高性能タブレットで何をすればよいのだろう

[最終更新] 2017年2月21日

いつの間にかAppleに囲い込まれた私は、気がつけばMacにiPhone、iPadを取り揃えていました。非常に満足しているのですが、いまだソフトウェアエンジニアの道を諦められない私は、Appleの用意してくれた快適なリゾートで暮らすばかりでよいのだろうかと思うこともあります。まぁ、せめてAndroid端末の一つくらいはもっておいてもよいだろう、と思うのですが、そうは言っても決して裕福ではない私、さしたる目的もなしにガジェットの購入は気が進みません。我が身を振り返り、自分がスマートフォンやタブレットで何をしているか考えてみました。すると、まったく大したことはしていないなと思うし、それ以上のことをしたいとも特に考えてはいない自分が浮き彫りになりました。

私はスマートフォンとタブレットを間違いなく活用しています。けれども、その活用といえば、地図を見たり、電子書籍を読んだり、ネットをしたり、メールをしたり、SNSをしたり、音楽を聞いたり、ゲームをしたり、といった程度です。それ以上のことはしませんし、したいとも思いません。これがPCであれば、重い処理を行うことはたびたびありますから、より高い性能のものを…と思うのですが、さてこれがタブレットとなると、どうでしょう。既に安価で売られているもので、必要十分ではないか、と思います。たとえばSonyのXperia Z ultraなどはSIMフリーの6.4インチ端末が32,000円というたいへん熟れた値段で売られていますが、これにしても私の用途では過剰投資とさえ言えるかもしれません。まして最近発売されたNexus 6など言わずもがな、です。

スマートフォンやタブレットとはその程度のものなのだろうか、と悩みます。と、そこで、最近私の持つ第3世代で処理が追いつかなかったことがあるのを思い出しました。仕事で使っているとある時系列データを、Webアプリで簡単にわかりやすくヴィジュアライズできるということで、dygraphというライブラリを用いてグラフ化したのですが、私の第3世代iPadでそのアプリの実行をするのは、やや荷が重いことのようでした。拡大や縮小といったことをすると明らかに処理が追いついていません。JavaScriptですから、処理は主にクライアントの端末で行われるので、これは明らかにマシンのパワー不足です。私がiPadでスペックの不足を痛感したのはこれが初めてかもしれません(PDFの閲覧で、CPUがよくなればもっとサクサク読めるようになるのだろうか、と思ったことはありますが)。

恐らく、単純なホビー用途では既にスマホもタブレットも完成されているのでしょう。最新のゲームを楽しんでいる層は別にしても、そうでなければ旧世代機であってもまずスペックで困ることはないはず。しかしそれ以上のことを求めると、やはりより良い性能のマシンが欲しくなる。そうなると、それは仕事であったり、ホビーであっても何か創作的なことであったり、ということになるでしょう。

そういえば、そろそろ仕事で使えるようなアピールがiPadでもなされるべきじゃないか、という記事を最近読んだ記憶があります。その時は「iPadやタブレット等はホビーで使うべきものでは」と思いましたが、その人もこのような考えのもとに書いたのかもしれません。この新しいマシンを、そろそろ次のステップに進める時が来たのではないか、ということでしょう。

しかし、現在そのためには明らかに足りないものがあります。それはなにか、考えだすとキリがなさそうですが、現にiPad等で仕事や創作的なことをする、というのは考えただけでも不便で仕方ないように思います。その不便さの理由を一つ一つ考え、また便利さに目を向け、新しい何かを、コンピュータ好きとしては目指すべきかもしれません。

なんだか抽象的な話になってしまいましたが、要は、自分で用途を見つけられるなら好きなものを買えばいいし、見つけられそうにないのであれば、旧世代機の安いものを、サイズに注目して買えばよい、というのが今の結論です。何か、私にとっての新しい用途はあるだろうか。

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