ReadyNAS 104を使って1年。使い勝手、使用感の雑感

NETGEARのReadyNAS 104を購入してもうすぐ1年が経過します。4台のハードディスクを挿入し、何も設定せずともRAIDを組んで、sambaサーバーになってくれる、お値段の割にはよいものです。色々苦労もさせられましたが、今のところ調子よく動いてくれています。

目次

便利だったところ

使ってみてよかったことを書いていきます。

設定が楽

ファイルサーバーは個人的に面倒なサーバーの一つなのですが、特に何もせずとも、最初から必要十分な機能が使えるのは有難いことでした。

また、システムがLinuxであるので、特に新しいことを覚える必要もなく、どこをどういじればよいのかだいたい見当がつくのもよかった。

手間いらずのRaid

NASを使う大きな理由の一つは、手軽にRAIDを扱えることだと思います。実際、この一年間でSeagateのHDが一つ死んでしまったのですが、その時は特にダメージもなく復旧させることができました(「ReadyNas 104 のHD交換完了。NASは楽だなぁ…」)。このときはNASを使っていてよかったなと思いました。

定期的にバックアップを別に取っているので、RAIDがなくても被害はそんなに大きくなりませんが、データの損失がゼロというのはやはり嬉しい。サーバーが使えない期間もなかったし。

SSHでログインして直接ファイルを編集・操作できる

ログインしてfindやgrep、rmといったUnixコマンドを使用できるのはたいへん便利でした。root権限も得られるので、なんでもできます。実際、TimeMachineの残骸を片付けるときや、正規表現を用いてファイル検索をして削除などしたい時に、非常に便利でした。なによりrsyncが使えるのが有難い。

不便だったところ

思ったより不便に感じたこともあります。

ちょっと負荷をかけると落ちる

このNASを購入した当初は、Linux(Debian)でrootも取れるし色々出来るぞと意気込んでいました。しかし、いざ使ってみるとリソース不足のためか、ちょっと何かしようとするとすぐにフリーズ。標準機能のバックアップさえひっかかったのはまいりました。本当に応答ゼロになってしまい、Webサーバーが反応しない、ログインできないのはもちろん、ボタンさえも受け付けなくなってしまう。電源コードを何度か抜く羽目になってしまいました(壊れなくてよかった)。

結局、作業は1つずつ行う、サーバーとして必要な最低限の機能のみ使う、ということで落ち着きました(「ReadyNAS 104の安定した運用に至るまで」)。owncloudなんてやってみようかなという野望もあったのですが、まぁしないほうがよさそうです。

TimeMachineでトラブル頻発

ReadyNASはTimeMachineサーバーの機能もあります。初めの間はこれを利用していました。ネットワーク越しということもあってだいぶ遅いですが、バックアップから復元までちゃんとできました。

ただ、これはReadyNASが悪いのかTimeMachineのバグなのか微妙なところですが、エラーも頻発しました。特にバックアップで一度の変更が大きすぎると失敗率が上がるような印象で、最初のバックアップは段階的にバックアップを行う羽目になりましたし、また運用を始めてからも、ちょくちょうとバックアップが壊れて、また最初からやり直すこと事態になりました。

そんなこともあって、結局TimeMachineサーバー機能は使わなくなってしまいました(「結局TimeMachineはNASを使わず外付けハードディスクを利用するようになった」)。

Macとの相性

これはReadyNASの問題というわけではないのですが、Mac固有の問題が多くあります。そのあたりは「Macでファイル共有の悩み…文字コード(濁点)、sambaの遅さ、iSCSIの対応」でつらつら書いています。文字コードの問題、レスポンスがなんだか遅い(ファイラの問題もあるか…Finderならばそれなりに速いがForkLiftでは遅い)、iSCSIイニシエータが高い。ここらへんはWindowsなら問題ないのですが。うーむ。

なお、Mac<->ReadyNAS間のファイル転送速度が遅いという問題に長らく悩まされてきましたが、これは解決しました(「MacとReadyNAS 104の通信速度が遅い時の対処法(SMB)」)。

全体的に

本サイトはUXを悪くするevilなGoogle広告を消しました。応援してくださる方は おすすめガジェット を見ていってください!
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次