G Suiteでは各人にメールアドレスが割り当てられるが、それ以外のアドレスが必要になる時がある。たとえば部署を代表とするメールアドレスが必要であったり、まぁなにかしら別人格としてのメールアドレスが必要であったり。
その場合、主にメールエイリアスかグループ機能を利用することになる。
割り当てられたメールアドレス以外を使いたい
G Suiteでは、各人に一つのメールアドレスが割り当てられる。が、役どころによっては別人格(?)のメールアドレスが必要なことがあったり、メーリングリストのようなものが必要になったり、部署や団体を代表するメールアドレスが必要であったりなんだりして、メールアドレスというのは何かと入り用である。
といって、わざわざそのためにアカウントを作成してしまうと、それで月額を取られてしまう。実質的にユーザーが増えているわけでもないのに、それはちょっと阿呆らしい。
ということで、こういう時はメールエイリアスやグループ機能を用いる。基本的に、自分ひとりでよければメールエイリアス、複数人で利用したいアドレスであればグループ機能を用いるとよい。
メールエイリアス
メール エイリアスの追加や削除 - G Suite 管理者 ヘルプ
簡便なやり方は、メールエイリアス機能だ。設定のやり方は、Googleの公式サポートページを見ればよい……では話が終わってしまうのだが、実際そうなので仕方がない。
受信については、管理コンソールで一度設定すればそれだけで問題なく使える。送信の設定はこれまた公式の「別のアドレスやエイリアスからメールを送信する - Gmail ヘルプ」に、Gmailをクライアントとして使った場合のやり方が書いてある。
というか送信についてはメーラーによりけりなので、メーラーのヘルプページを見ないと仕方ない。MacのMail.appならば「Mac の「メール」でメールエイリアスを使用する - Apple サポート」である。早速Mojaveにも対応している……。
注意点として、メールエイリアス機能では、一つのアドレスを一人にしか割り当てられない。したがって、複数人で同一のメールアドレスを利用したい場合には向かない。メーリングリスト的な使い方をしたいとか、そういう場合は、次のグループ機能を使う。
グループ
G Suiteには「グループ」という高機能なサービスがあるのだが、メーリス的に使いたいだけの人にとっては高機能過ぎて使いづらい。
作成のやり方自体は、メールエイリアスと違って管理コンソールのダッシュボードから見てわかりやすい。ただ運用方法は、メールエイリアスよりもわかりづらく、多少手を入れる必要がある。
権限
初期状態ではメンバーしか投稿できない(=メンバーからのメールしか受け付けない)ので、権限を緩める。
「グループ」アプリから、「マイグループ」から任意のグループの「管理」。
で、「権限」→「投稿権限」より「ファイルを添付」と「投稿」を「ウェブ上の全員」にする。
かなり細かく権限を設定できることがわかる。
メールが届かない時
送信されたメールが届かない時、恐らく保留中になっているので、これを許可する必要がある。
管理ページで、「メッセージ」→「保留中のメッセージ」を見る。
任意のメッセージにチェックを入れて、許可をする。今回の投稿についての許可と、常に許可がある。
ただ、この方法だと常に保留中になっていないか確認する必要がある。それはそれで面倒だとして、もうスパム判定飛ばしてしまうこともできる。
その場合は、やはり各グループの管理ページから、「設定」→「管理」→「スパムメッセージ」で「管理キューをスキップしてグループに投稿」を選択する。
これでだいたいいけるはず。
参考「[Google Apps]「保留中のメッセージ」の機能をオフに設定する方法 | CodeNote」
送信
送信については、メールエイリアスと同様。Webメールであれば転送設定をするし、各メーラーについては各メーラーのやり方に則って、という感じ。
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