広告ブロックの拡張機能をアンインストールした

[最終更新] 2016年11月16日

広告ブロックを長年愛用していましたが、数年ぶりにアンインストールしました。自サイトに広告を置いていること、他サイトで解除することが多くなったこと、広告ブロックを導入することでかえって読み込みが遅くなることがあったこと、などが原因です。

かえって邪魔になることが

ブラウザに広告ブロックを初めて導入したのはもう何年前だったでしょうか。初めて導入したとき、視界を塞ぎ、サイトの読み込みを遅くするうえに、内容も不快なことが多かった広告が一掃され、大袈裟に言えば感動すら覚えたものです。それ以来、広告ブロックは私におって長らく必須の拡張機能の一つとなっていました。

しかし、最近この広告ブロックがあることによって、かえって不都合なことも増えてきました。

まず広告ブロックを拒否するサイトがあったこと。これは特にiOSのSafariで広告ブロックが導入可能になった時、Appleの方針に対する反発として実装するサイトが増えたように思います。まぁそれは理解できることで、良かれ悪しかれ、Web広告の否定は現在のインターネットの否定ですから、特に広告業界に近い場に身を置く人にとって、広告ブロックは承服し難いことでしょう。まぁ、そういうサイトは少ないですので、影響は非常に限定的です。

それより問題なのは、広告ブロックがあることによって、かえって読み込みが遅くなるサイトがちょくちょくあったことでしょうか。広告ブロックを導入する動機の一つが、広告の読み込みでページの読み込みに時間がかかることがありますので、これでは本末転倒です。その癖、肝心の広告はあまり消えていなかったりする。

また、当サイトもそうですが、Amazonの商品紹介などは記事と密接に関わることが多く、これを消してしまうとかえって不便になる、ということもよくあります。

自サイトに広告もあるし

まぁそんなこんなことが積み重なり、広告ブロックの導入は本当に快適なWebブラウジングに貢献しているのだろうか、と最近は思うことしばしば。

さらに、私自身もまた、ここ一年ほどの間に、自サイトにAmazonとGoogleの広告を置くようになりました。まぁ、たいしてアクセスのあるサイトではありませんので、正直お小遣いというのも憚られるような額にしかなっていませんが。しかしサーバー代やドメイン代くらいは賄えていますし、なによりモチベーションに繋がっています。

多少なりとも広告を置いておきながら、自分は広告ブロックをするというのも、あまり誠実な態度とは言えまいな。そんなことを考え、半ば癖になっていましたが、広告ブロックの拡張機能を数年ぶりにアンインストールしました。

広告とインターネットの根本

使わなければ使わないで、さして困らないものです。そもそも、本当に鬱陶しい広告ほど拡張機能を避けてやってきていたので、元よりあまり効果はなかったのかもしれません。また、個人でもアフィリエイトを利用することが多くなってきた昨今、広告もまたコンテンツの一つでしょう。とはいえ、これはちょっとなぁ、という広告も相変わらず多いのですが。いや、むしろそのほうが多いか。

しかし、そうでないと実際まともな収益には繋がらないのだろうとも思います。特に、ブログで食べていこう、などという野心を抱くと、典型的にはいわゆるまとめサイトのような広告の配置、中身、および記事になってしまうでしょう。その結果、Google検索にはノイズとしか思えないものが多く上位に上がるようになってしまったことも事実。広告あっての今のインターネットですが、今のインターネットの形が本当に良いものなのかどうかは、正直微妙なところです。しかし、広告以外にネットを支えられそうなものも思いつきません。まぁ、なるべくしてこうなったと考えるべきか。

もし、私達がネット上のコンテンツに対し適正な対価を(それが1円でも)直接払うことができれば、広告はいらないかもしれません。しかし、大勢にはそのような手段も意思もないのが実情です。結局、広告とインターネットの問題は、いかにしてデジタルコンテンツに対価を払えばよいか、というのが本質的な問題なのですね。

まぁ、現状としては、いくらかの問題はあっても、受け入れるが筋と言えましょう。まぁ……わかっては、いたのですが。私が初めてインターネットに触れてから15年、受け入れるまで、時間がかかりました。

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