サブマシンにするつもりでした。今、立派にメインマシンとして働いているMac mini。もう3年も前のマシンなのだと思うと、まだまだ第一線なのが嬉しいやらちょっと寂しいやら、複雑な気持ちです。
Mac mini Late 2012 から3年
三年前、私はまだノートパソコン(MacBook Air)のみMacを使っていて、デスクトップではWindowsから離れられずにいました。確かAMDのA8-3870で組み立てた自作機をメインに据えていたと思います(無難に良いCPUでした。現在もUbuntuマシンとして動いています)。しかしながら、MBAの便利さが身に沁みていた私は、デスクトップでもMacを使いたいものだなぁという思いを募らせていたのですが、私はどうしても一体型というものに抵抗があり、iMacの購入には踏みきれずにいました。そんな私にとって、Mac miniはうってつけのマシンであったといえます。
あまり期待していなかった
しかしながら、それほど期待していたわけではなかったのです。むしろ、当時の記事を見てみると、Mac mini 2012に私はどちらかと言うと発表を見て失望していたことがわかります(「Mac mini 2012 のどれを買うかで悩む : 或る阿呆の記」)。まぁ、グラフィック面がすべてオンボになってしまったことや、iMacなどと比較するとスペックがたいへん微妙であったことは事実であり、また当時組んでいたマシンと比較してもうーんという感じでしたから、青春時代にスペックこそPCという観念を強く植え付けられてきた身としては、いまいち食指が動かなかったのも仕方なかったかもしれません。
そうは言いつつも、やはり一体型に手を出すことはできず、iMacを魅力的だと評しながら、結局Mac miniを購入したのですが、まさかこれが2012年でもっとも素晴らしい買い物になるとは…。
サブマシンだったはずが、半年後にはいつの間にかメインマシンに昇格し、メモリは増設され、ハードディスクはSSDに換装されました。Magic Trackpadも単体で購入しました。気が付くと、無くてはならないマシンに。
UNIXであるOSXの魅力、必要なリソースを備えたハードウェア
最近はよくSurfaceとMacBookなんとかの比較を見ますが、あまり意味がない比較です。OSが違うのですから。OSXは流行のOSでありながら、れっきとしたUNIXであり、コマンドラインで昔からの多くのソフトウェア資産を使用することができます。これが、とても素晴らしい。しかも、Linuxのようにドライバやサービスの対応で苦労することもあまりありません。また、Mac miniは高性能とは言い難い構成ですが、必要なリソースは備えていました。クアッドコアのCore i7は、仮想化など重い作業を含めた多くの処理を楽々とこなしてくれます。それだけに、2014でデュアルコアとなったのは、とても悲しい。
Mac miniは時折Macのエントリーモデルであり初心者向きであるなどというような紹介のされ方をしますが、私はむしろ逆ではないかと思います。Macを堪能するには、最初からすべて揃っているiMacやMacBook系統のほうが断然良いでしょう。
とはいえ、かなり限定的な使われ方を想定しているような2014のラインナップでも、Mac miniは自分に必要なものはこれだけと言える人たちにこそ、もっとも輝けるマシンだろうと思います。まぁ、現実問題としては、すべてを一気にスイッチしなくてよく、かつiMacに比べて安価であるという点から、他OS…というかWindowsからの乗り換えを考えている人に、魅力的に見えるのは理解できることではあるのですが、初めてのMacがMac miniは、個人的にはオススメではありません。
Mac miniは良いマシン
ダラダラと書いてきましたが、Mac mini 2012は私にとっては予想以上に素晴らしいマシンだったと、そういうことです。2014で示された方向性…CPUのデュアルコア化、拡張性のなさ、には残念な気持ちもありますが、どうしても次が気になってしまいますね。
ところで、こういうあまり意味のない記事は、他人の雑感を読みたがる私のような物好きが、しつこく検索してちょろっと引っかかるかもしれない、くらいが良いのですが、適当に書いたとりとめのない雑記事がやけに上の方にヒットしてしまい、なんだか気恥ずかしくなるということがあります。ヒットして困るというのも贅沢な悩みではありますが、あれはどうにかならないものか…。
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