本記事は、ムームードメイン + XYZ で、利用制限がかかり、またそれが解除されるまでのことを綴った記事です。まぁ一人の経験談ですから、そういうものとして参考にしてもらえればと思いますが、少なくとも私はオススメしないですよ、この組み合わせ。
(2016/08/07追記:久々に見ると、またserverHoldにかかっていました。しかし、今回のことで嫌気がさしていた私は、既に当該ドメインを使っていません。したがって、問題の起きようがありません。ムームードメイン+XYZに問題があるのだと私は判断します)
これまでの記事。
- 「DNSアドレスが見つかりませんでした」独自ドメインのサイトがserverHold….xyzのせいなんだろうか : 或る阿呆の記
- serverHoldは珍しいのか。中華サイトばかりでる。とりあえず.xyzは使わないことにする : 或る阿呆の記
serverHoldから解除までの流れ
サイトを運営していた独自の.xyzドメインで、ある日突然serverHoldの制限がかかり、解除されるまで。
- 1日目:突然ドメインが使えなくなる. whois 見るとserverHold. ムームードメインに連絡
- 2日目:ムームードメインからレジストリに連絡するわって返事
- 7日目:ムームードメインからレジストリ判断で制限された. 解除のためサイト情報提出、WHOISの代理情報を一時的に個人情報に切り替え
- 14日目:突然ドメインが開通. ムームードメインに結局原因は何?と聞いてみる
- 15日目:ムームードメインから「あくまでレジストリ判断だから」と返事
- 今に至る。
やったことは、WHOIS情報をムームードメインの代理情報から、自分の個人情報に一時的に書き換えただけです。今は代理情報に戻しています。というか、解除待ってられないので、別ドメインを取得して、サイトは移転させました。Search Consoleでアドレス変更をGoogleに伝えたかっただけなので、それも果たしましたし、また制限くらおうがどうなろうが、もはやどうでもいいことです。.xyzはもう買いません。
二週間というのは、弱小サイトだとGoogle検索に引っかからなくなるには十分な期間らしいですね。
原因はなんだったのか
当サイトのドメイン、hack-le.comでも同じことがあると、私的にはかなりダメージがあります。今後のためにも、原因を知りたいところです。ダメ元でムームードメインにも原因について問い合わせてみて、一応は返答もきたのですけれど、「あくまでレジストリの判断。不正な利用がないかコンテンツを再確認するための一時的な解除らしいから注意して」という内容で、まぁ予想していたことではありましたが、つまり「わからん」ということです。再確認しろと言われても、判断基準はわからない、では確認のしようもないものです。個人とは一サーバー管理者として、ログを追跡したり、監視ソフトで不正ログインやネットワーク・CPU負荷に怪しい動きがないかも調べましたが、見当たらず。まぁ、実際のところ何の問題もなかったのでしょう。でも、そうは言えないんでしょうねぇ。不運な事故に巻き込まれたと考えるよりほかないですね。
ムームードメインの対応について
今回の件について、ムームードメインの対応そのものは、特に遅いということもなく、また非常に事務的でした。ただ一点、開通後に問い合わせた時、「なお、現在の状況と致しましては、レジストリより一時的に当該ドメインのServerHoldステータスを外した状況であるとのことでございます。」という文言があったのですが、これは伝聞ですから、つまりなんらかの説明がレジストリからあったということだと思うのですが、こちらから問い合わせるまでムームードメインから私に何の連絡もなかったことが気にかかります。とはいえ、開通の翌日に問い合わせたので、もうしばらく待っていたらムームーから連絡があったのかもしれませんし、私から連絡をしたことで、ムームー側がレジストリにわざわざ問い合わせたくれたのかもしれませんし(だとすれば有難いことですが…だとすればね)、なんとも言えないです。もし、一言でも同情の言葉があれば、印象はだいぶ変わるんですけどね。
ムームーからは本件については、レジストリの判断だから何も言えないの一点張りで、まぁそう言うしかないのだろうとは思います。レジストリからは、具体的なことは何も教えてもらえないのでしょう。仕方ないですね。。ただ、「.infoドメイン取得で結構手間取った話 - のっぴきならない昨今です」の記事の人は、ムームードメイン経由で取得したことが一因となってserverHoldの憂き目にあったようなので、ひょっとしたら、リセラーの影響もあった可能性はあります。しかし、こういう話はどこのレジストラやリセラーでもありそうなことではあるので、私としては今回の件でムームードメインから他所に移管する気は今のところありません。面倒臭いですし。まぁ、日本語の情報量の少ない制限なので、一つ参考情報としてあげておきます。
レジストリの対応について
今回の発端はレジストリによる利用制限だったのですが、結局原因についてはわからずじまいです。「My Domain / nameservers are serverHold | Web Hosting Talk」にもいきなり制限され、問い合わせたら何の説明もなく解除されて、もうxyzは買わねぇとぼやいてる外人さんがいますし、私としても、今回もっとも不信感を抱いたのは、xyzのレジストリです。何の具体的説明もありませんでしたが、何もしないで解除されてますから、まぁそういうことでしょう。今後、私がxyzドメインを使うことはありませんし、人にも薦めません。前述の記事の人は.infoドメインですが、やはり一番安定したgTLDは.comなのでしょうか?.comならば大丈夫という保証はありませんが、少なくとも私が所持している.comドメインで、こういったことは今のところ起きていないので。
WHOIS情報で、リセラーの代理情報ではなく、自分の個人情報を出せれば、また違うかもしれません。しかし、メールアドレスくらいならともかく、このご時世に本名、住所まではなかなか出せるものでもありません…。当サイトでさえも、いくつかはデリケートな話題を取り扱っている記事もあり、実名出しは憚られます。要は、連絡がつけば問題ないわけでしょう。
gTLDなんてなんでもいいと思っていた
今回のことは、色々、勉強になりました。レジストリやレジストラといった存在をこれだけ意識したのは初めてのことです。gTLDなんて値段以外なにも変わらないと思っていましたが、管理団体が違うのだから、自ずと違いもでますよねぇ。
考えてみると、インターネットの世界は広いようですが、そこには大元があって、ちょっとしたことで、たちまちインターネットの世界から弾かれてしまいます。今回のレジストリもそうですし、別方面ではGoogle八分というものもあります。他、「金と力のインターネット:Geekなぺーじ」の記事はタイムリーにインターネットの背後にある力を考えさせてくれました。ドメインだって、結局借り物なんですよね。一つのドメインに拘泥せず、いざとなればいくらでも乗り換えるよ、というスタンスが大事なのかも。たとえそれで評価がリセットされたとしても、記事が残ってさえいればやり直せる。長い目で見れば、大したことじゃない。
矮小な一市民にできることは限られています。矮小な一市民だからこそ、たいていのことは見過ごされる、という面もあるので、良し悪しではあるのですが。インターネットの自由は、案外脆いものなのかな、と、そんなことを考えました。その中で、自由な自分であるためには、あらゆることに複数の選択肢を用意できることが重要なのだと思います。
しかし、Googleの代わりって、なんでしょうね。
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