ここしばらくあまり技術的なことを書いていない。ここ2ヶ月ほど、勉強時間はほとんど英語に費やしている。受験生の時それなりに時間をかけて勉強していたはずだが、オンライン英会話でビビるほど何も聞き取れないし何も話せないという現実に直面して、今更ながら勉強し直している。
週一度のオンライン英会話に向けて、過去の勉強の仕方を後悔しつつ、多分今人生で一番真面目に英語を勉強をしている。
受験英語の呪い
僕は比較的真面目な受験生であったので、英語についてもそれなりにやっていた。英語は最初から苦手意識しかなく、今にして思うと高校受験はよくあれで突破できたなとすら思うが、大学受験の頃にはそれなりの点数がとれるようになっていた。特に変わったのは伊藤和夫の「英文法のナビゲーター」と、「ビジュアル英文解釈」という参考書をやったことだ。これらの本は、当時2ちゃんねるで大いに薦められていた(当時の2ちゃんねるは色々なところに参考になる情報が多かった)。実際非常に勉強になり、受験英語の問題をまがりなりにも解けるようになったのはあの本のおかげだと思う。
しかしながら、当時の受験英語はほぼほぼリーディングである。レベルが上がってくるとライティングもあった。そういう受験英語に焦点を絞られた参考者であるので、リスニングとスピーキングについてはまったくわからないままであった。
浪人した年からリスニングの試験も始まったのだけれど、リスニングだけ偏差値40だったことを覚えている。リスニング部分を除くと70くらいだったので(僕は真面目な受験生だった)、僕の英語能力の偏りがわかるだろう。でもリスニングの配点は決して高くなかったし、僕は理数系で稼ぎどころは別にあったから、まぁ受験はなんとかなった。
大学ではほとんど英語を真面目にやる機会はなかった。せいぜい英語の論文を読むのに苦労したくらいだが、前述のとおり読むだけならなんとかなったので、騙し騙しやってきた。
ただずっと、まともに英語ができないという意識だけはあって、フィリピン人講師の英会話などもやったことがある。英会話はリスニングとスピーキングの力が問われるため、僕は赤子も同然であり、当然のように撃沈することになった。あまりにもできないので、one, two, threeといったところからやらされるのだが、一応英語の論文だって読んできた身で、「one, two, three...」というのは屈辱感が大きかったし、意味があるとも思えなかった。ということで、続かなかった。
またオンライン英会話を始めた
その後も特に英語については何もないまま35になってしまったわけだが、そんな僕がなぜいまさらオンライン英会話をまた始めたのかというと、なんということもなく、会社で補助があったからだ。いくらかを払えば、ネイティブの講師のオンライン英会話を受講できるということで、この機会に今一度英語をちゃんとやりたいと思った。
そして申し込んだのはいいものの、当たり前だが撃沈。昔より酷かったかもしれない。何しろ「前に何食べた?」にすら答えられなかったのだ。まず聞けなかったが、何を聞かれているのかを理解してなお、何も言葉が出てこない自分に驚かされた。本当に何も言葉が出てこなかった。なんで?
それはとてもみじめでつらい体験だった。僕は自分で申し込んでおきながら、毎週の講義を恐怖した。ただ、今回は会社の補助で、少なくとも半年やることになっているので、途中でやめるわけにはいかない。
それに、宿題も「one, two, three...」になることはなかった。むしろ僕には高度すぎる宿題が出されている。まぁ宿題の何度も下げられてきている気はするが、文法の初歩からやらされている、ということはない。難しいけれど、少し嬉しかった。
勉強法の見直し
とにかく、週一度必ずくるレッスンを少しでも実りあるものにしたい。仕事で活かすとか以前に、まずレッスンをちゃんとこなせるようになりたい。
その一心で、僕は自分の英語について見直している。具体的には勉強法の見直しだ。今の自分の状況を、つらさを感じつつ冷静に見つめ、英語学習をメイントピックにしたYouTuberなどの言う勉強法も大いに参考にさせてもらう。今どきのYouTuberは本当に素晴らしく、往年の個人サイトを彷彿とさせるコンテンツがたくさんある。
僕はまず聞けていないので、リスニングに課題があるが、そのためにはまず「発音」ができないといけない。ということで、発音の本を購入して毎日発音の基本的な訓練をしている。それこそ毎日「s,s,s,sssssssssssss」から始めている。
今のところはまだ効果らしい効果は見えていない……。まぁ少なくとも、スピーキング時に気をつける指針にはなっている。
英語喉という本も買ったが、これはちょっと特殊な感じだ。著者はそれでも信じてやってくれとあるが、少し道が険しそうに見えた。ただ、喉が重要であるという主張はたしかにそうだと思うので、一部参考にしている。たとえばいわゆるあいまい母音の発音は、本書を参考にしている。
発音の他、純粋に語彙が少ない。また、その数少ない語彙を聞けていない。一文でも多くの英文を音声で認識できる必要がある。
Verb + Preposition Dictionary - B
このサイトの Verb + Preposition Dictionaryをaからひたすら例文をシャドーイングしている。音声はGoogle翻訳を利用。Google翻訳の音声、めっちゃきれい。これも昔欲しかった……。シャドーイングを一通り回したら、次はVerb + Prepだけ見て自分で英作文をしようと考えている。Phrasal Verbsも一通り覚えたい。
あと文法だが、「リーディングは少なくともやってきた」という妙な自負があったが、そんなものは捨てて、もう一度体系的におさらいする。大昔使ったForestがあるので、これを週末にまとめて読み、抜け落ちた文法事項を総ざらいするつもりだ。
とにかく、聞いて、聞いて、話す。昔は読んで読んで読んでいたが、あれは本当によくなかった。あの時間、今のような勉強をしていれば……と悔やまれる。とはいえ、曲がりなりにもなんとか読む程度できるのは、当時勉強したからではある……しかしあれだけの時間、やり方を変えていればもっと……という思いはあるものの、今更言っても仕方がない。
そして……毎週の講義の録画を、ちゃんと、見る……。これ、やらないといけないんだけれど、あまりにもみじめでつらくて、できていない……でもやる……つらい……つらい……。
このみじめな気持ちと後悔を糧に、今更ながら、真面目に英語を勉強している。
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