極めて何に謝っているのかわからないサントリーの謝罪文

こんな記事が流れてきました。

サントリー「ギルティ炭酸」 X投稿内容を謝罪「極めて配慮を欠いた表現があり…心より深くお詫び」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

極めて配慮を欠いた表現をしたそうです。

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サントリーは極めて配慮を欠いたらしい

極めて配慮を欠いた表現とはなんなのでしょうか。好奇心が止まりません。

https://x.com/NOPE_jp/status/2101295611979157795?s=20

しかしポストは削除されており、記事も投稿内容を引用するだけで一切触れていません。何がどう配慮を欠いたのは完全に不明です。そんなにも深刻かつ尊厳を傷つける最悪な表現をサントリーはしてしまったのでしょうか?

ヤフコメには極めて野生のジャーナリストがいます

何がなんだかわかりませんが、ヤフーのコメント欄にはありました。

謝罪に至ったきっかけの投稿内容投稿日

・内容:2026年9月18日夜、公式Xが「タップすると繋がる素材だけつくりました」というテキストと共に画像を投稿。

画像の仕組み:公式側が自作した「ピンク色の顔ロゴ画像」を上に配置し、その下(引用元)に一般のイラストレーターが描いた二次創作イラスト(スーツの胴体部分)を引用で繋げる形で投稿されました。

Xのタイムライン上でタップすると、上下が合体して1人の人物像に見えるという演出・SNS上の仕掛けでした。

無断での商業・宣伝利用
イラストレーターのプロフィール等には「無断転載・無断使用禁止」の記載があり、事前承諾のない状態での引用利用であったため、批判が相次ぎました。

AIで調べるとすぐに内容は出てくるので、何を謝罪したのか企業はちゃんと掲載し謝罪しないと、罪を軽くする意図が見えて悪い印象かと思うが。

とのことです。なるほど。ありがとう、野生のジャーナリスト。AI使って出したのかもしれないけど。

とりあえず深刻かつ憲法を精神を踏みにじり個人の尊厳を破壊する最低最悪な取り返しのつかない表現をしたわけではなさそうです。しかしそうであるからこそ、なぜ言及しないのかという疑念が募ります。二次被害のない形での説明は明らかに可能です。なぜそうしないのでしょうか。謝罪文として不誠実だと思います。

極めてプレモルがまずくなる

ここにおいて、少なくとも2つ明確な問題があります。

  1. サントリーは謝罪文で何について謝っているのか具体的に書かない
  2. サントリーの書かなかったことについてメディアは何も言及しない

これは昨今よくある、非常にウンザリする例です。

個人的には、今回のサントリーのやらかしは本来的には大事だとは思いません。現場の運用に過ちがあったことについて、素直に認めてその詳細について詳述し、きちんと謝罪すれば、それで済んだことだと思います。

しかしサントリーは、それを「極めて配慮を欠いた表現」としながら、具体的に何をしたのかについて伏せました。二次被害を生じない形での表現はできたはずです。これでは、何をしたのかを具体的に認めないまま幕引きをはかる、単なるリーガルリスクの低減ではないのですか。

であるならば、これは謝罪ではなく、ダメージコントロールです。リーガルリスク、切り抜き、デジタルタトゥーと言ったリスクがあることは確かでしょう。しかしだからこそ、それを承知で認めるからこそ、それは謝罪と呼ばれるはずです。それをせずに形だけの謝罪文を出すのは不誠実です。

この極めて不誠実な態度について、メディアはメーカのスピーカーと化します。ただ垂れ流すだけです。まぁ、メーカの広報をそのまま打つだけなら、責任を問われることはありませんものね。

極めてありのままを述べる

この無責任の連鎖を見て思い出すのは、AIの形だけの痛みなき謝罪です。

AIはすぐに謝罪しますが、しばしば「〜のように見えたのであるとすれば」など相対化・矮小化・抽象化をし、実際には何も謝りません。しかしこのスタイルが、企業の出す謝罪文と酷似しています。AIの学習素材に企業の謝罪文が豊富に含まれているのか、それとも「一切のリーガルリスクを負わずユーザに形だけ謝罪した風にしろ」と命令すると必然的にそうなるのか。

いずれにせよ、これがエキスパートの仕事ならば、なるほど確かに仕事はAIに奪われるでしょう。少なくともAIは、頼めば事の真相について調べてくれますから。早く仕事を奪って。あのまとまった感じから、恐らく今回のヤフコメの人もAIを使ってまとめられたのを書いたのかと思います。しかし記事本文より明らかに情報として価値がある。

この絶望の中で、ヤフコメ民だけがありのままを述べる構図。現代社会において、専門家とは免責のエキスパートであることを意味するようです。そして素人とは、驚くべきことに、なんの免責もなく、真実をありのまま語る者のことです。

改めて、私は素人を極めたいと思いました。

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