?s=20" target="_blank" rel="noopener"&#10; &gt;https://twitter.com/gdvonly/status/2052331794595471800?s=20&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;今からナイジェリアに行く元気はないものの、実のところ日本でも本当は基本的なモノが不足しているのではないか&lt;/strong&gt;、と思う。食に関しては惣菜パンや菓子パンとかいう炭水化物と脂質のサプリメントによって、貧困者こそ太っているという話があり、風呂キャンセル、極狭物件、車離れなど、綺麗な言葉でトレンドであるかのように言っているが実のところ衣食住レベルから不足してるだけじゃね？という問題が多い。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;そうであるにも関わらず、それらは需要がないということになっており、その割に上記にあげたものばかりが持て囃される昨今である。結局は方向性の問題だ。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;これは私見になるが、今をときめくAIも、技術自体の有用性はあるにせよ、正直金を大きく稼ぐという面では金転がしと詐欺になっていると思う。これを頑張って、クラウドやかつてのSaaSのように、レントシーキングと詐欺くらいに持っていこうとしている。金転がしはあからさまに虚業だからなのか、あるいは尊敬されないからなのか、あんまり終着点としては好まれない印象だ。というより、&lt;strong&gt;レントシーキングが詐欺の最終形態&lt;/strong&gt;なんだろう。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;一方で、僕は金転がしをこの中では一番評価していたりする。&lt;strong&gt;人生とは博打であり、その意味で本質的&lt;/strong&gt;とすら思う。実際的にも、参入障壁がもっとも小さく、そして自分の力をそのまま試せる。詐欺に乗っかることはあっても、頼る要素は少ない。そのほかのものは、権力やポジション、または運に頼る面が大きいし、なにより詐欺の配合率が高くなる。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;いずれにせよ、&lt;strong&gt;突き詰めると何かを生み出しているわけではないので、みんなで躍起になってこんなことばかりしていれば、名目上の数字ばかりが積み上がる一方で、人々の暮らしが貧しくなっていくのは残当&lt;/strong&gt;。大元が詐欺的であるために、触媒的な職業（技術や広報など）まで稼げるものはその気がなくても漏れなく詐欺的に。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;現状この流れが変わる様子はなく、このままいくと崩壊する未来しか見えない。それがいつかはわからないが、存外近いのではないかと思え、世間から見たら阿呆者でも自分なりに準備するしかないと思っている。真面目なことをやりたい。実のある仕事ではもはや稼ぐのが難しい時代、その崩壊はむしろ良いことかもしれない。その過程がどれだけ凄惨であったとしても…。&lt;/p&gt;&#10;&lt;p&gt;&amp;lt;関連記事&amp;gt;&lt;/p&gt;&#10;&lt;div class="blog-card-wrapper"&gt;&#10; &lt;a href="https://hack-le.com/zimbabwe/" class="blog-card"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-content"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-label"&gt;&#10; &lt;svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="13" height="13" viewBox="0 0 24 24" fill="none" stroke="currentColor" stroke-width="2" stroke-linecap="round" stroke-linejoin="round"&gt;&lt;path d="M10 13a5 5 0 0 0 7.54.54l3-3a5 5 0 0 0-7.07-7.07l-1.72 1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;path d="M14 11a5 5 0 0 0-7.54-.54l-3 3a5 5 0 0 0 7.07 7.07l1.71-1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;/svg&gt;&#10; &lt;span&gt;あわせて読みたい&lt;/span&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-title"&gt;ジンバブエを見ながら考えるインフレ&lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-url"&gt;/zimbabwe/&lt;/div&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-thumbnail"&gt;&#10; &lt;img src="https://hack-le.com/images/uploads/2025/12/output-22.webp" alt="ジンバブエを見ながら考えるインフレ" loading="lazy" /&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;/a&gt;&#10;&lt;/div&gt;&#10;&#10;&lt;div class="blog-card-wrapper"&gt;&#10; &lt;a href="https://hack-le.com/aibubble-houkai/" class="blog-card"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-content"&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-label"&gt;&#10; &lt;svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" width="13" height="13" viewBox="0 0 24 24" fill="none" stroke="currentColor" stroke-width="2" stroke-linecap="round" stroke-linejoin="round"&gt;&lt;path d="M10 13a5 5 0 0 0 7.54.54l3-3a5 5 0 0 0-7.07-7.07l-1.72 1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;path d="M14 11a5 5 0 0 0-7.54-.54l-3 3a5 5 0 0 0 7.07 7.07l1.71-1.71"&gt;&lt;/path&gt;&lt;/svg&gt;&#10; &lt;span&gt;あわせて読みたい&lt;/span&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-title"&gt;AIバブルが崩壊したら、何がどこまで崩壊するか&lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-url"&gt;/aibubble-houkai/&lt;/div&gt;&#10; &lt;/div&gt;&#10; &lt;div class="blog-card-thumbnail"&gt;&#10; &lt;img src="https://hack-le.com/images/uploads/2026/01/output-13.webp" alt="AIバブルが崩壊したら、何がどこまで崩壊するか" 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