今週は色々あってあまり本が読めませんでした。
- ずんずん / エリートに負けない仕事術
- 松沢直樹 / うちの職場は隠れブラックかも
軽い本を2冊読んだだけ。日常が大変でした。実は会社に退職願を出したのですが、その後のことがね……。
読書録
エリートに負けない仕事術
仕事術、とあるけれども正直あまり仕事上のノウハウはない。いや、色々書いてあるんだけれど、あくまでも著者がその人生で培ってきた処世術だなぁという感想で、普遍的に使えるか、というとそれはどうだろう。
ただ、著者はすごく苦労されてきたんだなぁ……というのはひしひしと伝わってくる。ままならないこの世界で、少しでも成果を出そうと、懸命に仕事をされてきたのだと思います。理不尽な叱責も、労基法ガン無視の社内行事も、意味不明な上司も、嫌味なお局さんも、なにもかも、ある種の諦観をもって受け入れ、かといってそんな世界に取り込まれないように、どうしたらよいのか、著者なりに方法論を確立して実践していったのだなぁ、と。
メモの取り方なんかはハウツー本らしいし、会議中発言しない癖にあとから「実は…」とか言い出す輩は会議中に発言促しとけば、発言しなくても引け目を感じて何も言わなくなるぞ、くらいもぶっちゃけたハウツーだと思うのだが、ミスをした時の伝え方としてミスした感を出してジャブを打つだの、寝坊したらストレートに言う、身内を殺すと罪悪感でつらい、やった人が言うのだから間違いないだの、そんなことまで書いてあるので、なんとも苦労しているなぁ……と。
読者それぞれに性格があるし、専門分野も違うし、環境も違うし、能力も違うから、著者のやり方をそのまま使えるかというと、まぁ難しいだろうなと思う。しかし、逆境にやられても、その中で必死に自分なりの仕事術を組み上げていく著者の姿を思うと、なんとなく自分も頑張ろうかなと、そういう気分にさせられる。
……ところで、本書と後述の本の両方に「面接で違和感を感じたら直観を信じろ」という記述があった。僕も本当にそう思う。というか、最近そういうことをどこかで書いた。わかっていることなのになぁ……。
松沢直樹 / うちの職場は隠れブラックかも
最近会社を辞めることになって、それにはもちろんポジティブな理由とネガティブな理由があるのだけれど、まぁその流れで色々と考えるために読んだ本。どういう状況下はお察しください。労働基準監督署や警察など、いざという時には行政を頼れ、証拠を残せ、労働者を守る法律にはこういうものがある……というようなことは、まぁ今どきはネットで検索すればいくらも出てくる情報ではあるけれど、ビジネスと繋がるところもあるからか、いかにもアレなブログが引っかかることも多いので、本というパッケージで読めるのはよいかもしれない。
辞めた後、現金を得るためには不用品を売るのだ、マニアックなやつはそのまま売らずにどこどこで売れば…とかそういう節約主婦みたいなハウツーがのっているあたりに、著者の苦労が伺い知れる。
個人的に本書で一番おもしろかったのは、労働組合についての記述だった。労働組合を有効活用しよう、という話はあまり見ないからだ。そして、労働組合が非常に強力な権限を持っていることを知った。そういえば、フリーランスの労働組合がニュースになっていたなぁ。労働組合って、あまり良いイメージはなかったのだけれど。実際、ブラック労働組合というべきものは実在するようなので、所属する際は慎重に、とのことであった。
今後の働き方を考えるうえで、法的な力を持った団体を、仲間同士で作ることができる、というのは知っておいてよかったと思った。
日常の振り返り
退職の意思表明と事実上の解雇通告みたいなの
本当に面白い(?)ことがあった。
会社に、退職の意思表明をした。数日後、給与を実質的に40%くらい下げる契約書をつきつけられた。
いやまぁ、そこに因果関係があるかどうかはわからないんだけれど。ただ、ファクトを書くとこうなる。僕は来月には出ていけよという解雇通告だと受け取った。本当、いるだけで色々なことが起きる面白い会社だな。
濃密な二年間だった。一人目のエンジニアとして奮闘してきたけれど、結局はこうなるんだな。寂しいな。人の出入りも激しくて、皆のままならない想いが僕の中で傷になって残っている。
納得はしていないけれど、まぁお陰で色々と吹っ切れた面もあります。これで何事もなく終わるなら、それはそれで。問題は家のことで、うちは借り上げ社宅だから、個人名義にうまく切り替えられるかどうか、なんだよね。場合によっては大急ぎで家を探さないといけないです。たいへん。下手すると住所不定無職。おまけに低収入〜♪
いずれにしても、誰も恨まず、最後には、関わった人すべてに「お世話になりました」と頭を下げて辞める自分でありたいです。
転職活動
今月に入ってちょこちょこと勧めていた転職活動を本格的に開始した。転職エージェントとの面談を済ませて、気になった企業について、いくつかひとまず応募してみた。paizaも使ってみたかったので、プラチナスカウトとやらが来ていたものに応募した。友人のツテを頼って、2つほどリファラル採用の話もすすめている(持つべきものは友ですね……本当に有り難い)。僕は非常に特殊な経歴で、もう30も超えているのに、IT業界での経験自体は二年弱だから、それが市場でどのように評価されるか心配だ。
親の帰ってこいアピールがすごい
帰省した時に、転職するつもりであることを両親に伝えたのだが、それ以来、母からの「帰ってこい」アピールがすごい。「別に帰るのは嫌じゃないけれど、関西、仕事ないからなー」「探せばあるやろ。一年くらいニートでもええやん」いやいや。
母の勢いに押されて、父まで「まぁ決まらなければ、家でじっくり探すのもいいんじゃないか」と言う始末。30超えた未婚のオッサンよ俺。まー、これ以上東京にいたら帰ってこなくなるんじゃないか、っていう不安が強いのかもしれないなぁ。ずっと東京にいる気はないけれど、もしパートナーができれば事情も変わってくるものな。まぁいないんだけれど。
まぁでも実際、色々失敗して住所不定無職になりそうになったら、緊急事態として情けないが親を頼ることはあるかもしれない。そうならないように動くつもりではあるけれど……ほんと、目下の問題は家だなぁ。借り上げ社宅は税金対策になるけれど、いざという時には面倒だ。
コメント