雑記です。私は現在の自分の状況を決して良いものとは考えておらず、このままではどうにもならないという危機感があります。転職も考えていますが、今の場で踏ん張れば何かありそうな感じもあり、悩み中です。今自分にできること、できないこと、この先どうありたいかを考えた結果、アナログ回路を一度ちゃんと勉強し直そう(したことあったか?)と思います。
転職すべきかどうか…未練
最近、自分の進退も含めて、このままで良いのかという思いが非常に強く、転職サイトに登録などもしています。しかし、どうにも、実際に企業と話をしようとなると、及び腰です。今更、普通の企業に就職してどうなるのか、まだここでやれることがあるんじゃないのか、しかし現状でいいのか、という思いが堂々巡りです。
大学院を中退してからというもの、私は随分特殊な道を歩んできました。もうすぐ30になりますが、今ならばまだ、真面目に転職活動をすれば面白がって拾う神もあろうと思います。しかし、それでどうなるというのか、という思いも強いのです。普通の道を歩めれば、不安定な今より安心かもしれませんが、つまらなくも思えます。今のどこか中途半端な状態はつらくもありますが、普通の企業に転職すると、もう道が決まってしまうようにも思えます。
そして、これが一番の未練なのですが、私は今いるところの社長を、人間として、また技術者としてたいへん尊敬しているのです。まぁ普段色々と我儘申し上げることもあり、五月蝿いやつだと思われているかもしれませんが。職場において、もっとも大切なものが人間であり、これは私があの最低な大学院生活で学んだことです。上の人間を尊敬できるというのは、本当に有難いことです。
現在、給料は非常に安いですが、特に飲みに歩いたりもしませんし、元より金のかかる趣味もなく、また独り身で、まとまった貯金もあるため、金銭的には今のところ不自由はありません。今、動いているプロジェクトもあります。ですから、まだ決断には早い、やれることがあるはずだ……と思うのですが、一方で、私に残された時間もそう長くはないとも思います。今の仕事が、あまりどうしようもないようであれば、どこかで行動はしないといけない。
アナログを真面目に
私は自分をソフトの人間だと思っていますが、職はどちらかというとハード色・アナログ色が強い仕事です。レーダー関係の仕事で、オシロスコープやスペクトラムアナライザといった測定器を用いて、機器の性能を試験することもよくあります。いつも、ノイズに悩まされています(レーダーはノイズとの戦いです)。
先日、新しく製作中のレーダーで用いる電源の選定でも、ノイズで困りました。小型化のために、スイッチング電源を用いたいということで、使う場所を選べばそれも可能かもしれないと議論していましたが、実際に市販の電源のスペックを見ていくと、明らかに足りない。リップルノイズが大きすぎる。どうも、市販の電源を用いると難しそうです。結局、今回はコンパクト指向のシリーズ電源を用いて、中長期的にはノイズを抑えたスイッチング電源の設計を自分たちですることを進言することになりました。
結局、ネックとなるのはアナログ周りの話です。そしてアナログになると、もう還暦を超えたようなベテランのおっちゃんが今でも活躍をしたりする。アナログという分野は、うまく身に付ければ、非常に息の長いものだなと思います。そして、集めたデータを実際に使える形にするのは、デジタル、つまりソフトウェアの仕事であり、レーダーは、ハードとソフト、アナログとデジタルの架け橋のようなものです。これをちゃんと身に付ければ、なかなかいないタイプの技術者になれるのではないか。
しかし、その道筋が必ずしも見えない。常に面白い仕事があるわけでもなく、困った時の後処理を任されるような便利屋的ポジションにいるのが現実で、これでは先に繋がるものがない。もっとシステムに食い込めればいいと思うのですが、なかなかそうもいかない。どうすれば、いいだろうか。
仕事の進め方について思うところはありますが、まず目下、自分の知識不足を痛感するところについてはなんとかしなくてはいけません。私の場合、アナログです。ちょっと、真面目に…ということ語弊があるかもしれませんが、ちゃんと勉強し直そうと思い、最初のハンダ付けからやり直しています(何かを作ろうとする、試行錯誤の中でしか、ものは身につかないということも、いまさらながら、ようやくわかってきたことです)。我流で適当にやってきましたが、今、読み物を読みながら勉強中です。もちろん、ソフト面でも課題は多いのですが、ソフトについては、私は好きなので、特にこうして改めて言うまでもなく、まぁ、勉強するはず。
というわけで、今後、このブログはアナログ周りの記事が増えるはず、です。こういうことを書いたのも、自分の考えを整理するためということと、決意を公にすることで自分自身を鼓舞するためです。
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