iPhoneの緊急地震速報をオフにした

緊急地震速報にビビって固まって椅子の上でアワアワする情けない僕(33歳)。

いや情けないけどさ、もう本当にあの音無理。あの音が鳴った瞬間にビクッときて身体がこわばって、心臓がバクんて鳴るんだ。頭の中は真っ白だよ。この状態で適切な行動しろって、無理だよ。そんでビビリながらiPhone見たら、遠くの土地で震度4ですってさ。

僕は通知を切った。

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緊急地震速報という、いかにも役人が好きそうなシステム

緊急地震速報、物議を醸しつつも導入されてもう何年か。その理念は非常に反論しづらいものだが、実際の運用はお世辞にもよくできているとは言い難い。結果だけ見れば、意味のない通知で国民を叩き起こすだけのシステムになっている。

この速報にそもそも実効性があるのか、僕は非常に懐疑的だ。理屈のうえで「こうこうこういうケースならば役に立ちうる」という話はよく聞くが、「緊急地震速報のおかげで助かりました!」なんてあるんだろうか。

理念、理屈はわかる。が、本当に実装や運用までイメージ付いてる?と言いたくなる。いかにも役所とかコンサルの好きそうなシステムだと思う。その理念に、実現可能性はどれだけあるのか、あったとして、そのためにどれだけのコストがかかるのか……。

が、緊急地震速報というシステムそのものへの文句は本記事の主題ではない。本記事の内容はもっとしょうもない、「音でっかすぎうるさすぎ」問題である。

音の問題

緊急地震速報の音、どうにかしてほしい。

あの音が鳴ると、体がビクッとこわばって、心臓がバクんと高なり、頭が真っ白になる。

いったい、そんな状態で何をしろって言うのさ。その直後に本当に地震が来たらアワアワするだけの気しかしない。パニックを誘発するんじゃないかな。もし車運転していて、カーブにさしかかるところだったら、ハンドルを切り損ねそうだ。

Twitterなんかでは「速報でショック死する」とか「心臓止まる」とかいうツイートもあって、わかりみが深い。これ、わからない人には本当にわからないだろうな。何をおおげさなって。コピペのマンボウかよって感じだよね。「怖い」とか怖いくらいでガタガタ言うなってね。

僕も20代くらいまでだったらそう感じたかもしれないんだけれど、30超えてから色々なことに敏感になって、「ああ、怖いってのはそういうことか」とわかるようになった。怖い、とは多分に主観的かつ多義的な言葉なので、誤解を招いている節があるように思う。別にホラー映画やおばけが怖いとかそういう怖いじゃないんだよ。

彼や彼女は本当に生命の危機を感じて、鳴り止まない心臓音とか、実際心身に変調をきたしている。で、その大元である名状しがたい精神の起伏を、とりあえず「怖い」と表現しているだけなのだ。

これ本当に個人差が激しいから、なんてことない人にはなんてことないんだけれど(僕も昔は割と平気なほうだったから)、そうでない人もいて、そしてそれはどうしようもないんだということは、なんてことない人でも頭の片隅くらいには置いてもらえないだろうか。

目的の達成のために

あの音の目的は、地震が来ることをできるだけ早く伝え、なにかしらの準備をさせることだろう。で、その目的を考えると、あの音でむやみに緊張させることは、むしろマイナスの効果があるんじゃないのか、なんて思うわけだ。少なくとも、僕の場合はマイナスだ。

僕としては、せめて火災検知の音くらいであればと思う。うん、そうだな、「同じマンションの火災検知よりも50km先の震度4を伝える音のほうがすさまじい」ってのは、やっぱり冷静に考えてみておかしいな。

せめて、音量を調整できるとか、もう少しマシな音源に設定できるとか、そういうことができればいいんだけれどね。iPhoneだと、あの今から爆弾でも落ちてきそうな、っていうかお前が爆弾だよっていうような、耳を劈く爆音だものな。よくないよ、よくない。

というわけで、僕は通知をOFFにした。正直、これがONだったから助かる、というシチュエーションがまるで思い浮かばない。個人の防災については、僕のほうでもう少しマシな対策を考えることにしよう。

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